RemoveBackground

RemoveBackground[image]

背景が透過的なアルファチャンネルを持つ画像を返す.

RemoveBackground[image,model]

前景あるいは背景の model 指定を使う.

RemoveBackground[video,]

video のフレームの背景除去を行う.

詳細とオプション

  • RemoveBackgroundは前景と背景の分離としても知られている.これはしばしば,前景または背景の分析,あるいは背景の置換に使われる.
  • RemoveBackgroundは,任意の2Dあるいは3Dの画像に使うことができる
  • model 指定を使って,画像内に保つ前景あるいは画像から除去する背景を示すことができる.
  • 前景あるいは背景の model 指定の可能な設定値
  • spec前景または背景指定 spec
    {"Background",spec}背景指定 spec
    {"Foreground",spec}前景指定 spec
  • デフォルトで,前景指定には以下のモデルが使われる.
  • "Salient"ニューラルネットワークに基づいて顕著なオブジェクトを検出する
    "Object"前景と背景のセマンティックセグメンテーション
    {"Object",params}位置または境界ボックスの指定
    "People"人物分割
    Rectangle[]境界ボックスに基づいた分割
  • デフォルトで,背景指定には以下のモデルが使われる.
  • colほぼ均一な色 col の領域
    markerimage画像によって指定された,ほぼ均一な色の領域
    pos位置 pos を含む断片
    {pos1,pos2,}すべての posiを含む断片
    "Blurred"ぼかした領域
    {"Blurred",r}ぼかし係数 r を仮定する
    "Bright"前景または背景をより明るくする
    "Dark"前景または背景をより暗くする
    "Uniform"ほぼ一様な色の領域
    {"Uniform",params}色,位置,色距離の指定
  • 位置 posiは標準的な画像座標系であると仮定される.
  • 次は,使用可能なオプションである.
  • BatchSize Automatic1つのバッチで処理する例の数
    PerformanceGoalAutomatic速度または品質について最適化するかどうか
    TargetDevice "CPU"訓練を行うターゲットデバイス
  • 画像にすでにアルファチャンネルがある場合,結果の画像のアルファチャンネルは,計算された前景写像にもとのアルファチャンネルをかけたものに等しくなる.
  • モデルの中にはRemoveBackgroundに機械学習を使うものがある.含まれるメソッド,訓練集合,バイアスはWolfram言語のバージョンによって異なることがあり,与えられる結果も異なる可能性がある.
  • RemoveBackgroundはリソースをダウンロードすることがある.ダウンロードされたリソースは,$LocalBaseのローカルなオブジェクトストアに保存され,LocalObjects[]でリストしたりResourceRemoveで削除したりできる.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (4)

画像の背景を取り除く:

指定された色の背景を取り除く:

顕著性のオブジェクト検出を使って背景を削除する:

人物の写真から背景を削除する:

スコープ  (16)

基本的な用法  (5)

画像から背景を削除する:

背景指定を使って背景を削除する:

前景指定を使って背景を削除する:

動画から背景を削除する:

3D画像から背景を削除する:

背景指定  (5)

ほぼ一様に彩色された背景を分離する:

一様な背景の検出の,色と閾値を指定する:

一様な背景の検出のためのマーカーを指定する:

マーカーは座標のリストで指定することもできる:

ぼやけた背景を削除する:

これは,背景モデルを指定して背景を削除することと等価である:

前景指定  (6)

顕著な前景分割から背景を分離する:

これは,以下と等価である:

"Object"モデルを使って前景を分離する:

点マーカーをオブジェクト指定として使って背景を削除する:

これは,以下と等価である:

矩形マーカーをオブジェクトの前景指定として使って背景を削除する:

ほぼ一様に彩色された前景を分離する:

一様な前景検出のための色を指定する:

一般化と拡張  (1)

複数のステップで前景と背景を完全に分離することができる:

淡い黄色の背景を削除する:

一時的な画像から黄色い背景を削除する:

オプション  (2)

BatchSize  (1)

さまざまバッチサイズを使って評価時間を比較する:

TargetDevice  (1)

"CPU"デバイスと"GPU"デバイスを使って評価時間を比較する:

アプリケーション  (6)

前景に人物がいる動画の背景を削除する:

バクテリアをハイライトする:

マーカーで指定されたオブジェクトを分離する:

まず一様な背景を削除して,絵の中の鳥を数える:

各成分の形を抽出する:

画像中の背景を検出し,完全に透過的な画素で置換する:

前景を異なる背景と組み合せる:

クロマキー合成とは,画像あるいは動画から背景(通常は緑)を取り除くためによく用いられる手法である:

背景に用いられている緑の色調を求める:

RemoveBackgroundは,画像の緑の画素を完全に透過的な画素で置換する:

前景を若干ぼやけた背景と組み合せ,焦点ずれの効果を出す:

特性と関係  (1)

前景のマスクはアルファチャンネルとして保存されている:

AlphaChannelを使ってこれを抽出する:

背景を異なる色で置換する:

背景画像で背景を塗り潰す:

考えられる問題  (2)

オブジェクトメソッドを使うときは,点や領域を指定することで結果が大幅に向上することがある:

異なるメソッドを使うと,画像のコンテンツと関心領域によってはよりよい結果が与えられるかもしれない:

"Object"モデルと比較する:

Wolfram Research (2014), RemoveBackground, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoveBackground.html (2024年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2014), RemoveBackground, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoveBackground.html (2024年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2014. "RemoveBackground." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoveBackground.html.

APA

Wolfram Language. (2014). RemoveBackground. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/RemoveBackground.html

BibTeX

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BibLaTeX

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