ListSliceDensityPlot3D

ListSliceDensityPlot3D[farr,surf]

曲面 surf についてスライスされた値の三次元 farr の密度プロットを生成する.

ListSliceDensityPlot3D[{{x1,y1,z1,f1},{x2,y2,z2,f2},},surf]

{xi,yi,zi}における fiの値についてのスライス密度プロットを生成する.

ListSliceDensityPlot3D[,{surf1,surf2,}]

複数のスライス surf1, surf2, 上でスライス密度プロットを生成する.

詳細とオプション

  • ListSliceDensityPlot3Dは補間された関数 を評価し,値を色にマップする.
  • 規則的なデータについては,関数 で値 farr[[i,j,k]]を持つ.
  • 不規則データについては,で値 fiを持つ.
  • プロットは集合を可視化する.ただし は色関数で領域 reg は規則的なデータについてはデカルト積,不規則データについては{{x1,y1,z1},,{xn,yn,zn}}の凸包である.
  • 次の基本的なスライス面 surfiを与えることができる.
  • Automaticスライス面を自動的に決定する
    "CenterPlanes"中心を通る座標平面
    "BackPlanes"プロットの後ろの座標平面
    "XStackedPlanes" 軸に沿って積み重ねられた座標平面
    "YStackedPlanes" 軸に沿って積み重ねられた座標平面
    "ZStackedPlanes" 軸に沿って積み重ねられた座標平面
    "DiagonalStackedPlanes"対角上に軸に沿って積み重ねられた座標平面
    "CenterSphere"中心の球
    "CenterCutSphere"切り取られたウェッジがある球
    "CenterCutBox"切り取られた象限があるボックス
  • ListSliceDensityPlot3D[data]ListSliceDensityPlot3D[data,Automatic]に等しい.
  • 基本的なスライス面には次のパラメータ化を使うことができる.
  • {"XStackedPlanes",n},n 個の等間隔の平面を生成
    {"XStackedPlanes",{x1,x2,}}x=xiについての平面を生成
    {"CenterCutSphere",ϕopen}視点に面したカット角 ϕopen
    {"CenterCutSphere",ϕopen,ϕcenter} 平面上の中心角が ϕcenterのカット角 ϕopen
  • "YStackedPlanes"および"ZStackedPlanes""XStackedPlanes"についての指定に従う.追加的な特徴はスコープの例で示す.
  • 次の一般的なスライス面 surfiを使うことができる.
  • surfaceregion3Dにおける二次元領域,例:Hyperplane
    volumeregionsurfiが境界面とみなされる3Dにおける三次元領域,例:Cuboid
  • スライス面 surfiには次のラッパーを使うことができる.
  • Annotation[surf,label]注釈を与える
    Button[surf,action]曲面がクリックされた際に実行する動作を定義
    EventHandler[surf,]曲面の一般的なイベントハンドラを定義
    Hyperlink[surf,uri]曲面がハイパーリンクとして動作するようにする
    PopupWindow[surf,cont]曲面にポップアップウィンドウを付ける
    StatusArea[surf,label]曲面上にマウスが来た場合にステータスエリアに表示
    Tooltip[surf,label]曲面に任意のツールチップを付ける
  • ListSliceDensityPlot3Dには,Graphics3Dと同じオプションに以下の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
  • AxesTrue軸を描くかどうか
    BoundaryStyle Automatic表面の境界をどのようにスタイル付けするか
    BoxRatios {1,1,1}3D境界ボックスの比
    ClippingStyle NonePlotRangeで切り取られた値をどのように描くか
    ColorFunction Automaticプロットにどのように彩色するか
    ColorFunctionScaling TrueColorFunctionの引数をスケールするかどうか
    DataRange Automaticデータとして仮定する xyz の値の範囲
    PerformanceGoal $PerformanceGoalパフォーマンスのどの面について最適化するか
    PlotLegends None色勾配の凡例
    PlotPoints Automatic各方向のスライス面 surfiの近似サンプル数
    PlotRange {Full,Full,Full,Automatic}含める f あるいはその他の値の範囲
    PlotTheme $PlotThemeプロットの全体的なテーマ
    RegionFunction (True&)点を含めるかどうかをどのように決定するか
    ScalingFunctions None個々の座標のスケール方法
    TargetUnits Automatic使用する所望の単位
  • ColorFunctionには,デフォルトで,f のスケールされた値が渡される.
  • RegionFunctionには,デフォルトで,xyzf が渡される.
  • 次元{r,s,t}farr については,設定DataRangeAutomaticDataRange{{1,r},{1,s},{1,t}}に等しい.
  • 次は,ScalingFunctionsの可能な設定である.
  • sff 密度の値をスケールする
    {sx,sy,sz}xyz の各軸をスケールする
    {sx,sy,sz,sf}xyz の各軸と f 密度の値をスケールする
  • 次は,よく使われる組込みのスケーリング関数 s である.
  • "Log"自動的に目盛ラベルを付ける対数スケール
    "Log10"10のベキ乗に目盛を置く,10を底とした対数スケール
    "SignedLog"0と負の数を含む対数に似たスケール
    "Reverse"座標の向きを逆にする
  • 全オプションのリスト

