Raster
Raster[{{a11,a12,…},…}]
グレーのセルの矩形配列を表す2Dのグラフィックスプリミティブである.
Raster[{{{r11,g11,b11},…},…}]
RGBカラーのセルの配列を表す.
Raster[{{{r11,g11,b11,α11},…},…}]
不透明度 αijの彩色されたセルの配列を表す.
Raster[{{{a11,α11},…},…}]
指定された不透明度の灰色セルの配列を表す.
詳細とオプション
- Raster[array,ColorFunction->f]は,関数 f をそのセルに指定された値に適用することで得られるグラフィックス指示子を使ってそれぞれのセルが彩色されるように指定する.
- array の次元が{n,m}の場合,Raster[array]は,長方形Rectangle[{0,0},{m,n}]を充填するとみなされる. »
- Raster[array,{{xmin,ymin},{xmax,ymax}}]は,長方形Rectangle[{xmin,ymin},{xmax,ymax}]を満たすためにラスタを代りに使用するように指定する. »
- ScaledとOffsetは,長方形の座標を指定するのに使用できる.
- Raster[array,Automatic]はRaster[array,{{0,0},{m,n}}]と等価である.
- Raster[array,rect,{amin,amax}]は,amin が0に対応し amax が1に対応するようにセルの値をスケールするように指定する.この範囲外にあるセルの値は0か1になるように切り取られる.
- array はSparseArrayオブジェクトでもよい.
- Image[Raster[…]]はRasterオブジェクトを画像に変換する.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (14)
ラスタ指定 (3)
ラスタのスタイル (11)
スカラー行列のラスタにはデフォルトでグレーレベルが使われる:
0から1までの範囲の外にある値は,通常0または1になるように切り取られる:
数のペアの配列は,不透明度のあるグレーレベルとして扱われる:
3つの数の配列のラスタには,デフォルトでRGBカラーが使われる:
4つの数の配列は不透明度を伴ったRGB値を持つものとして扱われる:
Hueの値をスカラー行列に使う:
アプリケーション (3)
ExampleDataを使ってテスト用のRGBラスタを得る:
ListCorrelateを使ってフィルタを適用し,これを表示する:
特性と関係 (7)
Rotateをラスタに適用することができる:
離散データの可視化にはArrayPlotを用いる:
連続データの可視化にはListDensityPlotを用いる:
標高データの可視化にはReliefPlotを用いる:
Rasterizeで任意の式からラスタグラフィックスが生成できる:
ExampleDataには数多くのテスト画像が入っている:
テキスト
Wolfram Research (1991), Raster, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Raster.html (2010年に更新).
CMS
Wolfram Language. 1991. "Raster." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2010. https://reference.wolfram.com/language/ref/Raster.html.
APA
Wolfram Language. (1991). Raster. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Raster.html