HadamardMatrix
n×n Hadamard行列を返す.
詳細とオプション
- Hadamard行列の各項 Hrsは,デフォルトで,と定義される.ただし,,は整数 のバイナリ表現における 番目のビット, である.
- は2の累乗でなければならない.
- HadamardMatrixの行または列はDiscreteHadamardTransformの基底数列である.
- Hadamard行列は対称かつ直交で,それ自身の逆行列である. »
- サポートされるオプション
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Method Automatic 数列順序メソッドを指定 WorkingPrecision ∞ 行列要素の計算に使う精度 - Methodオプションの設定は,連続順序(Hadamard基底数列内のゼロ交差数)を指定する.次は,可能な設定である.
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"BitComplement" "GrayCode" "BitComplement"のGrayコード順序 "Sequency" 行と列の添字によって連続性が増す(デフォルト) - ビット補数順序はSylvester順序としても知られている.
- 連続順序はWalsh順序としても知られている.
- Grayコード順序は,二項順序またはPaley順序としても知られている.
- HadamardMatrix[…,TargetStructure…]は返す行列の構造を指定する.次は, TargetStructureの可能な設定である.
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Automatic 返す表現を自動選択する "Dense" 行列を密な行列として表す "Hermitian" 行列をエルミート行列として表す "Orthogonal" 行列を直交行列として表す "Symmetric" 行列を対称行列として表す "Unitary" 行列をユニタリ行列として表す - HadamardMatrix[…,TargetStructureAutomatic]はHadamardMatrix[…,TargetStructure"Dense"]に等しい.
例題
すべて開くすべて閉じるオプション (3)
特性と関係 (4)
ベクトルの離散Hadamard変換はベクトルにHadamard行列を掛けることに等しい:
n×n「ビット逆転」置換行列を定義する,ただし,n は2の累乗である:
n×n Gray コード置換行列を定義する.ただし,n は2の累乗である:
Grayコード順序のHadamard行列は,Grayコード置換をビット補数連続順序のHadamard行列に適用したものに等しい:
連続順序のHadamard行列は,ビット逆転置換をGrayコード順序のHadamard行列に適用したものに等しい:
連続順序のHadamard行列は,ビット逆転置換とGrayコード置換をビット補数連続順序Hadamard行列に連続的に適用したものに等しい:
テキスト
Wolfram Research (2012), HadamardMatrix, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/HadamardMatrix.html (2024年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2012. "HadamardMatrix." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/HadamardMatrix.html.
APA
Wolfram Language. (2012). HadamardMatrix. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/HadamardMatrix.html