データ構造
Wolfram言語は,さまざまな処理において重要な役割を果たす,重要な数々のデータ構造をサポートする.これらのデータ構造はWolfram Compilerで実装され,コンパイルされたコードにすぐに統合できる.
コアとなるデータ構造
"Value" — 式の可変値
"Counter" — 可変整数カウンタ
コンテナデータ構造
"ExtensibleVector" — 式の可変動的拡張可能ベクトル
"DynamicArray" — 式の可変動的拡張可能配列
"FixedArray" — 式の可変固定長配列
"DoublyLinkedList" — 式の可変双方向連結リスト
"LinkedList" — 式の可変連結リスト
"RingBuffer" — 式の可変リングバッファ
"Stack" — 式の可変スタック
"Queue" — 式の可変キュー
"Deque" — 式の可変両端キュー
"PriorityQueue" — 優先度の最も高い要素を返す式の可変キュー
集合データ構造
"BitVector" — ビットの可変集合
"BloomFilter" — 可変確率集合
"CuckooFilter" — 削除することが可能な可変確率集合
"HashSet" — 帰属性がハッシュ関数で計算される式の可変集合
"OrderedHashSet" — ハッシュ関数を使ってメンバシップが計算され,挿入の順序を保存する,式の可変集合
"DisjointSet" — 部分集合に分割できる式の可変集合
"SortedMultiset" — ソート順を保ち,重複が可能な,式の可変集合
データの木構造
"BinaryTree" — 可変二分木構造
"RedBlackTree" — 平衡に色のビットを使う,可変平衡二分探索木
"AVLTree" — 平衡にノードの深さを使う,可変平衡二分探索木
キーと値のデータ構造
"HashTable" — 式の可変ハッシュテーブル
"OrderedHashTable" — 挿入の順序を保存する,式の可変ハッシュテーブル
"LeastRecentlyUsedCache" — いっぱいになったらキーと値のペアを強制削除する,式を保存するための固定サイズのキャッシュ
"SortedKeyStore" — キーをソートされた順序で保つ,キーと値のペアのストア
不変データ構造
"ImmutableVector" — 式の不変拡張ベクトル
"StringVector" — 文字列の不変ベクトル
トライデータ構造
"ByteTrie" — バイト列を保存するための可変トライ
空間データ構造
"KDTree" — 実数のkd空間細分割二分木
データ構造の使用
CreateDataStructure — データ構造の例を作成する
DataStructure — データ構造の例の値を保持する
DataStructureQ — 式がデータ構造オブジェクトであるかどうか検証する
$DataStructures — サポートされているデータ構造のリスト
Typed — 関数への引数がデータ構造型であることを指定する
FunctionCompile — データ構造を扱うことのできる関数をコンパイルする
Wolfram言語のデータ構造
"ExprStruct" — Wolfram言語の式の不変表現