例題

すべて開くすべて閉じる

  (2)

表面の集合上に値の配列の密度をプロットする:

値の配列についての密度を曲面 上にプロットする:

スコープ  (24)

表面  (9)

標準的なスライス面上に密度プロットを生成する:

標準的な軸と並んだ積み重ねスライス面:

標準的な境界表面:

半平面上に密度をプロットする:

体積プリミティブ上にプロットすることは,RegionBoundary[reg]上にプロットすることに等しい:

曲面 上に密度をプロットする:

複数の表面上に密度をプロットする:

積み重ね平面の数を指定する:

中心切取り球スライスについての切取り角を指定する:

データ  (8)

個の値からなる規則的なデータについては, データは配列中のその位値を反映する:

DataRangeを使って明示的な データ範囲を与える:

(, , , )のタプルからなる不規則データからの補間密度をプロットする:

データの値が与えられた点を示す:

SparseArrayで与えられた値の配列について,密度をプロットする:

QuantityArrayで与えられた値の配列について,密度をプロットする:

PlotPointsを使ってスライス面の適応的サンプリングを制御する:

RegionFunctionを使って不明瞭なスライスを露出させる:

プロットの x 軸をスケールする:

z 軸の向きを逆にする:

プレゼンテーション  (7)

PlotThemeを使って全体的なスタイリングを即座に得る:

PlotLegendsを使って異なる値についての色の棒を得る:

Axesで軸の表示を制御する:

AxesLabelを使って軸に,PlotLabelを使ってプロット全体にラベルを付ける:

ColorFunctionで関数の値でプロットに色付けする:

BoundaryStyleでスライス面の境界にスタイルを付ける:

TargetUnitsは,可視化でどの単位を使うかを指定する:

オプション  (33)

BoundaryStyle  (1)

スライス面の境界にスタイルを付ける:

BoxRatios  (3)

デフォルトでは,境界ボックスの辺は同じ長さである:

BoxRatios->Automaticを使って3D座標値の自然なスケールを示す:

境界ボックスの各側にカスタムの長さ比を使う:

ClippingStyle  (2)

切り取られた領域に彩色する:

Noneを使って切り取られた領域を取り除く:

ColorFunction  (3)

の値に従ってスライス面に色付けする:

ColorDataで使用可能な名前付きの色勾配を使う:

のところに赤を使う:

ColorFunctionScaling  (2)

デフォルトで,スケールされた値が使われる:

ColorFunctionScaling->Falseを使ってスケールされていない f の値にアクセスする:

DataRange  (2)

デフォルトで,データ範囲は配列の次元であるとみなされる:

データ範囲を明示的に指定する:

PerformanceGoal  (2)

より品質の高いプロットを生成する:

品質を犠牲にしてもパフォーマンスを優先する:

PlotLegends  (3)

密度の凡例を示す:

