StringPosition

StringPosition["string","sub"]

"string"の部分文字列として現れる"sub"の先頭と終りの文字の位置のリストを与える．

StringPosition["string",patt]

一般的な文字列式 patt にマッチする部分文字列が現れる"string"中のすべての位置を返す．

StringPosition["string",patt,n]

patt の最初から n 番目までの位置のリストを与える．

StringPosition["string",{patt1,patt2,…}]

すべての pattiの位置を与える．

StringPosition[{s1,s2,…},p]

各 siの結果のリストを与える．

StringPosition[patt]

式に適用可能なStringPositionの演算子形を表す．

詳細とオプション

  • 文字列式 patt は，StringExpressionの注釈で指定されたすべてのオブジェクトを含むことができる．
  • オプションのデフォルト設定Overlaps->Trueでは，StringPositionは上書きする部分列を含む．Overlaps->Falseの設定では，このような部分列は除外される． »
  • Overlaps->Allのときは，同じ文字列式にマッチする複数の部分文字列がすべて含まれる．Overlaps->Trueのときは，マッチする部分文字列のうち任意の位置から最初のもののみが含まれる． »
  • オプションをIgnoreCase->Trueと設定するとStringPositionが大文字と小文字を同じものとして取り扱うようになる． »
  • StringPositionはStringTake，StringDropそしてStringReplacePartによって使われた形式で列指定を返す． »
  • StringPosition["string",RegularExpression["regex"]]は，指定された正規表現にマッチする部分文字列の位置を与える．
  • StringPosition[patt][expr]はStringPosition[expr, patt]に等しい．
  • StringPosition[BioSequence["type","seq"],patt,…]は配列"seq"の中で patt を探す．この場合，patt の中の縮重記号は生体分子配列のタイプに基づいたワイルドカードパターンとして解釈される．Verbatim["patt"]を使って縮重記号を文字通りマッチする．
  • BioSequenceのドキュメントには，各生体分子配列タイプについてサポートされる縮重記号がリストされている．
  • StringPositionが操作している生体分子的配列が環状であるなら，ラップアラウンドマッチが可能である．StringTake，StringDrop，StringReplacePartにおけるように，ラップアラウンドマッチは形式{m,n}を持つ．ただし m>n である．

例題

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例  (3)

文字列中で「XYZ」が始まる位置と終る位置を求める：

同一文字のペアがある位置を求める：

StringPositionの演算子形を使う：

スコープ  (7)

StringPositionは，StringTake等の関数で使われている形式で部分文字列の位置を与える：

「XYZ」が最初に現れる位置を求める：

StringPositionは，デフォルトで重複を許す：

Overlaps->Falseとすると，重複するものは除外される：

DNA配列中の部分配列の位置を求める：

指定された生体分子配列で見付かったパターンでワイルドカードを使う：

"N"は縮重記号で，生体分子配列以外ではワイルドカードではない：

追加的なラップアラウンドマッチを使えば，循環的な生体分子配列が求まるかもしれない：

Verbatimを使って文字通りの縮重記号だけをマッチする：

オプション  (5)

IgnoreCase  (2)

「a」と「A」を同じものとして扱う：

「a」と「A」は異なるものとして扱う：

大文字小文字を区別しないで，連続する同一文字を求める：

Overlaps  (3)

StringPositionは，デフォルトで重複を許可する：

デフォルトで，StringPositionは任意の位置から始まる部分文字列は1つだけしか含まない：

Overlaps->Allとすると，すべての部分文字列が含まれる：

環状DNA配列内の部分列の位置をオーバーラップも含めて求める：

部分列間のオーバーラップは許容しない：

アプリケーション  (2)

連続する文字列の中で同一文字がペアになっている位置を求める：

3つ連続する場合の類似曲線を求める：

アメリカ合衆国憲法の中の「president」という語の位置を求める：

特性と関係  (2)

StringTakeを使って，StringPositionで見付けた部分文字列を抽出する：

StringCasesはデフォルトで，重複は含まない：

StringReplacePartを使って，StringPositionで見付けた位置を置換する：

考えられる問題  (1)

StringPosition中の文字列パターンのリストは，代替パターンとは異なることがある：

Wolfram Research (1991), StringPosition, Wolfram言語関数， https://reference.wolfram.com/language/ref/StringPosition.html （2020年に更新）.

テキスト

Wolfram Research (1991), StringPosition, Wolfram言語関数， https://reference.wolfram.com/language/ref/StringPosition.html （2020年に更新）.

CMS

Wolfram Language. 1991. "StringPosition." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/StringPosition.html.

APA

Wolfram Language. (1991). StringPosition. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/StringPosition.html

BibTeX

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BibLaTeX

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