Import

形式のリスト »

Import[source]

source からデータをインポートし,その完全なWolfram言語式を返す.

Import[source,"fmt"]

ファイルが指定の形式"fmt"になるようにする.

Import[source,elements]

指定の elements をファイルからインポートする.

Import[source,,options]

指定のオプションを使う.

詳細

  • Importはインポートとエキスポートのさまざまな形式を扱う.一般に,それぞれの形式に異なるさまざまな要素が含まれる.使用可能な形式は$ImportFormatsというリストとガイドページの全形式のリストで与えられる.
  • ファイルの形式はデフォルトでファイル名の拡張子から,あるいはFileFormatを使ってその内容から推測される.
  • Import[source,]source は以下のいずれでもよい.
  • File["file"] または "file"$Pathで検索されるファイル名
    URL["url"] または "url"HTTP,HTTPS,FTP URL
    "!prog"パイプからデータをインポートする
    CloudObject[]クラウドオブジェクト
    LocalObject[]ローカルオブジェクト
  • Import要素はファイルのどのアスペクトをインポートするか,またそれをどのようにWolfram言語に戻すかを決定する.
  • 次の elements 指定を使うことができる.
  • elem単一の要素
    {{elem1,elem2,}}複数の要素
    {elem1,sublelem1,subelem2,}elem1の部分要素の部分要素
  • 形式を指定する際は,次の elements 指定を与えることができる.
  • {"format",elem}単一の要素
    {"format",{elem1,elem2,}}複数の要素
    {"format",elem1,sublelem1,subelem2,}elem1の部分要素の部分要素
  • 以下は,すべての形式でサポートされる要素である.
  • "Elements"要素の名前のリスト
    "Rules"全要素の値の規則
    "Options"オプション,設定,メタ情報等の規則
  • 特に要素指定がなければ,すべての形式が最も適切な要素をデフォルトとする.例えば,JPEGファイルは,デフォルトで,Imageオブジェクトとしてインポートされる.
  • Import[source,,options]を使って,Importの動作を制御する,形式に特有のオプションを与える.
  • デフォルトで,ローカルファイルは$Path上で検索される.オプションPath->path を使って他のディレクトリも検索する.
  • Importは,リモートファイルをインポートするときはノートブックフロントエンドまたは使用中のオペレーティングシステム環境の「環境設定」で指定されたプロキシおよび関連設定を使う.
  • Importはインタラクティブな認証が必要な場合にはダイアログを生成する.
  • Import[url]は以下のURLDownloadオプションを取る.
  • AuthenticationNone送信する認証情報
    CookieFunctionAutomatic受け取った各クッキーに適用する関数
    ConnectionSettingsAutomatic接続の速度およびその他の設定
    FollowRedirectsTrueHTTPリダイレクトに従うかどうか
    InteractiveTrueインタラクティブな認証ダイアログを許可するかどうか
    TimeConstraintInfinity応答を待つ時間
    VerifySecurityCertificatesTrueSSLセキュリティ証明書を検証するかどうか
  • 新たな形式を手動でWolfram言語に登録することができる.「インポートコンバータの開発」を参照のこと.

例題

すべて開くすべて閉じる

  (3)

"GIF"ファイルをインポートする:

どのような要素がインポートできるのかを見てみる:

ファイルの特定の要素をインポートする:

スコープ  (3)

データの完全配列をインポートする:

配列の一部についての情報を抽出する:

複数の要素を抽出する:

URLからインポートする:

一般化と拡張  (2)

ExportおよびImportでローカルオブジェクトを使ってデータを永久的に保存することができる:

ExportおよびImportでクラウドオブジェクトを使ってデータを永久的に保存することができる:

オプション  (2)

"Password"  (1)

サーバに送るパスワードを指定する:

"Username"  (1)

サーバに送るユーザ名を指定する:

Wolfram Research (1999), Import, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Import.html (2020年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1999), Import, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Import.html (2020年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1999. "Import." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2020. https://reference.wolfram.com/language/ref/Import.html.

APA

Wolfram Language. (1999). Import. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Import.html

BibTeX

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BibLaTeX

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