LABColor

LABColor[l,a,b]

明るさ l,色成分 a および b のCIELAB色空間の色を表す.

LABColor[l,a,b,α]

不透明度 α を指定する.

LABColor["string"]

HTMLの色の名前等から色を返す.

LABColor[color]

color のCIELAB表現を返す.

詳細

  • LABColorは,色を,知覚明度 l のレベルと人間の視覚における4つの固有の色を構成する赤緑成分 a および黄青成分 b で表現する色空間である.
  • LABColorは知覚的な統一を持つように,つまり,成分変化に対する人間の知覚と等しくなるように設計されている.
  • LABColorColorDistanceの基礎である.
  • LABColorは,デバイス非依存で,であるCIE 1976 色空間に対応する.
  • パラメータの解釈
  • l明度,あるいは近似輝度
    a色,緑(ネガ)からマゼンタ(ポジ)まで
    b色,青(ネガ)から黄(ポジ)まで
  • パラメータの TemplateBox[{a, *}, Superscript]=500 (f(x/x_n)-f(y/y_n))TemplateBox[{b, *}, Superscript]=200 (f(y/y_n)-f(z/z_n))によって与えられる.ただし, は色パラメータ,XYZColorにおける白色点パラメータ,ではに等しくでは に等しい区分関数である.
  • ColorConvertを使ってLABColorを他の色空間に変換することができる.
  • LABColorでは,lab に任意の実数を使うことができる.
  • RGBColorは,0から1の lからaからb に,ほぼ相当する.
  • 不透明度が指定されていなければ,LABColor[l,a,b]LABColor[l,a,b,1]と等価である.
  • LABColor[l,a,b,α]{LABColor[l,a,b],Opacity[α]}に等しい.
  • 代替形式のLABColor[{l,a,b}]およびLABColor[{l,a,b,α}]も使うことができる. »
  • {LABColor[], p1, }は,指定された色でグラフィックスプリミティブ piが表示されるべきことを示している.
  • 色には次のラッパーを使うことができる.
  • ColorsNear[color,]color の周囲の領域を指定する
    Directive[,color,]色を他の指示子との組合せで指定する »
    Glow[color]色を照明とは無関係に指定する »
    Opacity[a,color]不透明度 a で色を指定する
    Style[expr,color]expr を指定の色で表示する »
  • 三次元曲面の場合は,明示的なLABColor指示子が曲面の色を指定する.最終的な陰影は,照明と鏡面性および輝きの影響に依存する. »

例題

すべて開くすべて閉じる

  (4)

グラフィックスプリミティブの色を指定する:

不透明度のある色を指定する:

式の出力の色を指定する:

プロットの色を指定する:

スコープ  (3)

三次元の色  (1)

拡散した表面色を使う:

拡散し鏡面反射性の表面色を使う:

拡散した表面色を黒に設定して,発光色を使う:

色の操作  (2)

Blendを使って2色以上の色を混ぜる:

LighterおよびDarkerを使って,それぞれ白と黒を混ぜる:

一般化と拡張  (2)

LABColor[{l,a,b}]LABColor[l,a,b]と等価である:

OpacityLABColorと共に使う:

LABColorの引数として不透明度を直接使う:

アプリケーション  (2)

LABColorを使って色をネガ定義する:

ColorNegateは,デフォルトでRGBColorを使って操作する:

色のネガをLABColor[l,-a,-b]と定義すると,明るさを保存することができる:

CIELAB色空間のaとbのチャンネルを使って,色の分布のバブルチャートを表示する:

3Dバブルチャート:

特性と関係  (3)

CIELAB色空間のRGB全域:

LABColor指示子のBlendはCIELABパラメータ空間で行われる:

ColorDistanceは,デフォルトで,CIELAB色空間でEuclideanDistanceを計算する:

おもしろい例題  (1)

色空間を可視化する:

Wolfram Research (2014), LABColor, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/LABColor.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2014), LABColor, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/LABColor.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2014. "LABColor." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/LABColor.html.

APA

Wolfram Language. (2014). LABColor. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/LABColor.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_labcolor, author="Wolfram Research", title="{LABColor}", year="2021", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/LABColor.html}", note=[Accessed: 24-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_labcolor, organization={Wolfram Research}, title={LABColor}, year={2021}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/LABColor.html}, note=[Accessed: 24-November-2024 ]}