InverseFourierTransform
InverseFourierTransform[expr,ω,t]
expr の記号逆フーリエ変換を与える.
InverseFourierTransform[expr,{ω1,ω2,…},{t1,t2,…}]
expr の多次元逆フーリエ変換を与える.
詳細とオプション
- 関数 の逆フーリエ変換は,デフォルトでは で定義される.
- 関数 の多次元逆フーリエ変換は,デフォルトで,と定義される.
- 理工学の分野によっては他の定義も使われる.
- 異なった定義の選択は,オプションFourierParametersで指定できる.
- FourierParameters->{a,b}の設定で,InverseFourierTransformにより計算される逆フーリエ変換は となる.
- よく使われる{a,b}として{0,1}(デフォルト,現代物理学),{1,-1}(純粋数学,システム工学),{-1,1}(古典物理学),{0,-2 Pi}(信号処理)がある.
- 次は,使用可能なオプションである. »
-
Assumptions $Assumptions パラメータについての仮定 FourierParameters {0,1} フーリエ変換を定義するパラメータ GenerateConditions False パラメータについての条件を含む答を生成するかどうか - InverseFourierTransform[expr,ω,t]は,expr の連続変数 ω に関する記号逆フーリエ変換の結果に含まれる連続変数 t に依存する式を出力する.InverseFourier[list]は,有限個の数値のリストを入力として,その離散逆フーリエ変換のリストを出力する.
- TraditionalFormではInverseFourierTransformは,を使用して出力する.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (6)
オプション (3)
Assumptions (1)
BesselJの逆フーリエ変換は区分関数である:
GenerateConditions (1)
GenerateConditions->Trueを使っていつ結果が有効であるかについてのパラメータの条件を得る:
アプリケーション (2)
平面上の放射対称関数の逆フーリエ変換は,逆Hankel変換として表すことができる.以下で定義される関数についてこの関係を証明する:
InverseHankelTransformを使って同じ結果を得る:
特性と関係 (4)
Asymptoticを使って漸近近似を計算する:
InverseFourierTransformとFourierTransformは互いに逆関数である:
InverseFourierTransformとInverseFourierCosTransformは偶関数について等しい:
InverseFourierTransformとInverseFourierSinTransformは奇関数については 異なる:
おもしろい例題 (1)
のInverseFourierTransformは,ボックス関数の のたたみ込みである:
テキスト
Wolfram Research (1999), InverseFourierTransform, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/InverseFourierTransform.html.
CMS
Wolfram Language. 1999. "InverseFourierTransform." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/InverseFourierTransform.html.
APA
Wolfram Language. (1999). InverseFourierTransform. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/InverseFourierTransform.html