Median

Median[data]

data の要素の中央値の推定 を与える.

Median[dist]

分布 dist の中央値を与える.

詳細

  • Medianは,強力な位置推定器である.つまり,これは外れ値にはあまり敏感ではない.
  • VectorQ data の中央値は「真ん中の値」と考えることができる.
  • 形式的には,dataとソートされるとき, が奇数であれば中央値はその中央の要素 で与えられ, が偶数であれば中央の2つの要素の平均で与えられる.
  • Median[data]Quantile[data,1/2,{{1/2,0},{0,1}}]に等しい.
  • MatrixQ data の中央値は各列ベクトルについて計算される.Median[{{x1,y1,},{x2,y2,},}]{Median[{x1,x2,}],Median[{y1,y2,}],}に等しい. »
  • ArrayQ data の中央値はArrayReduce[Median,data,1]に等しい. »
  • data は次の追加的な形式と解釈を持つことがある.
  • Association値(キーは無視される) »
    SparseArray配列として,Normal[data]に等しい »
    QuantityArray配列としての数量 »
    WeightedDataもとになっているEmpiricalDistributionに基づく »
    EventDataもとになっているSurvivalDistributionに基づく »
    TimeSeries, TemporalData, ベクトルまたは値の配列(タイムスタンプは無視される) »
    Image,Image3DRGBチャンネル値またはグレースケールの強度値 »
    Audioすべてのチャンネルの振幅値 »
    DateObject, TimeObject日付のリストまたは時間のリスト »
  • Median[dist]は,Probability[xm,xdist]1/2かつProbability[xm,xdist]1/2となるような数値 m の集合の最小値である. »
  • 連続分布 dist の中央値は累積分布関数を使ってCDF[dist,q_(1/2)]=1/2と定義できる.
  • Median[dist]Quantile[dist,1/2]に等しい.
  • ランダム過程 proc については,中央値関数 は時点 t におけるスライス分布SliceDistribution[proc,t]についてMedian[SliceDistribution[proc,t]]として計算できる. »

例題

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  (4)

リストの中央値を求める:

2つの中央値を平均する:

日付のリストの中央値:

パラメトリック分布の中央値:

スコープ  (24)

基本的な用法  (8)

厳密な入力は厳密な出力を与える:

近似入力は近似出力を与える:

WeightedDataの中央値を求める:

EventDataの中央値を求める:

TemporalDataの中央値を求める:

TimeSeriesの中央値を求める:

中央値は値のみに依存する:

3要素の移動中央値を求める:

数量を含むデータの中央値を求める:

配列データ  (5)

行列のMedianは列ごとの中央値を与える:

テンソルのMedianは第1レベルの列ごとの中央値を与える:

大きい配列に使うことができる:

入力がAssociationのとき,Medianはその値に作用する:

SparseArrayデータは密な配列と同じように使うことができる:

QuantityArrayの中央値を求める:

画像データと音声データ  (2)

RGB画像のチャンネルごとの中央値:

グレースケール画像の強度値の中央値:

すべてのチャンネルのすべての振幅値の中央値:

日付と時間  (5)

日付の中央値を計算する:

日付の重み付き中央値を計算する:

異なる暦で与えられた日付の中央値を計算する:

中央値はデフォルトの暦で与えられる:

時刻の中央値を計算する:

異なる時刻帯で指定された時刻の中央値を計算する:

分布と過程  (4)

パラメトリック分布の中央値を求める:

派生分布の中央値:

データ分布について:

単位付き数量のある分布の中央値:

ランダム過程の時間スライスについての中央値関数:

アプリケーション  (7)

中央値は分布の中心を表す:

モードが1つではない分布の中央値:

北米の141の主な河川について,長さの中央値をマイル単位で求める:

このデータのHistogramをプロットする:

長さが中央値の90%超である確率:

移動中央値を使って不規則な間隔の時系列を平滑化する:

90日間の移動中央値:

外れ値がある場合は,位置についての頑強な推定を得る:

極端な値はMeanに大きく影響する:

ランダム過程の経路集合のスライスについて中央値を計算する:

いくつかのスライス時間を選ぶ:

これらの経路上に中央値をプロットする:

学級の生徒の身長の中央値を求める:

特性と関係  (7)

Medianはパラメータ化されたQuantileに等しい:

ほぼ対称のサンプルの場合,MedianMeanはほとんど同じである:

一変量のデータについては,MedianSpatialMedianと一致する:

Medianからの絶対偏差のMedianMedianDeviationである:

MovingMedianは連続する中央値である:

任意の分布について,InverseCDF[dist,1/2]=Median[dist]が存在する:

InverseSurvivalFunctionについても同様である:

連続分布の場合はCDF[dist,Median[dist]]=1/2である:

SurvivalFunctionについても同様である:

離散分布については,恒等式は成り立たない:

考えられる問題  (2)

Medianは数値を必要とする:

Quantileを介して計算されたデータの中央値は常にMedianと一致するわけではない:

中央値を直接計算する:

Quantileで線形補間パラメータを指定する:

おもしろい例題  (1)

20個,100個,300個のサンプルについてのMedian推定値の分布:

Wolfram Research (2003), Median, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Median.html (2024年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2003), Median, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Median.html (2024年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2003. "Median." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2024. https://reference.wolfram.com/language/ref/Median.html.

APA

Wolfram Language. (2003). Median. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Median.html

BibTeX

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BibLaTeX

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