BlomqvistBetaTest

BlomqvistBetaTest[v1,v2]

ベクトル v1v2が独立であるかどうかの検定を行う.

BlomqvistBetaTest[m1,m2]

行列 m1m2が独立であるかどうかの検定を行う.

BlomqvistBetaTest[,"property"]

"property"の値を返す.

詳細とオプション

  • BlomqvistBetaTestは,v1v2に対して,ベクトルが独立であるという帰無仮説 と,そうではないという対立仮説 で仮説検定を行う.
  • デフォルトで,確率の値すなわち 値が返される.
  • 小さい 値は が真である確率が低いことを示唆する.
  • 引数 v1v2は任意の実数値で同じ長さのベクトルあるいは行列でよい.
  • BlomqvistBetaTestは,BlomqvistBeta[v1,v2]で計算されたBlomqvistの中間相関係数 β に基づいている.
  • 行列の検定のとき,検定統計は内部的な標準化された空間符号に基づいており,ChiSquareDistribution[r*s]に漸近的に従う.ただし,rs はそれぞれ m1m2の次元である.検定統計量はアフィン変換の下では不変である.
  • BlomqvistBetaTest[v1,v2,"HypothesisTestData"]は,htd["property"]の形で追加的な検定結果と特性の抽出に使えるHypothesisTestDataオブジェクト htd を返す.
  • BlomqvistBetaTest[v1,v2,"property"]を使って"property"の値を直接与えることができる.
  • 検定結果のレポートに関連する特性
  • "DegreesOfFreedom"検定に使われる自由度
    "PValue"検定の
    "PValueTable" 値を含むフォーマットされた表
    "ShortTestConclusion"検定結果の短い記述
    "TestConclusion"検定結果の記述
    "TestData"検定統計量と 値を含むリスト
    "TestDataTable" 値と検定統計量のフォーマットされた表
    "TestStatistic"検定統計量
    "TestStatisticTable"検定統計量を含むフォーマットされた表
  • 使用可能なオプション
  • AlternativeHypothesis "Unequal"対立仮説のための不等式
    MaxIterations Automatic多変量検定のための最大反復回数
    Method Automatic 値の計算に使うメソッド
    SignificanceLevel 0.05診断とレポートのための切捨て
  • 独立性の検定については, のときにのみ が拒絶されるような切捨て が選ばれる."TestConclusion"特性と"ShortTestConclusion"特性に使われる の値はSignificanceLevelオプションで制御される.デフォルトで,0.05に設定されている.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

2つのベクトルが独立かどうかの検定を行う:

2つの行列が独立かどうかの検定を行う:

0.05レベルでは独立性は拒絶するのに十分な証拠はない:

スコープ  (8)

検定  (5)

2つのベクトルが独立かどうかの検定を行う:

ベクトルが独立のとき, 値は一般に大きくなる:

ベクトルが従属関係にあるときは, 値は一般に小さくなる:

2つの行列が独立かどうかの検定を行う:

行列が従属関係にあるとき, 値は一般に小さくなる:

行列が独立のとき, 値は一般に大きくなる:

繰り返して特性を抽出するためのHypothesisTestDataオブジェクトを作る:

抽出可能な特性:

HypothesisTestDataオブジェクトから特性をいくつか抽出する:

検定からの 値と検定統計量:

任意数の特性を同時に抽出する:

検定からの 値と検定統計量:

レポート  (3)

検定からの結果を表にする:

検定結果の表:

カスタマイズしたレポートのために検定の表から項目を読み出す:

値あるいは検定統計量を表にする:

表からの 値:

表からの検定統計量:

オプション  (9)

AlternativeHypothesis  (3)

デフォルトで両側検定が行われる:

両側検定あるいは代りとなる片側検定を行う:

両側検定:

代りとなる2つの片側検定:

多変量検定は本質的に両側検定である:

これは帰無分布の形による:

MaxIterations  (1)

多変量検定の最大反復回数を設定する:

デフォルトではが使われる:

設定値を小さくすると計算時間は短くなるが,収束しない可能性がある:

Method  (4)

デフォルトで, 値は漸近的統計分布を使って計算される:

置換法を使って 値を求めることができる:

使用する置換回数を設定する:

デフォルトで,回のランダムな置換が行われる:

ランダムな置換の生成に使うシードを設定する:

SignificanceLevel  (1)

"TestConclusion""ShortTestConclusion"には有意水準が使われる:

特性と関係  (4)

ベクトル間の比較では,検定統計量はBlomqvistBetaとして計算される:

行列間の比較では,検定統計量はアフィン変換の下で不変である:

IndependenceTestを使って独立性についての適切な検定を選ぶことができる:

BlomqvistBetaTestは使用できる検定の一つである:

BlomqvistBetaTestは単調依存しか検出しない:

HoeffdingDTestを使ってより幅広い従属構造を検出することができる:

Wolfram Research (2012), BlomqvistBetaTest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/BlomqvistBetaTest.html.

テキスト

Wolfram Research (2012), BlomqvistBetaTest, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/BlomqvistBetaTest.html.

CMS

Wolfram Language. 2012. "BlomqvistBetaTest." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/BlomqvistBetaTest.html.

APA

Wolfram Language. (2012). BlomqvistBetaTest. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/BlomqvistBetaTest.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_blomqvistbetatest, author="Wolfram Research", title="{BlomqvistBetaTest}", year="2012", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/BlomqvistBetaTest.html}", note=[Accessed: 22-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_blomqvistbetatest, organization={Wolfram Research}, title={BlomqvistBetaTest}, year={2012}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/BlomqvistBetaTest.html}, note=[Accessed: 22-November-2024 ]}