EmbeddedHTML

EmbeddedHTML["string"]

HTMLコンテンツ"string"を含むWebのフレームとしてフォーマットされるオブジェクトである.

EmbeddedHTML[URL["url"]]

指定されたURLに対応するWebページのレンダリングとしてフォーマットする.

EmbeddedHTML[CloudObject[]]

指定されたクラウドオブジェクトをWebのレンダリングとしてフォーマットする.

詳細とオプション

  • EmbeddedHTMLに与えられる文字列は,<html> ... </html>の形式で与えられた完全なHTMLページ用のHTML文,あるいは,HTMLページ本体に見られるような連続する純粋なHTMLタグでよい.
  • JavaScriptあるいはCSSの使用には,完全なHTMLページ用のHTML文を与える必要がある.
  • EmbeddedHTMLは,Wolfram Cloud Systemで完全にサポートされており,式の任意のレベルに使用することができる.デスクトップシステムでは,別個のブラウザウィンドウとしてしかサポートされないことがある.
  • Wolfram Cloud Systemでは,EmbeddedHTMLはフレーム内に描画され,奇形あるいは悪意あるHTMLに対して頑強である.
  • 次は,使用可能なオプションである.
  • ImageSize AutomaticWebフレームのレンダリング用に取ってある幅と長さ
    "CompletePage" False与えられたHTML文字列が完全なHTMLページを表すかどうか
    "Title" Automaticボタンとして描画する際の,ブラウザウィンドウを開くボタンのキャプション
    "Verify" TrueWebページが埋込みを許すかどうかを確認するかどうか
  • ImageSize->Automaticのとき,Webフレームは,それが表示されているノートブックよりも大きくならない限りにおいて,HTMLを描画するのに十分大きさになる.
  • "Title"->Automaticのとき,ボタンタイトルはリテラルなHTML文字列の短縮されたものか,埋め込まれたURLかである.
  • EmbeddedHTML[URL[]]でWebページのヘッダが埋込みを許可しないときは,別のブラウザウィンドウでWebページを開くリンクが返される.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (1)

埋め込まれたHTMLがあるクラウドノートブックを配備する:

デスクトップシステムでは,別のブラウザウィンドウで指定されたHTMLを開くボタンが表示される:

スコープ  (1)

明示的なHTMLのコンテンツを埋め込む:

Webページを埋め込む:

フォームをクラウドオブジェクトとして配備し,クラウドノートブックに埋め込む:

オプション  (4)

ImageSize  (1)

埋込みHTMLのサイズを指定する:

"CompletePage"  (1)

HTMLヘッダを含む完全なHTMLページを指定する:

"CompletePage"->Trueでは自動サイズ検出が使えないので,埋込みにはノートブックの使用可能なフルサイズが使用される点に注意のこと.

"Title"  (1)

HTMLページを開くボタンのキャプションを指定する:

"Verify"  (1)

Webサイトが埋込みを許可するかどうかの確認を無効にすると,結果として表示されないIフレームになるかもしれない:

ページが埋込み可能かどうかを確認し,埋込みが許されない場合にはボタンを表示する:

考えられる問題  (2)

Webページのヘッダが埋め込みを許可しないかもしれないので,たとえクラウドノートブック内でも別のブラウザタブでWebページを開くボタンとして表示される:

埋め込まれたHTML内で実行中のJavaScriptコードは,sandboxingのために外側のウィンドウにはアクセスできない.そのようなことを試みるとブラウザコンソールエラーになる:

おもしろい例題  (1)

配備された式の中でHTMLのフォーマットを使う:

Wolfram Research (2014), EmbeddedHTML, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/EmbeddedHTML.html.

テキスト

Wolfram Research (2014), EmbeddedHTML, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/EmbeddedHTML.html.

CMS

Wolfram Language. 2014. "EmbeddedHTML." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/EmbeddedHTML.html.

APA

Wolfram Language. (2014). EmbeddedHTML. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/EmbeddedHTML.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_embeddedhtml, author="Wolfram Research", title="{EmbeddedHTML}", year="2014", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/EmbeddedHTML.html}", note=[Accessed: 25-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_embeddedhtml, organization={Wolfram Research}, title={EmbeddedHTML}, year={2014}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/EmbeddedHTML.html}, note=[Accessed: 25-November-2024 ]}