TernaryListPlot

TernaryListPlot[{{u1,v1,w1},,{un,vn,wn}}]

指定された座標 uvw を持つ点のリストを重心座標系でプロットする.

TernaryListPlot[{data1,data2,}]

複数のデータ集合 dataiで三角プロットを描画する.

詳細とオプション

  • 三角プロットは三角形プロットあるいは三軸プロットとしても知られている.
  • 三角プロットは,通常,地質学における土壌の組成,化学における混合物の元素,栄養学におけるカロリー源のように,全体における3つの成分の相対的な比率を示すために使われる.
  • 各点{ui,vi,wi}ui/ti, vi/tiwi/ti を使って正規化される.ここで,ti=ui+vi+wiである.
  • 負または実数ではない座標を持つ点は欠落データとみなされる.
  • 重心座標系の点{u,v,w}から直交座標系の点{x,y}への変換は{x=v+w, y=w}で与えられる.
  • TernaryListPlotは正三角形内に点を描画する.座標 uvw は,順に底,右,左の辺に相当する.
  • 座標 uiviwiは以下の形式で与えることができる.
  • ui実数値の数
    Quantity[ui,unit]単位が付いた数量
  • 上記の形式以外の値は欠落しているものとみなされて表示されない.
  • 次の形の dataiは次のように解釈される.
  • <|"k1"{u1,v1,w1},"k2"{u2,v2,w2},|>{y1,y2,}
    {{u1,v1,w1}"lbl1",{u1,v1,w1}"lbl2",}, {{u1,v1,w1},{u1,v1,w1},}{"lbl1","lbl2",}ラベル{lbl1,lbl2,}が付いた値{y1,y2,}
    SparseArray通常の配列としての値
    TimeSeries, EventSeries時間と値のペア
    QuantityArray大きさ
    NumericArray通常の配列としての値
    WeightedData重みなしの値
  • dataiには次のラッパー w を使うことができる.
  • Annotation[datai,label]データの注釈を与える
    Button[datai,action]データがクリックされた際に実行する動作を定義する
    Callout[datai,label]コールアウトでデータにラベルを付ける
    Callout[datai,label,pos]コールアウトを相対的な位置 pos に置く
    EventHandler[datai,]データについての一般的なイベントハンドラを定義する
    Hyperlink[datai,uri]データをハイパーリンクにする
    Labeled[datai,label]データにラベルを付ける
    Labeled[datai,label,pos]ラベルを相対的な位置 pos に置く
    Legended[datai,label]凡例でデータを識別する
    PopupWindow[datai,cont]データにポップアップウィンドウを付ける
    StatusArea[datai,label]マウスオーバーの際にステータスエリアに表示する
    Style[datai,styles]データを指定のスタイルで表示する
    Tooltip[datai,label]データにツールチップを付ける
    Tooltip[datai]データの値をツールチップとして使う
  • ラッパー w は複数のレベルで適用できる.
  • {,w[{ui,vi,wi}],}{xi,yi}を包み込む
    w[datai]データを包み込む
    w[{data1,}]dataiの集合を包み込む
    w1[w2[]]ネストしたラッパーを使う
  • CalloutLabeledPlacedでは以下の位置 pos を使うことができる.
  • Automatic自動的に置かれたラベル
    Aboveデータまたは点の上の位置
    Belowデータまたは点の下の位置
    Beforeデータまたは点の前の位置
    Afterデータまたは点の後ろの位置
    {pos,epos}データの相対的な位置 pos に置かれたラベル内の epos
  • TernaryListPlotにはGraphicsと同じオプションに以下の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
  • AspectRatioAutomatic縦横比
    ColorFunction None点の彩色の決定方法
    ColorFunctionScaling TrueColorFunctionの引数をスケールするかどうか
    Frame Trueプロットの周囲に枠を置くかどうか
    GridLines Automatic描画する格子線
    GridLinesStyle {}格子線にどのようにスタイル付けするか
    Joined False点を繋ぐかどうか
    LabelingFunctionAutomatic点にどのようにラベルを付けるか
    LabelingSizeAutomaticコールアウトとラベルの最大サイズ
    PerformanceGoal$PerformanceGoal最適化するパフォーマンスの局面
    PlotLabelNoneプロットの全体的なラベル
    PlotLabels Noneデータのラベル
    PlotLegends Noneデータの凡例
    PlotMarkers None各点を示すマーカー
    PlotRange Automatic含める値の範囲
    PlotStyle Automatic点のスタイルを決定するグラフィックスプリミティブ
    PlotTheme$PlotThemeプロットの全体的なテーマ
    TargetUnits Automaticプロット内に表示する単位
    TernaryPlotCorners Automaticプロットの角の位置の決め方
  • PlotRange{rangeu,rangev,rangew}の設定は,3本の軸それぞれの与えられた範囲を使う.範囲は,三角形全体が表示されるように拡張される.
  • AxesFrameGridLines等の座標の各次元に適用されるオプションには以下の形式を使うことができる.
  • s各次元に通常の設定 s を使う
    {su,sv,sw}u 方向に設定 suを使う等
  • 設定GridLinesStyleAutomaticは,軸または枠が対応する格子線を描画する際のスタイルを継承する.
  • ColorFunctionの引数は である.デフォルトで,最小の値が0で最大の値が1になるようにスケールされる.
  • ColorFunctionScalingFalseの設定は点にスケールされていない正規化された値を使う.
  • データに単位を付けて使うときは,すべての成分の単位が互換でなければならない.
  • TargetUnitsunit は使用する単位を指定する.
  • 全オプションのリスト

