RotationMatrix

RotationMatrix[θ]

2Dベクトルを反時計回りに θ ラジアン分回転した2D回転行列を返す.

RotationMatrix[θ,w]

3Dベクトル w の周囲を反時計回りに回転した3D回転行列を返す.

RotationMatrix[{u,v}]

任意の次元でベクトルu をベクトル v の方向に回転した行列を返す.

RotationMatrix[θ,{u,v}]

uv でスパンした平面上で θ ラジアン回転した行列を返す.

詳細とオプション

  • RotationMatrixは原点周囲でベクトルを回転した行列を与える.
  • 回転行列では2種類の異なる慣習が一般的に使われている.
  • RotationMatrixはベクトルに基づいて表した場合,m.r がベクトル r を回転したものを与えるような行列 m を与えるように設定されている.
  • Transpose[RotationMatrix[]]は,r.m がベクトル r を回転したものを返す,別の座標系指向の慣習を使う回転行列を返す.
  • RotationMatrixにおける角はラジアンで与えられる.θ Degreeすなわち θ°は角を度で指定する.
  • RotationMatrix[θ,{u,v}]における正の θ は,u 方向から v 方向への移動に相当する.
  • RotationMatrix[θ]RotationMatrix[θ,{{1,0},{0,1}}]に等しい.
  • RotationMatrix[θ,w]uwvwu,v,w で右手座標形を形成する場合,RotationMatrix[θ,{u,v}]に等しい
  • RotationMatrixは,行列式が1の対角行列を返し, 次元の場合,グループの一つであると考えられる,行列式が1の対角行列を返す.
  • RotationMatrixは,返す行列の構造を指定するオプションTargetStructureをサポートする.次は, TargetStructureの可能な設定である.
  • Automatic返す表現を自動選択する
    "Dense"行列を密な行列として表す
    "Orthogonal"行列を直交行列として表す
    "Unitary"行列をユニタリ行列として表す
  • RotationMatrix[,TargetStructureAutomatic]RotationMatrix[,TargetStructure"Dense"]に等しい.

例題

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  (4)

原点付近でベクトルを回転させる一般的な2D回転行列:

単位ベクトルに 方向への の回転を適用する:

反時計回りに30°回転させる:

{1,1}という方向を{0,1}という方向に変化させる回転:

軸周辺の3D回転:

スコープ  (6)

平面で回転している4D回転行列:

t{1,1,1} + s{1,2,1}で与えられる平面上で回転している一般的な3D回転行列:

ベクトル{1,0,0}を回転させてベクトル{0,0,1}にする:

すべての数量が正であると仮定して,記号ベクトルの回転行列を生成する:

{0,0,1}を回転すると正規化された{x,y,z}ベクトルが与えられる:

2Dの形に適用された変換:

3Dの形に適用された変換:

オプション  (1)

TargetStructure  (1)

回転行列を密な行列として返す:

回転行列を直交行列として返す:

回転行列をユニタリ行列として返す:

アプリケーション  (2)

3Dの形を回転させる:

次元のすべての回転の基礎を作る:

2Dのすべての回転:

3Dのすべての回転:

4Dのすべての回転.一般に 次元には の基礎要素が必要である:

特性と関係  (9)

回転行列は直交する,すなわち,逆行列は転置に等しい:

複素数の場合,回転行列はユニタリ行列である:

回転行列は行列式を持つ:

回転行列倍するとベクトルのノルムが保存される:

RotationMatrix[θ,{u,v}]の逆行列はRotationMatrix[-θ,{u,v}]で与えられる:

RotationMatrix[θ,{u,v}]の逆行列は,RotationMatrix[θ,{v,u}]によっても与えられる:

u あるいは v が実数ではない場合,この関係はより複雑になる:

2Dでは,RotationMatrix[θ]の逆行列はRotationMatrix[-θ]で与えられる:

3Dでは,RotationMatrix[θ,w]の逆行列はRotationMatrix[θ,-w]で与えられる:

w が実数ではない場合,この関係はより複雑になる:

回転中の回転の構成:

考えられる問題  (1)

回転を行う順番が重要である:

の周りで回転させ,次に の周りで回転させるのは,まず の周りで回転させ,次に の周りで回転させるのとは異なる:

おもしろい例題  (1)

扇形の回転:

Wolfram Research (2007), RotationMatrix, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RotationMatrix.html (2024年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2007), RotationMatrix, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RotationMatrix.html (2024年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2007. "RotationMatrix." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/RotationMatrix.html.

APA

Wolfram Language. (2007). RotationMatrix. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/RotationMatrix.html

BibTeX

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BibLaTeX

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