TableView

TableView[{{expr₁₁,expr₁₂,…},{expr₂₁,expr₂₂,…},…}]

expr_ijの表示と編集のためにスプレッドシートのような表形式ビューとして表示する．

TableView[Dynamic[x]]

表形式ビューのコンテンツが動的に更新された x の値を取るとみなす．x の値は表形式ビューのインタラクティブな編集によってリセットされる．

TableView[table,type]

デフォルトの指定タイプを使って，表形式ビュー中の新たに編集されたあるいは作成された項目を表す．

TableView[]

空白の表形式ビューを表示する．

詳細とオプション

TableViewは一般的なスプレッドシートのインターフェースと同じように使えるインターフェースを作成する．列の大きさは変更することができる．行全体，列全体あるいはブロックを選択してカットしたりペーストしたりすることができる．文字列や数は編集の際に自動的に識別される．項目数が多い場合はビューをスクロールすることができる．
次は，type の可能な値である．

	Number	数
	String	文字列
	Expression	式
	Hold[Expression]	ホールドされた式
	Boxes	未加工のボックス
	{Number,String}	可能な場合は数を使い，不可能な場合は文字列を使う

type が指定されていなければ，TableViewはデフォルトの{Number,String}を使う．
次は，使用可能なオプションである．

Alignment	{Center,Baseline}	項目の水平および垂直の整列
AllowedDimensions	Automatic	行数と列数の制限
AppearanceElements	Automatic	表示したビューに含める要素
Background	None	使用する背景色
BaselinePosition	Automatic	周囲のテキストのベースラインと何を揃えるか
BaseStyle	{}	格子のベーススタイル指定
Enabled	True	個々の項目が編集可かどうか
HeaderSize	Automatic	ヘッダの幅と高さ
Headers	Automatic	行と列のラベル
ImageSize	Automatic	表形式ビューの全体的な大きさ
ItemSize	Automatic	各項目の幅と高さ
ItemStyle	None	列と行のスタイル
Scrollbars	Automatic	スクロールバーを含むかどうか
ScrollPosition	{0,0}	スクロールが使用可能な際のスクロール位置

オプションAlignment，Background，ItemSize，ItemStyleの設定値は次のようにして，個々の項目に別々に適用することができる．

	spec	spec をすべての項目に適用する
	{spec_x}	spec_x を連続する水平位置に適用する
	{spec_x,spec_y}	spec_k を連続する水平位置および垂直位置に適用する
	{spec_x,spec_y,rules}	また，個別的な i, j 要素に明示的な規則を使う

次は，spec_kの取り得る形である．

	{s₁,s₂,…,s_n}	s₁から s_nまでを使い，次にデフォルトを使う
	{{c}}	すべての場合に c を使う
	{{c₁,c₂}}	c₁と c₂を交替で使う
	{{c₁,c₂,…}}	すべての c_iを循環的に使う
	{s,{c}}	s を使い，次に繰り返し c を使う
	{s₁,s₂,…,{c₁, c₂,…},s_m,…,s_n}	最初に s_iの最初の一連なりを使い，次に c_iを繰り返し使って，最後に s_iの最後の一連なりを使う
	{i₁->v₁,i₂->v₂,…}	位置 i_kに何を使うかを指定する
	{spec,rules}	rules を使って spec の指定を無効にする

TableViewは，データの不規則な表を見ること，またその作成をサポートしている．
TableView中の空白項目は，表の右辺から切り取れる場合は，評価の際に取り除かれる．空白項目が表の中にある場合は，指定された type にふさわしい空白文字列あるいはNullで表される．
SettingをTableViewと一緒に使ってもとになっているデータが抽出できることがある．
TableViewは，ノートブック中の大規模データの表を効率的に表示，編集，保存できるように特に設計されている．
AppearanceElementsの可能な要素には，"RowHeaders"，"CollapsedRowHeaders"，"ColumnHeaders"，"CollapsedColumnHeaders"，"Frame"，"ResizeArea"がある．

例題

すべて開くすべて閉じる

例 (2)

TableViewにした数値データ：

数と文字列：

スコープ (11)

構造 (5)

空白のTableView：

データの規則的配列構造：

データの不規則配列：

空白フィールドがある配列：

空白の行と列：

型 (6)

数：

文字列：

混合データ：

式：

画像とグラフィックス：

ボックス：

オプション (20)

Alignment (1)

中央揃え：

AllowedDimensions (2)

次元を厳密に4列 x 3行に設定する：

許される次元全体が一度に表示的ないときは，スクロールバーが自動的に現れる：

無制限の次元を使うと，スクロール位置が任意の高さに設定できる：

制限がある次元では，スクロール位置は制限を超えては動かない：

AppearanceElements (2)

折りたたんだヘッダと列を表示する：

"Frame"要素は常に小さい灰色の枠として表示される：

カスタマイズした枠を使用する場合は，"Frame"要素を削除してFramedを使う：

Background (7)

ピンクの背景のビューを描画する：

ピンクと灰色の背景を最初と2番目の水平位置に使う：

等価の構文：

ピンクと灰色の背景を最初と2番目の垂直位置の行に使う：

ピンクと灰色の背景を交互に使う：

背景を交互に使い，最初と最後の位置に黄色を重ねる：

色の混合：

特定の項目の背景を設定する：

格子の部分領域の背景を設定する：

BaselinePosition (2)

格子の中心を周囲のテキストのベースラインと合わせる：

格子の底辺をベースラインと合わせる：

HeaderSize (1)

第1列を広くする：

ImageSize (1)

さまざまな大きさのビューを表示する：

Scrollbars (3)

デフォルトで，TableViewが全データを一度に表示できる場合はスクロールバーは表示されない：

しかし，データが切り取られてしまうような場合にはスクロールバーが現れる：

たとえデータがビューに収まる場合でも，常にスクロールバーを表示するようにする：

現行のImageSizeではデータが切り取られる場合でもスクロールバーを表示しないようにする：

ScrollPosition (1)

ビューの初期位置を指定する：

特性と関係 (1)

TableViewはGridと同じオプションを同じような設定でたくさん取る：

TableViewは，Gridとは異なり，右端や底を持たない．右端や底を指定しても何も起こらない：

おもしろい例題 (1)

Magnifyを使って多くのセルを一度に見る：

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