例題

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  (4)

合計が1になる点のリストから三角プロットを生成する:

いくつかのデータ集合をプロットする:

点に指標でラベルを付ける:

異なる集合を識別するためにプロットマーカーを使う:

スコープ  (34)

一般的なデータ  (5)

第1要素"A"の固定比に対応する集合をプロットする:

第2要素"B":

第3要素"C":

"B"と"C"の要素の固定割合で集合をプロットする:

"A"と"B":

"A"と"C":

各データ点は要素の合計が1になるように個別に正規化される:

非実数データおよび負のデータは欠落値として扱われる:

複数のデータ集合がある場合は別々にスタイル付けされる:

特殊データ  (4)

単位があるデータをプロットする:

希望する多目標単位を指定する:

単位付き数量のデータを使う:

ラベルとして使う文字列を指定する:

ラベルの位置を指定する:

データラッパー  (5)

個々のデータ,データ集合あるいはデータ集合の集合にラッパーを使う:

ラッパーはネストさせることができる:

点にコールアウトを付ける:

各データ集合にStyleを設定する:

ネストしたラッパーを適用する:

ラベリングと凡例付け  (12)

個々の点にラベルを付ける:

すべての点にラベルを付ける:

Labeledでデータにラベルを付ける:

PlotLabelsでデータにラベルを付ける:

Calloutでデータにラベルを付ける:

Placedを使ってラベルの位置を制御する:

自動的に最適化された位置の点にラベルを付ける:

各データ集合にPlotLegendsを指定する:

ラベルの最大サイズを指定する:

完全なラベルを使う:

点の密な集合についてはデフォルトで,ツールチップに変換されるラベルもある:

プロットの大きさを増すとより多くのラベルが表示される:

各データ集合の凡例を含める:

Legendedを使って特定のデータ集合に凡例を付ける:

Placedを使って凡例の位置を変える:

連想のキーをラベルとして使う:

プレゼンテーション  (8)

複数の集合は自動的に色分けされる:

異なる集合に明示的なスタイリングを行う:

ColorFunctionで点に色付けする:

下,右,左の座標で色付けする:

異なるプロットマーカーを使う:

点のリストを繋ぐ:

データ集合あるいはデータ集合の集合にスタイル付けする:

格子線を指定する:

枠は表示しない:

FrameTicksStyleを設定する:

重心の軸を表示する:

軸にスタイル付けする:

軸を表示して0%の線を表示するために枠は表示されないようにする:

