Locatorコントロールは,グラフィックスやその他の背景のコンテンツ内に直接ドラッグして点の座標を得ることができる2Dマーカーである.
Manipulateで使う
最初の座標の位置を与え,コントロールタイプLocatorを指定することによって,Manipulateにロケータのコントロールを加える:
最初の位置のリストを与えることによって,複数のロケータを加える:
- ロケータは,他のタイプのコントロールと組み合せてManipulateで使うことができる.
グラフィックスで使う
Graphicsでロケータを使うには,Graphics式をDynamicModuleで囲み,そこでロケータの変数を初期化する.グラフィックスにLocatorオブジェクトを加えてロケータの変数値を制御し,別のGraphics要素で変数を使って,ロケータがドラッグされたときにそれらの要素が反応するようにする.ロケータの変数を使う場合には必ずDynamicで囲む必要がある:
- Locatorの式でAppearance->Noneと指定すると,ロケータを不可視にすることができる.
任意の背景上で使う
ロケータは,LocatorPaneを使えば,グラフィックス,画像,テキスト,式等,どのような背景上でも使える.DynamicModuleでロケータの変数を初期化し,第2引数で背景を指定してLocatorPaneオブジェクトの変数値を制御する.ロケータの変数を使う場合には必ずDynamicで囲む必要がある:
背景に複数のロケータを加えるには,位置のリストでLocatorPane変数を初期化する:
- 背景がグラフィックスまたは画像である場合には,デフォルトのLocatorPaneの座標系は,背景オブジェクトの座標系である.背景がテキストまたは式のとき,デフォルトのLocatorPaneの座標系は,それぞれの方向で0から1までの範囲である.