Piecewise
Piecewise[{{val1,cond1},{val2,cond2},…}]
制約条件 condiによって定義された区域の値 valiを持つ区分関数を表す.
Piecewise[{{val1,cond1},…},val]
condiがどれもあてはまらない場合はデフォルト値 val を使う.val のデフォルト値は0である.
詳細
- condiは一般に のような不等式である.
- condiは,そのうちのどれかがTrueを返すまで順繰りに評価される.
- 先行するすべての condiがFalseを返した場合は,Trueを返した最初の condiに対応する valiが区分関数の値として返される.
- 先行する condiのいずれかが実質的にFalseを返さなかった場合,Piecewise関数は記号的に返される.
- 返された形式に明示的に含まれている valiのみが評価される.
- {vali,False}という形式の要素は,最初の{vali,True}の後のすべての要素と同様に削除される.
- Piecewise[conds]を評価すると自動的にPiecewise[conds,0]になる.
- PiecewiseはIntegrate,Minimize,Reduce,DSolve,Simplifyのような関数およびその数値バージョンで使うことができる.
- Piecewise[{{v1,c1},{v2,c2},…}]は
v1 c1 v2 c2 … - StandardFormとTraditionalFormでは,Piecewise[{{v1,c1},{v2,c2},…}]は通常
v1 c1 v2 c2 …
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (12)
特性と関係 (11)
PiecewiseExpandはネストした区分関数を単一の区分関数に変換する:
Min,Max,UnitStep,Clipは実引数を取る区分関数である:
Abs,Sign,Argは,引数が実数であると仮定される場合は区分関数である:
KroneckerDeltaとDiscreteDeltaは,複素引数を持つ区分関数である:
Booleはブール引数の区分関数である:
If,Which,Switchは区分関数であると解釈できる:
Floor,Ceiling,Round,IntegerPart,FractionalPartを有限範囲について変換する:
UnitBoxとUnitTriangleは実引数の区分関数である:
SquareWave,TriangleWave,SawtoothWaveを有限範囲で変換する:
BernsteinBasisとBSplineBasisは実引数の区分関数である:
テキスト
Wolfram Research (2004), Piecewise, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Piecewise.html (2008年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2004. "Piecewise." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2008. https://reference.wolfram.com/language/ref/Piecewise.html.
APA
Wolfram Language. (2004). Piecewise. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Piecewise.html