AxisObject

AxisObject[path]

経路 path に沿って定量的スケールで軸を表す Graphicsプリミティブである.

AxisObject[path,scale]

scale で指定されたスケールを使う.

詳細とオプション

  • AxisObject[]は任意のグラフィックスで使用可能な一般化された軸を表す.
  • 軸は,どこに軸を描くかを決定する経路,グラフィックスの座標の経路に沿った値へのマッピングを制御するスケール,軸,目盛,ラベルの見え方の詳細に影響するオプションからなっている.
  • 次は,path の可能な設定である.
  • {pt1,pt2}pt1pt2を通る軸
    {"Horizontal",y0}を通る横軸
    {"Horizontal",y0,{xmin,xmax}}から までの横軸
    {"Vertical",x0}を通る縦軸
    {"Vertical",x0,{ymin,ymax}}から までの縦軸
    InfiniteLine[{pt1,pt2}]pt1pt2を通る無限軸
    InfiniteLine[pt,v]pt を通る v 方向の無限軸
    Line[{pt1,pt2}]pt1から点 pt2までの有限軸
    Line[{pt1,,ptn}]pt1から点 ptnまでの曲線軸
    HalfLine[{pt1,pt2}]pt1から点 pt2までの半軸
    HalfLine[pt,v]pt を通る v 方向の半軸
    BSplineCurve[]指定されたBスプライン曲線に沿った軸
    BezierCurve[]指定されたベジエ(Bézier)曲線に沿った軸
    Circle[]指定された円または円弧に沿った軸
  • 軸の無限の形はグラフィックスの端まで描かれる.
  • デフォルトで,"Horizontal"軸と"Vertical"軸は,軸の値がもとになっているグラフィックス座標の水平成分と垂直成分に対応する自然のスケールを使う.
  • 次は scale の使用可能な設定である.
  • {val1,val2}軸の始まりに val1を.終りに val2を使う
    {loc1val1,loc2val2}位置 loc1loc2val1val2を使う
  • 無限の軸については,始点と終点は pt1pt2であると解釈される.
  • "Horizontal"軸と"Vertical"軸については,位置 locix 座標と y 座標として指定できる.
  • 軸のスケールの値を定義するために使われる位置 lociはグラフィックス中に視覚的に存在していなくてもよい.
  • 位置 lociは,軸上になければ軸上の最近点に投影される.
  • 次は,AxisObjectの使用可能なオプションである.
  • AxisLabel None軸ラベルの付け方
    AxisStyle {}軸の経路のスタイルの付け方
    BaseStyle {}軸の一般的なスタイル
    LabelStyle {}ラベルのスタイルの付け方
    RotateLabelFalse軸ラベルの回転方法
    TickDirection Automatic軸のどちら側に目盛を置くか
    TickLabelOrientation None目盛ラベルの回転方法
    TickLabelPositioning Automatic目盛ラベルをどこに置くか
    TickLabels Automatic目盛にどのようにラベルを付けるか
    TickLengths Automatic目盛の長さ
    TickPositions Automatic軸に沿ってどこに目盛を置くか
    TicksAutomatic個々の目盛
    TicksStyle {}目盛のスタイル付けの方法
  • 目盛とラベルのオプション設定は,一般に,optspec または opt{spec1,,specn}の形である.前者はすべての目盛とラベルに spec を使い,後者は speciを対応する目盛とラベルの集合の設定集合に使う.
  • 軸はしばしば"major"と"minor"の2種類の目盛付きで描かれる."major"目盛の方が長くラベル付きであるのに対し,"minor"目盛は短くてラベルもない.
  • デフォルトで,軸ラベルは軸の終端に置かれる.
  • AxisLabelPlaced[label,pos]を使って軸ラベルをどこに置くかが指定できる.
  • Placedは次の位置 pos を使うことができる.
  • "Start"軸の始点
    "End"軸の終点
    Center軸に沿って中央に配置
    Above,Below,Before,After軸と相対的に配置
  • 次は,TickPositionsspeciの可能な設定である.
  • Automatic自動的に目盛を計算する
    nn 個の目盛を使う
    {dx}dx の倍数の目盛を使う
    {min,max,dx}min から max まで刻み幅 dx で目盛を使う
    {{t1,t2,,tm}}特定の目盛 tiを使う
  • 次は,TickLabelsspeciの可能な設定である.
  • Automatic自動的に目盛にラベルを付ける
    Allラベルを含める
    Noneラベルは付けない
    {lab1,lab2,,labm}ラベルの位置 tilabiを使う
  • TickLabelsAutomatic設定は,spec1についてはTrueでその他はNoneである.
  • 次は,TickLengthsspeciの設定である.
  • Automatic自動の長さ
    None目盛マーカーを省略する
    Scaled[s]スケールされた長さを使う
    Offset[s]絶対的な長さを使う
    "Major"主目盛にデフォルトの長さを使う
    "Minor"補助目盛にデフォルトの長さを使う
    Tiny,Small,Medium,Large名前付きの長さ
  • TickDirectiondir は軸と相対的に目盛を描く向き dir を指定する.
  • Automatic自動選択の向き
    "Inward"グラフィックスの中心へ
    "Outward"グラフィックスの中心から外側へ
    "InwardOutward"軸を横切って
    Left左向き
    Right右向き
    Up上向き
    Down下向き
  • TickLabelPositioningpos は目盛ラベルが目盛と相対的に描かれるべき位置 pos を指定する.
  • 次は,pos の可能な設定である.
  • "Base"軸と接する目盛の基部
    "Tip"目盛の先端
    Before目盛の前のラベルの端
    After目盛の後ろのラベルの端
  • 次は,RotateLabelTickLabelOrientationの使用可能な設定である.
  • None, "Horizontal"ラベルは回転させない
    "Vertical"ラベルを反時計回りに90°回転させる
    "Parallel"軸と平行になるようにラベルを回転させる
    "Perpendicular"軸と垂直になるようにラベルを回転させる
    θラベルを水平位置から反時計回りに 度回転させる

