ContinuousWaveletData
ContinuousWaveletData[{{oct1,voc1}->coef1,…},wave]
ウェーブレット係数 coefi がオクターブと音{octi,voci},ウェーブレット wave に対応する連続ウェーブレットデータオブジェクトを与える.
詳細とオプション
- ContinuousWaveletData[{{oct1,voc1}->coef1,…},…]は常に構造がContinuousWaveletData[coefs,octvocs,…]の最適化された標準形式に変換される.
- 係数 coefiは,ベクトル, Sound[…],あるいはSampledSoundList[…]オブジェクトである.
- ContinuousWaveletTransformで使われるオプションはContinuousWaveletDataのオプションとしても使うことができる.
- 標準出力形式では,もとのデータのオクターブ,音,次元のみが出力される.
- Normal[ContinuousWaveletData[…]]は各オクターブおよび音{octi,voci}と対応する係数配列 coefiの対応に関する規則のリスト{{oct1,voc1}->coef1,{oct2,voc2}->coef2,…}を与える.
- ContinuousWaveletDataは複数のスケール における連続ウェーブレット変換 を与える.
- 各スケール はオクターブの数と音の数で指定され,で与えられる.
- スケール{oct,voc}を使ってContinuousWaveletDataオブジェクト cwd からウェーブレット係数を抽出することができる.次は使用可能な指定値である.
-
cwd[{oct,voc}] {oct,voc}に対応する係数を抽出する cwd[{{oct1,voc1},{oct2,voc2},…}] いくつかのウェーブレット係数配列を抽出する cwd[ovpatt] スケールが ovpatt にマッチするすべての係数を抽出する cwd[All] すべての係数を抽出する - デフォルトで,係数は規則のリスト{{oct1,voc1}->coef1,{oct2,voc2}->coef2,…}として返される.
- cwd[…,{form1,form2,…}]を使って出力形が制御できる.使用可能なformiは以下の通りである.
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"Rules" 規則{{oct1,voc1}->…} "Values" 係数のみ "Inverse" 個々の係数の逆変換 "ListPlot" 1D係数の単純なリストプロット "Sound" サウンド係数のためのサウンドオブジェクト "SampledSoundList" サウンド係数のためのサンプルサウンドオブジェクト - ウェーブレット表現の特性はContinuousWaveletData[…]["prop"]で得られる.
- ContinuousWaveletData[…]["Properties"]はContinuousWaveletDataオブジェクトで使用可能な特性リストを与える.
- 変換係数の関連特性
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"Octaves" 使用するオクターブの数 "Voices" 使用する1オクターブあたりの音の数 "Scales" 使用されたウェーブレットスケール "Wavelet" 使用されたウェーブレット族 "WaveletScale" 分割可能な最小スケール "WaveletIndex" すべてのウェーブレット指標{octi,voci}のリスト "LogScalogramFunction" 関数 を与える "LinearScalogramFunction" 関数 を与える - 入力データ関連特性
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"DataDimensions" もとのデータの次元 "DataChannels" データのチャンネル数 "DataMean" もとのデータの平均 "DataWrapper" 再構築の後でデータに適用されるラッパー関数 "SampleRate" 入力データに使用されるサンプルレート
例題
すべて開くすべて閉じる例 (2)
ContinuousWaveletDataオブジェクトを得る:
ContinuousWaveletDataは異なるスケール{oct,voc}での係数配列の表す:
スコープ (12)
基本的な用法 (10)
ContinuousWaveletTransformからContinuousWaveletDataオブジェクトを得る:
InverseContinuousWaveletTransformはContinuousWaveletDataに作用する:
パターン{1,_}を使って最初のオクターブにあるすべての係数を抽出する:
特定の{oct,voc}とパターンの両方を含むリストを指定する:
サウンドウェーブレット係数をSoundオブジェクトとしてを得る:
ContinuousWaveletDataを他のウェーブレット関数で使用する:
ContinuousWaveletDataを変換する:
指定された{oct,voc}にマッチするすべての係数を0にする:
係数配列を与える規則のリストからContinuousWaveletDataオブジェクトを構築する:
指定されたウェーブレットを使ってContinuousWaveletDataオブジェクトを構築する:
オプション (5)
SampleRate (1)
WaveletScale (2)
WorkingPrecision (2)
特性と関係 (5)
ContinuousWaveletDataはスケール集合における連続変換係数を表す:
DiscreteWaveletDataは離散変換係数のツリーを表す:
ContinuousWaveletDataをその係数と特性から再構築する:
Normalを使う:
明示的にすべて(All)の係数を抽出する:
任意のオクターブと音にマッチするパターンBlank[] (_)を指定する:
cwd[{oct,voc}]で返された各規則にLastを適用する:
Partを使う:
テキスト
Wolfram Research (2010), ContinuousWaveletData, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ContinuousWaveletData.html.
CMS
Wolfram Language. 2010. "ContinuousWaveletData." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/ContinuousWaveletData.html.
APA
Wolfram Language. (2010). ContinuousWaveletData. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ContinuousWaveletData.html