KendallTauTest

KendallTauTest[v1,v2]

ベクトル v1とベクトル v2が独立かどうかの検定を行う.

KendallTauTest[m1,m2]

行列 m1と行列 m2が独立かどうかの検定を行う.

KendallTauTest[,"property"]

"property"の値を返す.

詳細とオプション

  • KendallTauTestは,v1v2に対して,ベクトルが独立であるという帰無仮説 と,そうではないという対立仮説 で仮説検定を行う.
  • デフォルトで,確率値つまり 値が返される.
  • 小さい 値は が真である可能性が低いことを示す.
  • 引数 v1v2 は任意の同じ長さの実ベクトルあるいは実行列でよい.
  • KendallTauTestKendallTau[v1,v2]で計算されたケンドール(Kendall)の順位相関 に基づいている.
  • 行列の検定の際,検定統計は内部の標準化された空間符号と順位の比率に基づき,ChiSquareDistribution[r*s]に漸近的に従う.ただし,r および s はそれぞれ m1および m2の次元である.
  • KendallTauTest[v1,v2,"HypothesisTestData"]HypothesisTestDataオブジェクト htd を返す.このオブジェクトは,htd["property"] の形を使った追加的な検定結果と特性の抽出に使うことができる.
  • KendallTauTest[v1,v2,"property"]を使って"property"の値を直接与えることができる.
  • 検定結果のレポートに関連する特性
  • "DegreesOfFreedom"検定に使われる自由度
    "PValue"検定の
    "PValueTable" 値を含むフォーマットされた表
    "ShortTestConclusion"検定結果の短い記述
    "TestConclusion"検定結果の記述
    "TestData"検定統計量と 値のリスト
    "TestDataTable" 値と検定統計量のフォーマットされた表
    "TestStatistic"検定統計量
    "TestStatisticTable"検定統計量のフォーマットされた表
  • 使用可能なオプション
  • AlternativeHypothesis "Unequal"対立仮説のための不等式
    MaxIterations Automatic多変量検定のための最大反復回数
    Method Automatic 値の計算に使うメソッド
    SignificanceLevel 0.05診断とレポートのための切捨て
  • 独立性の検定については, のときにのみ が拒絶されるような切捨て が選ばれる."TestConclusion"特性と"ShortTestConclusion"特性に使われる の値はSignificanceLevelオプションで制御される.デフォルトで,0.05に設定されている.

例題

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  (2)

2つのベクトルが独立かどうかの検定を行う:

2つの行列が独立かどうかの検定を行う:

0.05水準では,独立性を棄却するためには不十分な証拠しかない:

スコープ  (8)

検定  (5)

2つのベクトルが独立かどうかの検定を行う:

ベクトルが独立である場合, 値は一般に大きい:

従属性がある場合は 値は一般に小さくなる:

2つの行列が独立かどうかの検定を行う:

従属行列の場合, 値は一般に小さくなる:

行列が独立のとき, 値は一般に大きい:

繰り返し特性を抽出するためにHypothesisTestDataオブジェクトを作る:

抽出可能な特性:

HypothesisTestDataオブジェクトからいくつかの特性を抽出する:

検定からの 値と検定統計量:

任意数の特性を同時に抽出する:

検定からの 値と検定統計量:

レポート  (3)

検定からの結果を表にする:

検定結果の表:

レポートをカスタマイズするために検定の表から項目を抽出する:

値あるいは検定統計量の表を作る:

表からの 値:

表からの検定統計量:

オプション  (9)

AlternativeHypothesis  (3)

デフォルトで両側検定が行われる:

両側検定を行うか,代りに片側検定を行うかする:

両側検定:

代りの2つの片側検定:

多変量検定はもとから両側検定である:

これは帰無分布の形による:

MaxIterations  (1)

多変量検定に使用するために最大反復回数を設定する:

デフォルトで回反復される:

この値を低くしすぎると計算時間は短くなるが,収束に失敗する可能性がある:

Method  (4)

デフォルトで, 値は漸近的検定統計分布を使って計算される:

値は置換法を使って得ることができる:

使用する置換回数を設定する:

デフォルトで,回のランダムな置換が使われる:

ランダムな置換を生成するのに使うシードを設定する:

SignificanceLevel  (1)

有意水準は"TestConclusion""ShortTestConclusion"に使われる:

特性と関係  (5)

ベクトル間の比較の際,検定統計量はKendallTauとして計算される:

行列の比較の際は,検定統計量はChiSquareDistribution[r*s]に従う:

行列の比較の際は,検定統計量はアフィン変換の下で不変である:

IndependenceTestを使って独立性の適切な検定を選ぶことができる:

KendallTauTestは使用できる検定の一つである:

KendallTauTestは単調従属しか検出しない:

HoeffdingDTestを使ってより多様な従属構造を検出することができる:

おもしろい例題  (1)

帰無仮説 が真である場合の統計量を計算する:

特定の対立仮説によって与えられた検定統計:

検定統計の分布を比較する:

Wolfram Research (2012), KendallTauTest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/KendallTauTest.html.

テキスト

Wolfram Research (2012), KendallTauTest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/KendallTauTest.html.

CMS

Wolfram Language. 2012. "KendallTauTest." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/KendallTauTest.html.

APA

Wolfram Language. (2012). KendallTauTest. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/KendallTauTest.html

BibTeX

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BibLaTeX

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