例題

すべて開くすべて閉じる

  (4)

に横軸を置く:

から1までになるように軸を制限する:

いくつかの縦軸を作る:

で0,点で2になる軸を作る:

スコープ  (9)

軸の置き方とスケール  (6)

軸に有限な直線を使う:

値が0と10の2点を通る無限直線を使う:

点と向きを使って無限直線を定義する:

2点を通る半直線を使う:

点と方向を使って半直線を定義する:

ベジエ曲線を軸の経路として使う:

端点の値を変える:

Bスプライン曲線を軸の経路として使う:

端点の値を変える:

任意の曲線に沿った軸を構築する:

端点の値を指定する:

目盛の置き方  (3)

軸に約5個の目盛を使う:

大きい区間ごとに約5個の小さい目盛を置くことで軸をさらに分割する:

から5まで刻み幅1で目盛を置く:

0.2の倍数の位置に小さい目盛を置く:

特定の場所に目盛を置く:

1の倍数の位置に小さい目盛を置く:

オプション  (39)

AxisLabel  (4)

ラベルは,デフォルトで,軸の端に置かれる:

軸の始点にラベルを置く:

ラベルを軸の近く(上か下)に置く:

軸の前か後ろに置く:

軸に沿って中心にラベルを置く:

軸と平行になるようにラベルを回転させる:

AxisStyle  (3)

AxisStyleは軸の経路のスタイルにのみ影響する:

AxisStyleTransparentは軸の曲線を隠して目盛とラベルだけを表示する:

AxisStyleは軸の全体的な基本スタイルを継承する:

BaseStyle  (3)

赤い軸を作る:

AxisStyleは軸の経路のスタイルにのみ影響する:

TicksStyleはラベルを含む目盛のスタイルに影響する:

LabelStyle  (4)

LabelStyleはラベルのスタイルにしか影響しない:

LabelStylesize を使ってラベルのフォントサイズを指定する:

ラベルのフォントとフォントサイズを指定する:

LabelStyleは軸の全体的な基本スタイルを継承する:

TickDirection  (4)

デフォルトで,目盛の点は上と右を指す:

すべての目盛がグラフィックスの中心を向くようにする:

すべての目盛がグラフィックスの中心から外を向くようにする:

右または左の目盛を使う:

上または下の目盛を使う:

TickLabels  (3)

デフォルトで,目盛には自動的にラベルが付けられる:

目盛の最初の集合に自動的なラベルを使い,2番目の集合にはラベルを付けない:

目盛集合へのラベルの付け方を逆にする:

各目盛に特定のラベルを使う:

TickLabelOrientation  (5)

目盛ラベルはデフォルトで水平に置かれる:

下から上に向かって読むようにラベルを90度回転させる:

テキストが軸と平行になるようにラベルを回転させる:

テキストが軸に垂直になるようにラベルを回転させる:

任意の角度でラベルを回転させる:

TickLabelPositioning  (2)

目盛ラベルは,デフォルトで,目盛の付け根に置かれる:

目盛の上にラベルを置く:

TickLengths  (3)

主目盛と補助目盛にデフォルトの長さを使う:

すべての目盛にスケールされた長さを使う:

目盛集合によって異なる目盛の長さを使う:

TickPositions  (5)

軸に沿ってほぼ6個の目盛を使う:

主目盛と補助目盛を使う:

軸に沿った整数位置に目盛を使う:

目盛の下限と上限を指定する:

軸に対して特定の目盛の位置のリストを与える:

TicksStyle  (3)

TicksStyleは目盛マークとラベルの両方にスタイル付けする:

目盛の集合ごとに異なるスタイルを使う:

TicksStyleは全体的な軸の基本スタイルを継承する:

アプリケーション  (2)

1/4インチまでのラベルが付いた定規を作る:

3本の軸を使って三角プロットの枠を作る:

三角リストプロットを作る:

Wolfram Research (2021), AxisObject, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AxisObject.html.

テキスト

Wolfram Research (2021), AxisObject, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/AxisObject.html.

CMS

Wolfram Language. 2021. "AxisObject." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/AxisObject.html.

APA

Wolfram Language. (2021). AxisObject. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/AxisObject.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_axisobject, author="Wolfram Research", title="{AxisObject}", year="2021", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/AxisObject.html}", note=[Accessed: 22-November-2024 ]}

BibLaTeX

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