CreateVectorDatabase

CreateVectorDatabase[]

新規の空のベクトルデータベースを作成する.

CreateVectorDatabase[{vec1,}]

ベクトル veciの集合でデータベースを初期化する.

CreateVectorDatabase[{vec1,}{val1,}]

valiとベクトル veciを関連付ける.

CreateVectorDatabase[data,name]

ベクトルデータベースに指定された name を与える.

詳細とオプション

  • CreateVectorDatabaseは,保存する新規ベクトルデータベースを初期化して,効率的な検索と取得のために高次元データを管理する.
  • ベクトルデータベースの典型的なアプリケーションには,推薦システム,画像とテキストの取得,大規模データ集合内の類似検索等がある.
  • 次は,data の可能な値である.
  • {vec1,}ベクトルのリスト
    {vec1val1,}ベクトルと関連付けられた値のリスト
    {vec1,}{val1,}ベクトルと値の間の規則
  • スカラーのリストは一次元ベクトルのリストとして解釈される. »
  • 次は,valiの許容される形である.
  • "string"文字列のラベル
    <|"tag1"v1,|>タグとメタデータの値の連想
  • データベース name は文字列でなければならない.
  • 次は,指定可能なオプションである.
  • DistanceFunction EuclideanDistanceベクトル距離の計算方法
    FeatureExtractor Identity入力をベクトルに変換する方法
    GeneratedAssetLocation $GeneratedAssetLocationデータベースの保存場所
    OverwriteTarget Automatic既存の場所を上書きするかどうか
    WorkingPrecision Automatic数値精度
  • DistanceFunctionの可能な値には,EuclideanDistanceSquaredEuclideanDistanceCosineDistanceJaccardDissimilarityHammingDistanceがある.
  • 次は,WorkingPrecisionの可能な設定である.
  • "Integer8"から127までの符号付き8ビット整数
    "Real32"単精度実数(32ビット)
    "Real64"倍精度実数(64ビット)

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

空のVectorDatabaseObjectを作成する:

特定の名前のデータベースを作成し,ベクトルのリストで初期化する:

データベースを類似度で検索する:

スコープ  (5)

データソース  (3)

空のベクトルデータベースを作成する:

特定の名前のデータベースを作成する:

ベクトルのリストで新規ベクトルデータベースを初期化する:

メタデータ  (2)

ベクトルとメタデータの両方でデータベースを初期化する:

メタデータを別のリストとして指定する:

タグをAssociationとしてメタデータを指定する:

データとメタデータを別々に指定する:

オプション  (10)

DistanceFunction  (1)

データベース用のカスタムの距離関数を指定する:

デフォルトで,EuclideanDistanceが使われる:

FeatureExtractor  (1)

データベースにはベクトルしか格納できない.画像の特徴が抽出できるFeatureExtractorを指定する:

与えられた画像に最も近い画像を検索する:

GeneratedAssetLocation  (3)

データベースを保存するカスタムの場所を指定する:

場所を取り出す:

デフォルトで,データベースはローカルオブジェクトに保存される:

ベクトルデータベースをファイルに保存する:

場所を取り出す:

参照ファイルからデータベースを再構築する:

OverwriteTarget  (2)

データベースの自動的な場所はその名前によって決定される:

デフォルトのOverwriteTargetAutomaticの場合,衝突を避けるために新たなデータベース名が生成される:

強制的に上書きしたければOverwriteTargetTrueを使うとよい:

OverwriteTargetFalseを使って厳密にチェックする:

OverwriteTargetFalseとしても,同じデータベース名を別々の場所で使われることが防止できる:

ファイルを作成する:

デフォルトで,既存のファイルは上書きされない:

OverwriteTargetTrueを使って既存のファイルを上書きする:

WorkingPrecision  (3)

距離計算のためのカスタムの作業精度を指定する:

デフォルトで,精度は入力データから推測される:

空のデータベースの精度を指定する:

新規に追加されたベクトルは,指定された精度に収まるように切り取られたり丸められたりする:

空白データベースは明示的な作業精度なしで作成される:

データベースにデータが加えられると値が解決される:

特性と関係  (1)

スカラーのリストは一次元ベクトルのリストと解釈される:

外側のリストを使って入力が単一のベクトルであることを示す:

考えられる問題  (4)

データベースには一次元配列しか保存できない:

データベース内の配列のサイズはすべて同じでなければならない:

データベース名は一意的である:

同じ名前が指定された新規データベースは,1つずつ大きくなる接尾辞を付けて作成される:

DeleteObjectを使って誤って生成されたVectorDatabaseObjectを削除する:

これで名前が再び使えるようになった:

オプションOverwriteTargetTrueを使って古いデータベースを上書きすることもできる:

OverwriteTarget -> Falseは,増分する数は加えずにエラーメッセージを発する:

特定の場所にデータベースを作成する:

新たな場所の同じ名前のデータベースは増分する接尾辞付きで作成される:

もとのデータベースを削除して名前が自由に使えるようにする:

これで再び名前が使えるようになった:

Wolfram Research (2024), CreateVectorDatabase, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/CreateVectorDatabase.html.

テキスト

Wolfram Research (2024), CreateVectorDatabase, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/CreateVectorDatabase.html.

CMS

Wolfram Language. 2024. "CreateVectorDatabase." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/CreateVectorDatabase.html.

APA

Wolfram Language. (2024). CreateVectorDatabase. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/CreateVectorDatabase.html

BibTeX

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BibLaTeX

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