AppellF1

AppellF1[a,b1,b2,c,x,y]

二変数のアッペル(Appell)超幾何関数 である.

詳細

  • AppellF1は,超幾何級数を一般化して多項式係数を持つHorn偏微分方程式系を解Appell関数族の一員である.
  • 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
  • は,領域max(TemplateBox[{x}, Abs],TemplateBox[{y}, Abs])<1の中で収束する超幾何級数 sum_(m=0)^inftysum_(n=0)^infty(TemplateBox[{a, {m, +, n}}, Pochhammer] TemplateBox[{{b, _, 1}, m}, Pochhammer] TemplateBox[{{b, _, 2}, n}, Pochhammer] )/(TemplateBox[{c, {m, +, n}}, Pochhammer]m! n!)x^m y^nを介して主定義を得る.
  • 引数の実数値についてのアッペルF1級数の収束領域は以下の通りである.
  • 一般に,の形のHorn偏微分方程式系を満足する. »
  • または のとき,に簡約される.
  • 特別な引数の場合,AppellF1は自動的に厳密値を計算する.
  • AppellF1は任意の数値精度で評価できる.
  • AppellF1[a,b1,b2,c,x,y]は,二変数複素空間でRe(x)=1およびRe(y)=1を満たす特異線を有し, および からに伸びる半直線に沿って不連続な分枝切断線を有する.
  • FullSimplifyおよびFunctionExpandAppellF1の変換規則を含んでいる.

例題

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  (8)

数値的に評価する:

記号的に評価する:

総和の定義:

実数の部分集合上でプロットする:

複素数の部分集合上でプロットする:

原点における級数展開:

Infinityにおける級数展開:

特異点における級数展開:

スコープ  (28)

数値評価  (6)

数値的に評価する:

高精度で評価する:

出力精度は入力精度に従う:

複素数入力:

AppellF1を高精度で効率的に評価する:

Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算する:

配列の要素ごとの値を計算する:

MatrixFunctionを使って行列のAppellF1関数を計算することもできる:

特定の値  (4)

固定点における値:

記号的に評価する:

ゼロにおける値:

AppellF1を単純なパラメータについて評価するとより単純な関数になる:

可視化  (4)

AppellF1関数をさまざまなパラメータについてプロットする:

AppellF1を第2パラメータ の関数としてプロットする:

の実部をプロットする:

の虚部をプロットする:

F_1(2,1,4,3,0,z)の実部を三次元でプロットする:

F_1(2,1,4,3,0,z)の虚部を三次元でプロットする:

関数の特性  (9)

AppellF1の実領域:

AppellF1の複素領域:

AppellF1は解析関数ではない:

特異点と不連続点の両方を持つ:

TemplateBox[{1, 1, 1, 1, 4, x}, AppellF1]は非減少でも非増加でもない:

TemplateBox[{1, 1, 1, 1, 4, x}, AppellF1]は単射である:

TemplateBox[{1, 1, 1, 1, 4, x}, AppellF1]は全射ではない:

TemplateBox[{1, 1, 1, 1, 4, x}, AppellF1]は非負でも非正でもない:

TemplateBox[{1, 1, 1, 1, 4, x}, AppellF1]は凸でも凹でもない:

TraditionalFormによる表示:

微分  (3)

y についての一次導関数:

y についての高次導関数:

a=b1=b2=2 c=10x=1/2のとき,y についての高次導関数をプロットする:

y についての 次導関数の式:

級数展開  (2)

Seriesを使ってテイラー(Taylor)展開を求める:

の周りの最初の3つの近似をプロットする:

生成点におけるテイラー展開:

アプリケーション  (1)

アッペル関数 は,多項式係数を持つ以下の偏微分方程式系を解く:

が解であることを確かめる:

特性と関係  (2)

AppellF1によって積分を評価する:

FullSimplifyを使ってAppellF1を含む式を簡約する:

おもしろい例題  (1)

初等関数および特殊関数の多くはAppellF1の特殊ケースである:

Wolfram Research (1999), AppellF1, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AppellF1.html (2023年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1999), AppellF1, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AppellF1.html (2023年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1999. "AppellF1." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2023. https://reference.wolfram.com/language/ref/AppellF1.html.

APA

Wolfram Language. (1999). AppellF1. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AppellF1.html

BibTeX

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BibLaTeX

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