ListAnimate

ListAnimate[{expr₁,expr₂,…}]

フレームが連続する expr_iであるアニメーションを生成する．

1秒間に fps 個のフレームを描画する．

詳細とオプション

expr_iはいかなる式でもよく，グラフィックスである必要はない．
ListAnimateはAnimatorを含むManipulateオブジェクトを生成する．
特に指定されていない場合は，デフォルトでアニメーションが合計5秒間持続するような fps が選ばれる．
ListAnimateはManipulateのオプションに以下の追加・変更を加えたものが使える． [全オプションのリスト]

Alignment	Automatic	表示エリアでオブジェクトをどのように並べるか
AnimationDirection	Forward	アニメーションの方向
AnimationRepetitions	Infinity	停止までに何回実行するか
AnimationRunTime	0	アニメーションの実行が始まってからの経過時間．アニメーションが実行中でなければ0になる
AnimationTimeIndex	Automatic	アニメーションの時間指標．始まりは0，終りはDefaultDurationの値
AppearanceElements	Automatic	含めるコントロール要素
DefaultDuration	5.	デフォルトの継続時間（秒）
DisplayAllSteps	True	すべての expr_iを強制的に表示するかどうか
ImageSize	All	使用する全体的な画像の大きさ

ListAnimateはデフォルトで，いかなる expr_iも描画できるだけの大きさのエリアに表示する．
オプション設定がImageSize->Automaticのときは，ListAnimateは現在表示されている expr_i分のスペースしか残さない．
"ProgressSlider"，"PlayPauseButton"，"FasterSlowerButtons"，"DirectionButton"の要素がデフォルトで含まれる．これらの要素はAppearanceElementsの設定値としてリストの中で任意の順序で指定することができる．

全オプションのリスト

Alignment	Automatic	表示エリアでオブジェクトをどのように並べるか
AnimationDirection	Forward	アニメーションの方向
AnimationRepetitions	Infinity	停止までに何回実行するか
AnimationRunTime	0	アニメーションの実行が始まってからの経過時間．アニメーションが実行中でなければ0になる
AnimationTimeIndex	Automatic	アニメーションの時間指標．始まりは0，終りはDefaultDurationの値
AppearanceElements	Automatic	含めるコントロール要素
AutoAction	False	マウスがその上に置かれたときにコントロールを自動的に変えるかどうか
AutorunSequencing	Automatic	オートランがどのようにコントロールを使うべきか
BaselinePosition	Automatic	周囲のテキストとの相対的な位置付け
BaseStyle	{}	Manipulateのベーススタイル指定
Bookmarks	{}	ブックマークの設定
ContentSize	Automatic	コンテンツエリアの絶対サイズ
ContinuousAction	Automatic	コントロールが変更されたときに継続的に自動更新を行うかどうか
ControllerLinking	Automatic	外部コントローラへのリンクをいつアクティブにするか
ControllerMethod	None	外部コントローラがどのように動作するか
ControllerPath	Automatic	どのような外部コントローラを使ってみるか
ControlPlacement	Automatic	コントロールの配置
ControlType	Automatic	使用するコントロールタイプ
DefaultDuration	5.	デフォルトの継続時間（秒）
Deinitialization	None	Manipulateからの出力が削除されたときに評価される式
Deployed	False	表示された出力を配備するかどうか
DisplayAllSteps	True	すべての expr_iを強制的に表示するかどうか
Evaluator	Automatic	評価に使用するカーネル
ExcludedContexts	Automatic	SaveDefinitionsから除外されるコンテキスト
FrameLabel	None	外側の枠のラベル
FrameMargins	Automatic	全体的な枠の内側の余白
ImageMargins	0	Manipulate全体の周囲の余白
ImageSize	All	使用する全体的な画像の大きさ
IncludedContexts	All	SaveDefinitionsで考慮されるコンテキスト
Initialization	None	出力が最初に表示されたときに評価する式
InterpolationOrder	Automatic	ブックマーク間の変化をアニメーションにする際の補間次数
KeyframeActions	Automatic	タイミングキーフレームの設定制御
LabelStyle	{}	コントロールエリアのスタイル指定
LocalizeVariables	True	変数を局所化するかどうか
Paneled	True	表示された出力をパネルに入れるかどうか
PreserveImageOptions	True	グラフィックスを再生成する際に画像サイズと他のオプションを保存するかどうか
RotateLabel	False	枠の上の y ラベルを回転させるかどうか
SaveDefinitions	False	expr と関連するすべての定義を保存するかどうか
ShrinkingDelay	0	表示されたオブジェクトが小さくなる場合の縮めるまでの遅延時間
SynchronousInitialization	True	初期化を同期して行うかどうか
SynchronousUpdating	Automatic	更新を同期して行うかどうか
TouchscreenAutoZoom	False	タッチスクリーン上でアクティベートされたときに自動でフルスクリーンにズームするかどうか
TouchscreenControlPlacement	Automatic	タッチスクリーン上でのコントロールの置き方
TrackedSymbols	Full	その変更が出力の更新を引き起す記号
UndoTrackedVariables	None	変更された場合に，フロントエンドの取消し機能によって追跡されるべき変数
UnsavedVariables	None	値を保存すべきではない変数

