OrderDistribution
OrderDistribution[{dist,n},k]
分布 dist からの n 回の観測の k 次統計分布を表す.
OrderDistribution[{dist,n},{k1,k2,…}]
分布 dist からの n 回の観測の結合 次統計分布を表す.
OrderDistribution[{dist1,…,distn},…]
独立分布 distiの順序統計分布を表す.
OrderDistribution[mdist,…]
多変量分布 mdist の順序統計分布を表す.
詳細
- OrderDistribution[{dist,n},k]は親分布 dist から取り出した n 個のサンプルをソートしたリスト中の k 番目の要素の分布を表す.
- 引数分布指定はProductDistributionにおけるものと等しい.これは,多変量分布を表し,すべての変数について連続的または離散的である必要がある.
- OrderDistribution[dists,1]はMin[x1,…,xn]の分布を表す.ただし,{x1,…,xn}は分布ProductDistribution[dists]に従う.
- OrderDistribution[dists,k]はRankedMin[{x1,…,xn},k]の分布を表す.ただし,{x1,…,xn}は分布ProductDistribution[dists]に従う.
- OrderDistributionはMean,CDF,RandomVariate等の関数で使うことができる.
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (35)
基本的な用法 (6)
パラメトリック分布 (5)
ExponentialDistributionの k 次統計分布を定義する:
BinomialDistributionの k 次統計を求める:
最大統計,最小統計,4 次統計の確率密度関数をプロットする:
SkellamDistributionからのサンプルの最大値の分布を求める:
ノンパラメトリック分布 (3)
HistogramDistributionでサンプルの中の最大値の分布を求める:
SmoothKernelDistributionで k 次統計の分布を求める:
EmpiricalDistributionでサンプル中の最小値の分布を求める:
派生分布 (7)
TruncatedDistributionから2番目に大きい順序統計を求める:
ParameterMixtureDistributionからのサンプルの最大値の分布を求める:
重み分布の母数のさまざまな値についての確率密度関数をプロットする:
MixtureDistributionからの9要素のサンプルの中央要素の分布を求める:
TransformedDistributionからの最小値の分布を求める:
CensoredDistributionからの最小値と最大値の結合分布を求める:
MarginalDistributionからの最大値の分布を求める:
QuantityDistributionからの順序統計分布を評価するとQuantityDistributionになる:
自動簡約 (14)
連続分布 (13)
BetaDistributionはUniformDistributionの順序分布である:
DagumDistributionはMaxの下では閉じている:
ExponentialDistributionはMinの下では閉じている:
ExtremeValueDistributionはMaxの下では閉じている:
FrechetDistributionはMaxの下では閉じている:
GompertzMakehamDistributionはMinの下では閉じている:
GumbelDistributionはMinの下では閉じている:
MaxStableDistributionはMaxの下では閉じている:
MinStableDistributionはMinの下では閉じている:
ParetoDistributionはMinの下では閉じている:
PowerDistributionはMaxの下では閉じている:
SinghMaddalaDistributionはMinの下では閉じている:
WeibullDistributionはMinの下では閉じている:
離散分布 (1)
GeometricDistributionはMinの下では閉じている:
アプリケーション (8)
六面のサイコロが4個投げられたとして,最小値の期待値を求める:
3つの最大値の合計の期待値を求める.恒等式 とExpectationから得られる線形性を使う:
25人のあまり経験のないマネージャーの中で,最も有能なヘッジファンドのマネージャーが,10年のうち9年間マーケットで他を凌ぐ確率を求める.それぞれのパフォーマンスは互いに独立で,年から年への依存関係もないものとする:
でたらめに選ばれたマネージャーが同じ位よい結果を出す確率を求める:
連続分布 からのサイズ10のランダムサンプルが昇順にソートされている.新たな確率変量が生成された.11番目のサンプルがソートされたリストの4番目と5番目に小さい値の間に位置する確率を求める:
ExponentialDistributionのサンプルの中央値の期待値を計算する:
ExponentialDistributionに従うサイズ のサンプルの分布範囲を求める:
ErlangDistributionに従う確率変量が毎分新たに生成される.生成された値が先行する任意の値よりも大きい場合に記録されるとする.2番目の記録の値の分布を求める:
最初の記録は最初の1分に起らなければならない.2番目の記録が 分目に起ったとすると,その確率密度は以下で与えられる:
2番目の記録が 分目に起る確率は,最初と最後の要素を固定して置換した回数を総置換回数で割ったものに等しい:
2番目の記録の確率密度関数をErlangの確率変量の確率密度関数と比較する:
サイズ の標準正規分布に従うサンプル中の最大要素の分布を求める.ただし, それ自身が でシフトされたGeometricDistributionに従う乱数であるとする:
寿命の分布で定義された3つの同一部品からなるシステムがある.3つの部品のうち2つがダウンするとこのシステムは故障するという.このシステムの寿命分布を求める:
特性と関係 (3)
OrderDistributionはランダムサンプルのRankedMinの分布である:
データのヒストグラムを対応する順序分布の確率密度関数と比較する:
OrderDistributionはTransformedDistributionの特殊ケースである:
ExponentialDistributionは の極限分布である.ただし はUniformDistributionに従う:
テキスト
Wolfram Research (2010), OrderDistribution, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/OrderDistribution.html (2016年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "OrderDistribution." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2016. https://reference.wolfram.com/language/ref/OrderDistribution.html.
APA
Wolfram Language. (2010). OrderDistribution. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/OrderDistribution.html