DiscretePlot
DiscretePlot[f,{n,nmax}]
n=1,…,nmaxのとき,n の関数としての f のプロットを生成する.
DiscretePlot[f,{n,nmin,nmax}]
n が nminから nmaxまでのときのプロットを生成する.
DiscretePlot[f,{n,nmin,nmax,dn}]
刻み幅 dn を使う.
DiscretePlot[f,{n,{n1,…,nm}}]
連続する値 n1, …, nmを使う.
DiscretePlot[{f1,f2,…},…]
すべての fiの値をプロットする.
詳細とオプション
- DiscretePlotは,通常,数列の可視化に使われる.
- DiscretePlotは標準的なWolfram言語の反復子指定を使う.
- DiscretePlotは事実上Blockを使って変数 n を局所的なものとして扱う.
- DiscretePlotは属性HoldAllを持ち,n に特定の数値を割り当てた後でなければ f を評価しない.
- 場合によってはEvaluateを使って n に特定の数値が割り当てられる前に f を記号的に評価した方が効率がよいこともある.
- f の評価に使われる精度は反復子が使う最低精度である.
- 結果のグラフィックスプリミティブに適用されるラッパー w は w[f]の形で与えられる.
- 使用可能なラッパー
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Annotation[f,label] 注釈を与える Button[f,action] 要素がクリックされたときのアクションを定義 Callout[f,label] 要素にコールアウトでラベルを付ける Callout[f,label,pos] コールアウトを相対的な位置 pos に置く EventHandler[f,…] 要素の一般的なイベントハンドラを定義 Hyperlink[f,uri] 要素をハイパーリンクにする Labeled[f,label] データをハイパーリンクにする Labeled[f,label,pos] ラベルを相対的な位置 pos に置く Legended[f,label] 凡例内の要素を識別する PopupWindow[f,cont] 要素にポップアップウィンドウを付加 StatusArea[f,label] 要素上にマウスが置かれたときにステータスエリアに表示 Style[f,opts] 指定のスタイルで要素を表示 Tooltip[f,label] 要素に任意のツールチップを付加 - CalloutおよびLabeledは次の位置 pos を使うことができる.
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Automatic ラベルを自動的に置く Above, Below, Before, After データ周囲の位置 x 位置 x におけるデータの近く {s,Above},{s,Below},… データに沿った,相対的な位置 s {pos,epos} データの相対的な位置 pos に置かれたラベル内の epos - n に依存するラベルは各プロット要素に適用されるのに対し,n に依存しないラベルは1回しか出現しない.
- DiscretePlotにはGraphicsと同じオプションに次の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
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AspectRatio 1/GoldenRatio 縦横比 Axes True 座標軸を描くかどうか ClippingStyle None 曲線が切断されたときに何を描くか ColorFunction Automatic 線の彩色をどのように決めるか ColorFunctionScaling True ColorFunctionの引数をスケールするかどうか EvaluationMonitor None すべての関数評価で評価する式 ExtentElementFunction Automatic 拡張充填に使う生のグラフィックスの生成方法 ExtentMarkers None 境界範囲を示すマーカー ExtentSize None プロットポイントから伸ばす広さ Filling Axis 限度範囲からの充填 FillingStyle Automatic 充填に使うスタイル Joined Automatic 点を繋ぐかどうか LabelingFunction Automatic 点にどのようにラベルを付けるか LabelingSize Automatic コールアウトとラベルの最大サイズ Method Automatic 使用するメソッド PerformanceGoal $PerformanceGoal パフォーマンスのどの面について最適化するか PlotLabels None 要素のラベル PlotLegends None 文字列の凡例 PlotMarkers None プロットポイントに使用するマーカー PlotRange Automatic 含める値の範囲 PlotRangeClipping True プロット範囲で切断するかどうか PlotStyle Automatic 各線のスタイルを指定するグラフィックス指示子 PlotTheme $PlotTheme プロットの全体的なテーマ RegionFunction (True &) 点を含めるかどうかの決め方 ScalingFunctions None 個々の座標をどのようにスケールするか WorkingPrecision MachinePrecision 内部計算に使う精度 - ColorFunctionに渡される引数は と である.
