JacobiZeta

JacobiZeta[ϕ,m]

ヤコビのゼータ関数 TemplateBox[{phi, m}, JacobiZeta]を与える.

詳細

  • 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
  • ヤコビのゼータ関数は,TemplateBox[{phi, m}, JacobiZeta]=TemplateBox[{phi, m}, EllipticE2]-TemplateBox[{m}, EllipticE]TemplateBox[{phi, m}, EllipticF]/TemplateBox[{m}, EllipticK]によって楕円積分で与えられる.
  • 楕円積分の記述用法については「楕円積分と楕円関数」で解説してある.
  • JacobiZeta[ϕ,m]は,およびで不連続な分枝切断線を持つ.
  • 特別な引数の場合,JacobiZetaは,自動的に厳密値を計算する.
  • JacobiZetaは任意の数値精度で評価できる.
  • JacobiZetaは自動的にリストに縫い込まれる.
  • JacobiZetaIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »

例題

すべて開くすべて閉じる

  (4)

数値的に評価する:

実数の部分集合上でプロットする:

複素数の部分集合上でプロットする:

原点付近の級数展開:

スコープ  (30)

数値評価  (5)

高精度で評価する:

出力精度は入力精度に従う:

複素引数とパラメータについて評価する:

JacobiZetaを高精度で効率よく評価する:

IntervalオブジェクトとCenteredIntervalオブジェクトを使って最悪の場合に保証される区間を計算する:

Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算することもできる:

配列の要素ごとの値を計算する:

MatrixFunctionを使って行列のJacobiZeta関数を計算することもできる:

特定の値  (5)

簡単な厳密結果は自動的に生成される:

FunctionExpandの後の厳密値が適用される:

無限大における値:

極大値を(d)/(dphi)TemplateBox[{phi, {1, /, 2}}, JacobiZeta]=0の根として求める:

JacobiZetaは,その第1引数について奇関数である:

可視化  (3)

JacobiZetaを第1パラメータ の関数としてプロットする:

JacobiZetaをその第2パラメータ の関数としてプロットする:

TemplateBox[{{pi, /, 3}, z}, JacobiZeta]の実部をプロットする:

TemplateBox[{{pi, /, 3}, z}, JacobiZeta]の虚部をプロットする:

関数の特性  (6)

JacobiZetaは解析関数ではない:

しかし,固定された については,TemplateBox[{x, y}, JacobiZeta] の解析関数である:

従って,例えばTemplateBox[{x, {1, /, 3}}, JacobiZeta]は特異点も不連続点も持たない:

TemplateBox[{x, {1, /, 3}}, JacobiZeta]は非減少でも非増加でもない:

TemplateBox[{x, {1, /, 3}}, JacobiZeta]は単射ではない:

TemplateBox[{x, {1, /, 3}}, JacobiZeta]は全射ではない:

TemplateBox[{x, {1, /, 2}}, JacobiZeta]は非負でも非正でもない:

TemplateBox[{x, {1, /, 2}}, JacobiZeta]は凸でも凹でもない:

微分と積分  (4)

一次導関数:

高次導関数:

について高次導関数をプロットする:

第2パラメータ についての導関数:

原点を中心とする区間上での奇関数の定積分:

級数展開  (4)

JacobiZetaのテイラー(Taylor)展開:

の周りのTemplateBox[{phi, {1, /, 2}}, JacobiZeta]の最初の3つの近似をプロットする:

パラメータ についての原点でのテイラー展開:

の周りのTemplateBox[{{-, {pi, /, 3}}, m}, JacobiZeta]の最初の3つの近似をプロットする:

分岐点での級数展開を求める:

JacobiZetaはベキ級数に適用できる:

関数表現  (3)

主定義:

他の楕円型関数との関係:

TraditionalFormによる表示:

アプリケーション  (3)

複素平面上におけるJacobiZetaの実部のプロット:

周期的ポテンシャルにおけるシュレディンガー(Schrödinger)方程式の超対称零エネルギー解:

シュレディンガー方程式をチェックする:

超ポテンシャル,ポテンシャル,波動関数をプロットする:

等角写像を定義する:

特性と関係  (5)

FunctionExpandを使ってJacobiZetaを不完全楕円積分について表す:

特殊ケースを展開する:

ある種の特殊ケースでは引数を制限する必要がある:

超越方程式の根を数値的に求める:

実数引数については,phi=TemplateBox[{u, m}, JacobiAmplitude]なら についてJacobiZN[u,m]JacobiZeta[ϕ,m]である:

JacobiZeta[ϕ,m]は,実数引数については,を条件として実数値である:

考えられる問題  (4)

機械精度の入力では正しい答を得るのに不十分かもしれない:

$MaxExtraPrecisionの設定値を大きくする必要があるかもしれない:

振幅 の関数 TemplateBox[{phi, m}, JacobiZeta]であるJacobiZetaを,時に と表示される楕円引数 の関数JacobiZNと混同してはならない:

Wolfram言語のJacobiZeta[ϕ,m]は振幅 の関数で,以下の定義を使う:

JacobiZN[u,m]は楕円引数 の関数で,定義 Z(u|m)=TemplateBox[{u, m}, JacobiEpsilon]-u TemplateBox[{m}, EllipticE]/TemplateBox[{m}, EllipticK]を使う.ただし,TemplateBox[{u, m}, JacobiEpsilon]JacobiEpsilon[u,m]である:

混乱を避けるために,JacobiZNには異なるTraditionalFormを使う:

慣用形では垂直のセパレータを使わなければならない:

Wolfram Research (1991), JacobiZeta, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/JacobiZeta.html (2020年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1991), JacobiZeta, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/JacobiZeta.html (2020年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1991. "JacobiZeta." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/JacobiZeta.html.

APA

Wolfram Language. (1991). JacobiZeta. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/JacobiZeta.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_jacobizeta, author="Wolfram Research", title="{JacobiZeta}", year="2020", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/JacobiZeta.html}", note=[Accessed: 22-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_jacobizeta, organization={Wolfram Research}, title={JacobiZeta}, year={2020}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/JacobiZeta.html}, note=[Accessed: 22-November-2024 ]}