SpearmanRankTest

SpearmanRankTest[v1,v2]

ベクトル v1v2が独立かどうかの検定を行う.

SpearmanRankTest[m1,m2]

行列 m1m2が独立かどうかの検定を行う.

SpearmanRankTest[,"property"]

"property"の値を返す.

詳細とオプション

  • SpearmanRankTestは,v1v2に対して,ベクトルが独立であるという帰無仮説 と,そうではないという対立仮説 で仮説検定を行う.
  • デフォルトで,確率値つまり 値が返される.
  • 小さい 値は が真である可能性が低いことを示す.
  • 引数 v1v2 は任意の同じ長さの実ベクトルあるいは実行列でよい.
  • SpearmanRankTestSpearmanRho[v1,v2]で計算されたSpearmanの順位相関 に基づいている.
  • 行列の検定の際は,検定統計は内部の標準的な空間順位に基づいておりChiSquareDistribution[r*s]に漸近的に従う.ただし,rs はそれぞれ m1m2の大きさである.検定はアフィン変換の下で不変である.
  • SpearmanRankTest[v1,v2,"HypothesisTestData"]HypothesisTestDataオブジェクト htd を返す.このオブジェクトは,htd["property"] の形を使った追加的な検定結果と特性の抽出に使える.
  • SpearmanRankTest[v1,v2,"property"]を使って"property"の値を直接与えることができる.
  • 検定結果のレポートに関連する特性
  • "DegreesOfFreedom"検定の自由度
    "PValue"検定の
    "PValueTable" 値を含むフォーマットされた表
    "ShortTestConclusion"検定結果の短い記述
    "TestConclusion"検定結果の記述
    "TestData"検定統計量と 値を含むリスト
    "TestDataTable" 値と検定統計量のフォーマットされた表
    "TestStatistic"検定統計量
    "TestStatisticTable"検定統計量を含むフォーマットされた表
  • 使用可能なオプション
  • AlternativeHypothesis "Unequal"対立仮説のための不等式
    MaxIterations Automatic多変量検定の際の最大反復回数
    Method Automatic 値の計算に使用するメソッド
    SignificanceLevel 0.05診断とレポートのための切捨て
  • 独立性の検定については, のときにのみ が拒絶されるような切捨て が選ばれる."TestConclusion"特性と"ShortTestConclusion"特性に使われる の値はSignificanceLevelオプションで制御される.デフォルトで,0.05に設定されている.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

2つのベクトルが独立かどうかの検定を行う:

2つの行列が独立かどうかの検定を行う:

0.05の水準では独立性を棄却するための十分な証拠はない:

スコープ  (8)

検定  (5)

2つのベクトルが独立かどうかの検定を行う:

ベクトルが独立のとき, 値は一般に大きくなる:

従属関係がある場合は 値は一般に小さくなる:

2つの行列が独立かどうかの検定を行う:

従属行列の場合には 値は一般に小さくなる:

行列が独立のとき, 値は一般に大きくなる:

繰り返し特性を抽出するためにHypothesisTestDataオブジェクトを作成する:

抽出可能な特性:

HypothesisTestDataオブジェクトからいくつかの特性を抽出する:

検定からの 値と検定統計量:

任意数の特性を同時に抽出する:

検定からの 値と検定統計量:

レポート  (3)

検定結果を表にする:

検定結果の表:

レポートをカスタマイズするために検定表から項目を取り出す:

値あるいは検定統計量を表にする:

表からの 値:

表からの検定統計量:

オプション  (9)

AlternativeHypothesis  (3)

デフォルトで両側検定が行われる:

両側検定あるいは代りの片側検定を行う:

両側検定:

2つの片側検定:

多変量検定はもとから両側検定である:

これは帰無分布の形による:

MaxIterations  (1)

多変量検定に使う反復の最大回数を設定する:

デフォルトで,が使われる:

設定値を低くすると計算時間は短くなるかもしれないが,収束しなくなる可能性がある:

Method  (4)

デフォルトで, 値は漸近的検定統計量分布を使って計算される:

値は置換法を使って得ることができる:

使用する置換回数を設定する:

デフォルトで,回のランダムな置換が使われる:

ランダムな置換の生成に使うシードを設定する:

SignificanceLevel  (1)

有意水準は"TestConclusion""ShortTestConclusion"に使われる:

特性と関係  (9)

ベクトル間の比較の際は,検定統計がSpearmanRhoとして計算される:

検定統計は の下でStudentTDistribution[n-2]に従う:

より大きい場合,検定統計はChiSquareDistribution[r*s]に従う:

行列の比較の場合は,検定統計はアフィン変換の下で不変である:

CorrelationTestを使ってSpearmanの 値の特別な値の検定を行う:

に対して検定を行う:

IndependenceTestを使って適切な独立性の検定を選ぶことができる:

SpearmanRankTestは使用可能な検定の一つである:

SpearmanRankTestは単調依存しか検出しない:

HoeffdingDTestを使うと,より広い範囲の依存構造が検出ができる:

Spearmanの順位検定は,入力がTimeSeriesのときにのみ値に使うことができる:

Spearmanの順位検定は,入力がTemporalDataのときは値全体に同時に使うことができる:

時間データの選択された成分について明示的に検定を行う:

値を直接使う:

おもしろい例題  (1)

帰無仮説 が真であるときの統計量を計算する:

特定の対立仮説による検定統計:

検定統計の分布を比較する:

Wolfram Research (2012), SpearmanRankTest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SpearmanRankTest.html.

テキスト

Wolfram Research (2012), SpearmanRankTest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SpearmanRankTest.html.

CMS

Wolfram Language. 2012. "SpearmanRankTest." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/SpearmanRankTest.html.

APA

Wolfram Language. (2012). SpearmanRankTest. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SpearmanRankTest.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_spearmanranktest, author="Wolfram Research", title="{SpearmanRankTest}", year="2012", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/SpearmanRankTest.html}", note=[Accessed: 22-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_spearmanranktest, organization={Wolfram Research}, title={SpearmanRankTest}, year={2012}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/SpearmanRankTest.html}, note=[Accessed: 22-November-2024 ]}