例題

すべて開くすべて閉じる

例 (1)

連続する画像をアニメーションにする：

スコープ (4)

ListAnimateのコンテンツ (3)

Wolfram言語による式のリストをアニメーションにする：

一連の式をアニメーションにする：

式が一定の幅で折り返すように強制する：

TimeSeriesをアニメーションにする：

ListAnimateのコントロール (1)

デフォルトでアニメーションは合計5秒間続くようになっている：

第2引数を使って各フレームの表示割合を制御する：

オプション (19)

Alignment (1)

設定済みの値を使う：

AnimationDirection (1)

アニメーションの方向を制御する：

AnimationRate (1)

アニメーションの速度を制御する：

AnimationRepetitions (1)

アニメーションサイクルの数を制御する：

AnimationRunning (2)

デフォルトで，ListAnimateは評価されたときに実行し始める：

AnimationRunning->Falseと設定すると，ListAnimateは休止状態で始まる：

AppearanceElements (2)

デフォルトで，ListAnimateはAnimatorしか含んでいない：

AppearanceElementsを使って追加的なコントロールを入れることができる：

ControlPlacement (1)

コントロールの位置を指定する：

DefaultDuration (1)

1回のアニメーションサイクルの持続時間を制御する：

Deployed (2)

デフォルトで，コンテンツは選択したり編集したりできる：

Deployedを使ってコンテンツのインタラクティブ性を制限できる：

FrameMargins (2)

設定済みの値を使う：

あるいは，任意の値を使う：

ImageMargins (2)

設定値を使う：

あるいは，任意の値を使う：

ImageSize (3)

デフォルトで，ListAnimateはコンテンツに十分なスペースを取ってありサイズ調整の必要はない：

ImageSizeを設定すると，現行の表示に十分なだけのスペースが取られる：

完全にカスタマイズされた画像サイズ：

アプリケーション (4)

最適化問題で個々のステップを集める：

ソルバの進行状況をアニメーションにする：

正弦Gordonの偏微分方程式を解く際の個々のステップを集める：

解の進行状況をアニメーションにする：

中間ステップすべてでSowを使うLU分解の実装：

中間結果を収穫(Reap)し，アニメーションを作る：

より大きい行列にMatrixPlotを使う：

1ヶ月で変化する月相を示す：

TimeSeriesThreadを使って，アイコンと分数からなるベクトル値を持つTimeSeriesを作る．次に時系列を再スケールし，タイムスタンプを整数にする：

TimeSeriesMapThreadを使って，勾配背景を持つラベル付きの画像の列を作る：

この列をアニメーションにする：

特性と関係 (3)

ListAnimateを使ってTableの出力をアニメーションにする：

パラメータに依存するアニメーションにAnimateを使う：

カスタマイズしたアニメーションフレームの組立てにAnimatorを使う：

おもしろい例題 (1)

ランダムな大きさの一連の円板をアニメーションにする：

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