ArcCos

ArcCos[z]

複素数 の逆余弦を与える.

詳細

  • 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
  • 答はラジアンで求まる.
  • が実数で,の範囲にあるとき,答は必ずから の範囲にある.
  • 特別な引数の場合,ArcCosは自動的に厳密値を計算する.
  • ArcCosは任意の数値精度で評価できる.
  • ArcCosは自動的にリストに並列的な関数の適用を行う.
  • ArcCos[z]は,複素 平面上,の範囲で不連続な分枝切断線を持つ.
  • ArcCosIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »

予備知識

  • ArcCosは逆余弦関数である.ArcCos[x]は,実数 について, となるような のラジアン角度を表す.
  • ArcCosは自動的にリストに縫い込まれる.特別な引数の場合,ArcCosは自動的に厳密値を計算する.厳密な数式が引数として与えられると,ArcCosは任意の数値精度に評価できることがある.ArcCosを含む記号式の操作に便利なその他の演算には,FunctionExpandTrigToExpTrigExpandSimplifyFullSimplifyがある.
  • ArcCosは,複素引数 について,によって定義される.ArcCos[z]は複素 平面上で不連続な分枝切断線を持つ.
  • 関連する数学関数には,CosArcSinArcCoshがある.

例題

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  (6)

結果はラジアンである:

Degreeで割って結果を度で得る:

実数の部分集合上でプロットする:

複素数の部分集合上でプロットする:

0における級数展開:

Infinityにおける漸近展開:

特異点における漸近展開:

スコープ  (41)

数値評価  (6)

数値的に評価する:

高精度で評価する:

出力の精度は入力の精度に従う:

複素引数について評価する:

ArcCosを高精度で効率的に評価する:

IntervalオブジェクトとCenteredIntervalオブジェクトを使って最悪の場合に保証される区間を計算する:

Aroundを使って平均的な場合の統計区間を計算することもできる:

配列の要素ごとの値を計算する:

MatrixFunctionを使って行列のArcCos関数を計算することもできる:

特定の値  (4)

固定点におけるArcCosの値:

無限大における値:

ArcCosの零点:

方程式を満足する の値を求める:

値を代入する:

結果を可視化する:

可視化  (3)

ArcCos関数をプロットする:

の実部をプロットする:

の虚部をプロットする:

による極プロット:

関数の特性  (10)

ArcCosは,区間からのすべての実数値について定義される:

複素領域は平面全体である:

ArcCosは区間からのすべての実数値に達する:

複素領域からの引数についての関数領域:

ArcCosは解析関数ではない:

有理型でもない:

ArcCosは,非減少でも非増加でもない:

実数領域上で単調である:

ArcCosは単射である:

ArcCosは全射ではない:

ArcCosは実数領域上で非負である:

ArcCosは,(-,-1][1,)に特異点と不連続点の両方を持つ:

ArcCosは凸でも凹でもない:

TraditionalFormによる表示:

微分  (3)

一次導関数:

高次導関数:

次導関数の式:

積分  (3)

ArcCosの不定積分:

実領域全体でのArcCosの定積分:

その他の積分例:

級数展開  (4)

Seriesを使ってテイラー(Taylor)展開を求める:

の周りのArcCosについて最初の3つの近似をプロットする:

ArcCosの級数展開における一般項:

分岐点と分枝切断線における級数展開を求める:

ArcCosはベキ級数に適用できる:

関数の恒等式と簡約  (3)

ArcCosを含む式を簡約する:

TrigToExpを使って,対数と平方根によって表現する:

実変数 および を仮定して展開する:

関数表現  (5)

ArcSecを使って表現する:

ヤコビ関数の逆関数を介した表現:

Hypergeometric2F1を使って表現する:

MeijerGによる表現:

ArcCosDifferentialRootとして表すことができる:

アプリケーション  (5)

ArcCosの実部と虚部をプロットする:

ArcCosのリーマン(Riemann)面をプロットする:

2つのベクトル間の角度を求める:

微分方程式を解く:

葉序パターンの3Dバージョン:

特性と関係  (9)

逆関数で構成する:

PowerExpandを使ってArcCosの多価性を無視する:

別な方法として,追加的な仮定の下で評価する:

TrigToExpを使いArcCosを対数と平方根を通して表現する:

以下はArcCos関数の分枝切断線を示す:

ArcCosは角度をラジアンで与えるのに対し,ArcCosDegreesは同じ角度を度で与える:

実変数を仮定して展開する:

逆三角方程式を解く:

ゼロについて解く:

ラプラス(Laplace)変換:

ArcCosは自動的にさまざまな数学関数の特殊ケースとして返される:

考えられる問題  (4)

一般的に である:

分枝切断線においては,機械精度の入力が数値的に間違った答を返すことがある:

出力精度は入力精度よりもはるかに低いことがある:

慣用形では,引数の周りに丸カッコが必要である:

おもしろい例題  (2)

ネストした積分:

Wolfram Research (1988), ArcCos, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCos.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), ArcCos, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCos.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "ArcCos." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCos.html.

APA

Wolfram Language. (1988). ArcCos. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ArcCos.html

BibTeX

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BibLaTeX

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