OutputResponse
OutputResponse[sys,u[t],{t,tmin,tmax}]
系のモデル sys の入力 u[t]に対する数値出力応答を tmin≤t≤tmaxについて与える.
OutputResponse[sys,{u[0],u[1],…}]
入力数列 u[i]に対する離散時間系 sys の出力応答を与える.
OutputResponse[sys,u[t],t]
入力 u[t]に対する系 sys の記号出力応答を時間 t の関数として与える.
OutputResponse[sys,{u1[t],…,um[t]},…]
複数入力 ui[t]に対する出力応答を与える.
詳細
- OutputResponseはインパルス応答,ステップ応答,ランプ応答としても知られている.
- OutputResponseは,与えられた入力について,もとになっている微分方程式あるいは差分方程式を解く.
- 系のモデル sys は,TransferFunctionModel,StateSpaceModel,連続時間AffineStateSpaceModel,あるいは連続時間NonlinearStateSpaceModelでよい.
- 線形TransferFunctionModelまたはStateSpaceModel sys もまた,ディスクリプタ系あるいは遅延系でもよい.
- 微分方程式および差分方程式の初期値は,TransferFunctionModelについては0であるとみなされる.状態空間モデルについては,他に指定がない場合は,sys の状態操作値であるとみなされる.
- OutputResponse[{sys,{x10,x20,…,xn0}},…]を使って状態空間モデル ssm の初期状態を指定することができる.
- ディスクリプタ状態空間系では,初期状態が矛盾しないものでなければならない.
- 遅延状態空間系では,初期状態に履歴が含まれ,t≤0について xi0[t]として与えることができる. »
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (47)
基本的な用法 (19)
連続時間系 (19)
ディスクリプタStateSpaceModelの応答:
二次の系のステップ応答は における振動から における過減衰に至る:
入力信号の数が系の入力数より少ない場合,残りの入力信号は0に設定される:
スカラーの入力信号が与えられた場合は,これが各入力に交互に適用される:
特異ディスクリプタ行列があるStateSpaceModel:
UnitStep入力に対してのAffineStateSpaceModelの出力応答:
UnitStep入力に対してのNonlinearStateSpaceModelの出力応答:
一般化と拡張 (3)
アプリケーション (3)
特性と関係 (5)
状態出力についてのStateResponseとOutputResponseの結果は一致する:
サンプリング周期が短い場合は,より多くのサンプル点が必要である:
OutputResponseは の場合は入力が0であると仮定する:
このため,InverseLaplaceTransformで得た解は については異なる:
ディスクリプタ系の初期状態は入力と矛盾しないように選ばれる:
一定した初期状態はKroneckerModelDecompositionからの遅い部分系に依存する:
考えられる問題 (4)
テキスト
Wolfram Research (2010), OutputResponse, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/OutputResponse.html (2014年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "OutputResponse." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/OutputResponse.html.
APA
Wolfram Language. (2010). OutputResponse. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/OutputResponse.html