- ExtentSize->{sl,sr}と設定すると,各プロットポイントの周りに水平線が引かれ,sl を左,sr を右に延長する.ExtentMarkers->{ml,mr}とすると左右の境界延長マーカーに ml と mr が使われる.
- デフォルト設定のJoined->AutomaticとFilling->Axisでは,DiscretePlotは点の数が少ない場合のステム充填による点の描画と点が多い場合の塗潰しによる線の描画を切り換える.
- ExtentElementFunctionに渡される引数は要素範囲{{xmin,xmax},{ymin,ymax}}とサンプル点{xi,yi}である.
- ExtentSize->Noneとすると,xmin と xmaxは等しくなる.Filling->Noneとすると,ymin と ymaxは等しくなる.
- 次は,ScalingFunctionsの可能な設定である.
-
sy y 軸をスケールする {sx,sy} x 軸と y 軸をスケールする - 各スケーリング関数 siは文字列"scale"または{g,g-1}である.ここで,g-1は g の逆関数である.
全オプションのリスト
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (19)
データとラッパー (4)
ラベルと凡例 (8)
スタイルと外観 (7)
Styleを使ってスタイルを無効にすることができる:
PlotMarkersとして任意のグラフィックスを使うことができる:
ColorDataの任意の勾配あるいは指標付きのカラースキームを使うことができる:
ExtentSizeを使って範囲と点を関連付ける:
オプション (80)
AspectRatio (4)
デフォルトで,DiscretePlotはプロットに固定の縦横比を使う:
AspectRatio1を使って縦と横を等しくする:
AspectRatioAutomaticはプロット範囲から縦横比を決定する:
AspectRatioFullは別の構造物にピッタリ収まるように縦と横を調整する:
ColorFunction (6)
ColorFunctionはPlotStyleより優先順位が高い:
ExtentElementFunction (5)
ExtentElementFunctionの組込み設定のリストを得る:
設定の詳細は「パレット」▶「チャートエレメントスキーム」を参照のこと:
このChartElementFunctionは大域的スケールを示すのに適している:
カスタムのExtentElementFunctionを書く:
ExtentMarkers (6)
マーカーはPlotStyleの設定を使う:
ExtentSize (6)
Filling (6)
DiscretePlotは自動的に座標軸まで埋める:
ExtentSize->Fullで:
FillingStyle (4)
PlotLabels (4)
PlotLegends (6)
PlotLegends->"Expressions"を使って実際の方程式を使う:
PlotLegendsは,プロット中でPlotStyleとPlotMarkersをマッチする:
Placedを使って凡例の位置を変える:
PointLegendを使って凡例の外観を変える:
PlotMarkers (8)
DiscretePlotは通常異なるデータ集合を区別するために別々の色を使う:
ExtentSizeの設定値に関係なくマーカーはプロット点に置かれる:
PlotStyle (4)
デフォルトで,複数の曲線や領域がある場合には異なる色が使われる:
PlotStyleはColorFunctionと組み合せることができる:
ScalingFunctions (7)
PlotRangeおよびAxesOriginは自動的にスケールされる:
アプリケーション (4)
特性と関係 (4)
Plotは連続曲線を生成する:
ListPlotを使って値のリストをプロットする:
BarChartを使って値のリストの棒を示す:
DiscretePlot3Dを使って2つの離散値の関数をプロットする:
テキスト
Wolfram Research (2008), DiscretePlot, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DiscretePlot.html (2019年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2008. "DiscretePlot." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/DiscretePlot.html.
APA
Wolfram Language. (2008). DiscretePlot. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DiscretePlot.html