TensorSymmetry
TensorSymmetry[tensor]
スロットの置換による tensor の対称を与える.
TensorSymmetry[tensor,slots]
指定されたスロットリストの置換の結果の対称を与える.
詳細とオプション
- TensorSymmetryは,記号的であれ明示的であれ,任意のタイプの配列を含む,任意タイプのテンソルに使うことができる.
- 一般的な対称性は生成元集合のペア{perm,ϕ}で指定される.ただし,perm はテンソルのスロットの置換で ϕ は1のベキ根である.各ペアはテンソルの対称性を ϕ TensorTranspose[tensor,perm]==tensor の形で表す.
- 対称性の指定には名前のあるものがある.
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Symmetric[{s1,…,sn}] スロット siで完全に対称 Antisymmetric[{s1,…,sn}] スロット siで反対称 ZeroSymmetric[{s1,…,sn}] ゼロテンソルの対称 - 使用可能なオプション
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Assumptions $Assumptions テンソルについての仮定 SameTest Automatic 式の等価性を検定する関数 Tolerance Automatic 近似数の許容度 - 厳密配列および記号配列については,オプションSameTest->f は f[aij…,akl…]がTrueを与えるならば2つの項目 aij…と akl…は等しいとみなされることを示す.
- 近似配列については,オプションTolerance->t を使ってAbs[aij…]≤t であるすべての項目はゼロであるとみなされると示すことができる.
- Abs[aij…]>t である配列の項目については,等価性の比較は最後の ビットを除いて行われる. はMachinePrecision配列については$MachineEpsilonで,Precision の配列についてはである.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (7)
SymmetrizedArrayオブジェクトの対称性:
SparseArrayオブジェクトの対称性:
オプション (3)
SameTest (1)
次の行列は正の実数 については対称であるが,TensorSymmetryは非対称を与える:
オプションSameTestを使って正しい答を得る:
特性と関係 (5)
Symmetrize[tensor,sym]の対称性は,少なくとも sym である:
場合によっては,Symmetrize[tensor,sym]の結果の対称性が sym よりも高いことがある:
テキスト
Wolfram Research (2012), TensorSymmetry, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TensorSymmetry.html (2017年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2012. "TensorSymmetry." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2017. https://reference.wolfram.com/language/ref/TensorSymmetry.html.
APA
Wolfram Language. (2012). TensorSymmetry. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TensorSymmetry.html