DiracDelta

DiracDelta[x]

ディラックのデルタ関数 を表す.

DiracDelta[x1,x2,]

多次元ディラックのデルタ関数 を表す.

詳細

  • DiracDelta[x]は,0以外のすべての実数値 x に対して0を返す.
  • DiracDeltaは積分,積分変換および微分方程式で使用される.
  • DiracDeltaが積の項にある場合,変換が自動的に成されることもある.
  • DiracDelta[x1,x2,]は,xi0でない実数値が一つでもある場合0を返す.
  • DiracDeltaは属性Orderlessを有する.
  • 厳密な数値に対しては,DiracDeltaは,内部で数値近似を用いて結果を導出する.この過程は大域変数$MaxExtraPrecisionの設定により影響を受ける.

例題

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  (3)

DiracDeltaは比例の引数については消失する:

DiracDeltaについては評価されずに残る:

実数の部分集合乗でプロットする:

DiracDeltaを積分で使う:

スコープ  (22)

数値評価  (4)

数値的に評価する:

DiracDeltaは常に厳密な0を返す:

高精度で効率的に評価する:

DiracDeltaはリストに縫い込まれる:

特定の値  (3)

DiracDeltaは,分布としては0で特定の値を持たない:

無限大における値:

記号的に評価する:

関数の特性  (4)

DiracDeltaの定義域:

実引数に制限される:

DiracDeltaは偶関数である:

DiracDeltaは,原点以外のあらゆるところで0であるにもかかわらず,単位面積を持つ:

TraditionalFormによる表示:

微分  (3)

DiracDeltaは微分可能であるが,その導関数は特別な名前を持たない:

多変量のDiracDeltaを微分する:

DiracDeltaを含む組合せを微分する:

積分  (4)

不定積分:

有限領域で積分する:

無限領域で積分する:

DiracDeltaの導関数を含む式を積分する:

積分変換  (4)

DiracDeltaFourierTransformを求める:

シフトされたDiracDeltaFourierTransformを求める:

DiracDeltaLaplaceTransformを求める:

DiracDeltaMellinTransformを求める:

DiracDeltaConvolveの単位元である:

アプリケーション  (8)

古典的な調和振動子グリーン(Green)関数を求める:

非同次の常微分方程式をグリーン関数を含むたたみ込みを通して解く:

DSolveからの直接の結果と比較する:

汎関数微分を定義する:

汎関数微分を例題関数について計算する:

調和振動子の位相空間体積を計算する:

正規分布に従うランダム変数の三乗の分配を求める:

結果のPDFをプロットする:

KleinGordon演算子 の基本解:

基本解を可視化する.前方照明の円錐以外では消えてしまう:

CamassaHolm方程式の尖点を含む解:

より高次の導関数はDiracDeltaを含む:

解とその導関数をプロットする:

区分的に定義された関数をロスがないように微分し,積分する:

微分し,再度積分するともとの関数が復元される:

Piecewiseを使っても,もとの関数は復元できない:

古典的な二階初期値問題を解く:

DiracDeltaの導関数を使って右辺に初期値を組み込む:

特性と関係  (4)

DiracDeltaを線形の引数を持つDiracDeltaに展開する:

DiracDeltaを含む式を簡約する:

フーリエ(Fourier)変換:

ラプラス(Laplace)変換:

考えられる問題  (8)

HeavisideThetaのみが,微分の後でDiracDeltaを与える:

次もまた多変数の場合に有効である:

DiracDelta[0]は「無限大」の数量ではない:

DiracDeltaは数値引数に対して未評価のままのこともある:

特異値サポートと一致する分配の積は定義できない:

DiracDeltaは複素引数については一意的に定義できない:

数値的なルーチンは,一般に,単一点での計測による情報を見落しがちである:

Limitは滑らかな関数の極限としてはDiracDeltaを作成しない:

Integrateは滑らかな関数の積分としてはDiracDeltaを与えない:

FourierTransformDiracDeltaを返すことがある:

おもしろい例題  (1)

ガウスの釣鐘曲線のモーメントを計算する:

これを,DiracDeltaの導関数で表現された二重テイラー(Taylor)展開を使って行う:

モーメントの2つのシーケンスは全く同じである:

Wolfram Research (1999), DiracDelta, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DiracDelta.html.

テキスト

Wolfram Research (1999), DiracDelta, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DiracDelta.html.

CMS

Wolfram Language. 1999. "DiracDelta." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/DiracDelta.html.

APA

Wolfram Language. (1999). DiracDelta. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DiracDelta.html

BibTeX

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BibLaTeX

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