オプション  (36)

Axes  (1)

重心軸を表示する:

指定された座標の重心軸を設定する:

AxesStyle  (1)

軸にスタイル付けする:

Background  (1)

全体的な背景色を変更する:

背景幕の色を変える:

ColorFunction  (3)

x 方向の値で点に色付けする:

関数を使って点に色付けする:

底,右,左の座標で色付けする:

ColorFunctionPlotStyleを無効にする:

ColorFunctionScaling  (2)

ColorFunctionScaling Falseを使ってスケールされていない値を得る:

ColorFunctionScalingはデフォルトでTrueである:

Frame  (1)

枠を表示する:

枠は表示しない:

枠の一部を表示する:

枠が表示されていないときは0%の線を表示する:

FrameLabel  (1)

各枠にラベルを置く:

FrameStyle  (1)

枠にスタイル付けする:

Automatic GridLinesStyleFrameStyleから継承されている:

枠の厚みを変える:

FrameTicks  (1)

目盛の位置を変える:

FrameTicksStyle  (1)

目盛のスタイルを変更する:

GridLines  (2)

格子線を描く:

格子線は描かない:

特定の位置に格子線を描く:

スタイル付けした格子線を描く:

GridLinesGridLinesStyleを無効にする:

GridLinesStyle  (1)

格子線にスタイル付けする:

各方向の格子線にスタイル付けする:

Joined  (2)

点はデータ順に繋がれる:

点が繋がれたときに表示する:

Method  (5)

ハイライトを設定する:

ハイライトの色を変える:

軸と枠にハイライトを使う:

データがある範囲の背景色を変える:

背景幕の範囲はPlotRangeと関係がある:

PlotLabels  (3)

自動的に最適化された位置の点にラベルを付ける:

Placedを使ってラベルの位置を制御する:

2つのデータ集合にラベルを付ける:

PlotLegends  (1)

異なるデータ集合にAutomaticの凡例を表示する:

各データ集合の凡例を指定する:

PlotMarkersを使って各データ集合の凡例を指定する:

PlotMarkers  (3)

データ集合を区別するためにいろいろな形をデフォルト順で使う:

プロットマーカーは使わない:

テキストあるいはタイプセットされたラベルを使ってデータ集合を区別する:


任意のグラフィックスを使ってデータ集合を区別する:

テキストマーカーのフォントサイズを制御する:

グラフィックスマーカーのプロットと相対的なサイズを制御する:

グラフィックスマーカーの絶対サイズを制御する:

定義済みの名前を使ってグラフィックスマーカーのサイズを制御する:

PlotRange  (1)

デフォルトで,プロット範囲はすべての方向で0から1までである:

PlotStyle  (3)

点の大きさを変える:

各データ集合に色付けする:

データ集合に循環的に色付けする:

TargetUnits  (1)

単位の付いたデータをプロットする:

望ましい単位を指定する:

TernaryPlotCorners  (1)

デフォルトで,プロットのコーナーは反時計回りに置かれる:

プロットのコーナーを時計回りに置く:

プロットのコーナーを指定された座標に置く:

アプリケーション  (7)

地質学  (2)

土性三角形をプロットする:

陰影付きの領域で土性三角形をプロットする:

農業  (2)

毎年使われる肥料の割合をプロットする:

とうもろこし,大豆,小麦の作付け割合を表示する:

その他  (3)

世界の国々の電力源を表示する:

世界における,大人,子供,高齢者の割合を表示する:

食物に含まれる脂肪,炭水化物,タンパク質の相対的な割合を表示する:

Wolfram Research (2022), TernaryListPlot, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TernaryListPlot.html.

テキスト

Wolfram Research (2022), TernaryListPlot, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/TernaryListPlot.html.

CMS

Wolfram Language. 2022. "TernaryListPlot." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. https://reference.wolfram.com/language/ref/TernaryListPlot.html.

APA

Wolfram Language. (2022). TernaryListPlot. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/TernaryListPlot.html

BibTeX

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BibLaTeX

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