PlotLegendsは自動的に色関数をマッチさせる:

Placedで凡例の配置を制御する:

PlotPoints  (1)

PlotPointsを使ってスライス面のサンプリングを決定する:

PlotRange  (3)

デフォルトで,全(All)密度が示される:

選択範囲を示す:

の値を含む選択された範囲を示す:

PlotTheme  (3)

詳しい格子線,目盛,凡例のテーマを使う:

明示的にオプションを設定してPlotThemeスタイルを無効にする:

さまざまなプロットテーマを比較する:

RegionFunction  (2)

あるいは の密度のみを含める:

となる部分の等高線のみを含める:

ScalingFunctions  (5)

デフォルトで,プロットのすべての方向が線形スケールになる:

軸が対数スケールのプロットを作成する:

ScalingFunctionsを使って 軸の方向が逆になるようにスケールする:

関数とその逆関数によって定義されたスケールを使う:

スケーリング関数は変数によって定義されたスライスに適用される:

名前付きのスライス表面はスケーリング関数によっては変形されない:

TargetUnits  (1)

QuantityArrayで指定された単位はTargetUnitsで指定された単位に変換される:

アプリケーション  (9)

基本データ  (4)

で生成されるデータの密度スライスをプロットする:

球上の および から生成されたデータの密度:

および から生成されたデータ:

および から生成されたデータ:

および からのデータ:

および からのデータ:

一変量関数の積である からのデータ:

一変量関数と二変量関数のおよび からのデータ:

三変量関数である,の密度スライスをプロットする:

指数関数の総和 sum_ialpha_i exp(-TemplateBox[{{p, -, {p, _, i}}}, Norm]^2)の等高面スライスをプロットする:

ボックスの中の点 をランダムに選び,そこから等高面スライスをプロットする:

他の可視化の方法と比較する:

それらを一緒に示す:

シミュレーションデータ  (3)

三変数の確率密度関数のスライスをプロットする:

サンプルを取り,関数をプロットする:

分布のシミュレーションを行い点を生成する:

ヒストグラムを使ってシミュレーションデータを累積する:

メンガーのスポンジ配列を生成し,そこから等高線スライスをプロットする:

配列中の半径1の近傍の値を平均し密度スライスをプロットすることで,ランダムな値の二次元配列の離散発散モデルのシミュレーションを行う:

時間は 軸に沿って進化する.時点1,3,7のスナップショットを撮る:

経験的データ  (2)

タンパク質中の原子の位置をビンに入れ,そこから密度スライスをプロットする:

軸をピコメートル単位にして原子の集中を示す:

脳からのMRIデータを可視化する:

特性と関係  (5)

表面上の等高線にListSliceContourPlot3Dを使う:

データ値の完全な体積の可視化にListDensityPlot3Dを使う:

一定の値の表面にListContourPlot3Dを使う:

関数にSliceDensityPlot3Dを使う:

2Dの密度プロットにListDensityPlotを使う:

考えられる問題  (1)

一定の値のスライス面にはノイズが現れることがある:

関数 は選択されたスライス面上で一定である:

別のスライス面を選ぶと関数の理に叶った絵が与えられる:

Wolfram Research (2015), ListSliceDensityPlot3D, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ListSliceDensityPlot3D.html (2022年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2015), ListSliceDensityPlot3D, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/ListSliceDensityPlot3D.html (2022年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2015. "ListSliceDensityPlot3D." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2022. https://reference.wolfram.com/language/ref/ListSliceDensityPlot3D.html.

APA

Wolfram Language. (2015). ListSliceDensityPlot3D. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/ListSliceDensityPlot3D.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_listslicedensityplot3d, author="Wolfram Research", title="{ListSliceDensityPlot3D}", year="2022", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/ListSliceDensityPlot3D.html}", note=[Accessed: 22-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_listslicedensityplot3d, organization={Wolfram Research}, title={ListSliceDensityPlot3D}, year={2022}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/ListSliceDensityPlot3D.html}, note=[Accessed: 22-November-2024 ]}