Gamma

Gamma[z]

オイラー(Euler)のガンマ関数 TemplateBox[{z}, Gamma]である.

Gamma[a,z]

不完全ガンマ関数 TemplateBox[{a, z}, Gamma2]である.

Gamma[a,z0,z1]

一般不完全ガンマ関数 TemplateBox[{a, {z, _, 0}}, Gamma2]-TemplateBox[{a, {z, _, 1}}, Gamma2]を与える.

詳細

  • 記号操作・数値操作の両方に適した数学関数である.
  • ガンマ関数は,TemplateBox[{z}, Gamma]=int_0^inftyt^(z-1)e^(-t)dt を満たす.
  • 不完全ガンマ関数は,TemplateBox[{a, z}, Gamma2]=int_z^inftyt^(a-1)e^(-t)dt を満たす.
  • 不完全一般ガンマ関数は,積分 で与えられる.
  • 不完全ガンマ関数Gammaの引数は,不完全ベータ関数Betaと異なる配列を取ることに注意.
  • Gamma[z]は,不連続な分枝切断線を持たない.
  • Gamma[a,z]は,複素 z 平面上,の範囲で不連続な分枝切断線を持つ.
  • 特別な引数の場合,Gammaは,自動的に厳密値を計算する.
  • Gammaは任意の数値精度で評価できる.
  • Gammaは自動的にリストに縫い込まれる.
  • GammaIntervalオブジェクトおよびCenteredIntervalオブジェクトに使うことができる. »

例題

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  (8)

整数値:

半整数値:

複素引数について数値的に評価する:

実数の部分集合上でプロットする:

複素数の部分集合上でプロットする:

原点における級数展開:

Infinityにおける級数展開:

特異点における級数展開:

スコープ  (50)

数値評価  (5)

数値的に評価する:

高精度で評価する:

出力精度は入力精度に従う:

Gammaを高精度で効率よく評価する:

IntervalオブジェクトとCenteredIntervalオブジェクトを使って最悪の場合に保証される区間を計算する:

Aroundを使って平均的な場合における統計区間を計算することもできる:

配列の要素ごとの値を計算する:

MatrixFunctionを使って行列のGamma関数を計算することもできる:

特定の値  (5)

Gammaの特異点:

無限大における値:

極小値を(dTemplateBox[{x}, Gamma])/(d x)=0の根として求める:

整数次と半整数次で不完全ガンマ関数を記号的に評価する:

一般化された不完全ガンマ関数を半整数次で記号的に評価する:

可視化  (3)

オイラーのガンマ関数をプロットする:

TemplateBox[{z}, Gamma]の実部をプロットする:

TemplateBox[{z}, Gamma]の虚部をプロットする:

不完全ガンマ関数を整数次と半整数次でプロットする:

関数の特性  (10)

オイラーの完全ガンマ関数の実領域:

複素領域:

不完全ガンマ関数の領域:

ガンマ関数TemplateBox[{x}, Gamma]は実数上のすべての非零の値に達する:

不完全ガンマ関数TemplateBox[{1, x}, Gamma2]は実数入力に対してすべての実数値に達する:

しかし,複素数上ではすべての非零の値に達する:

不完全ガンマ関数TemplateBox[{{1, /, 2}, x}, Gamma2]の値域は限られている:

オイラーのガンマ関数は鏡特性TemplateBox[{TemplateBox[{z}, Conjugate, SyntaxForm -> SuperscriptBox]}, Gamma]=TemplateBox[{TemplateBox[{z}, Gamma]}, Conjugate]を持つ:

完全ガンマ関数TemplateBox[{x}, Gamma]は有理型の非解析関数である:

TemplateBox[{a, x}, Gamma2]は正の整数 について において解析的である:

しかし,一般には,解析関数でも有理型関数でもない:

TemplateBox[{x}, Gamma]は非正の実数上で特異点と不連続点を持つ:

TemplateBox[{x}, Gamma]は非増加でも非減少でもない:

TemplateBox[{a, x}, Gamma2] が正の奇整数ときは の非増加関数である:

しかし,一般には,非増加でも非減少でもない:

TemplateBox[{x}, Gamma]は単射ではない:

TemplateBox[{a, x}, Gamma2]は,非整数 については の単射関数である:

整数 については, の単射関数であることもないこともある:

TemplateBox[{x}, Gamma]は全射ではない:

TemplateBox[{a, x}, Gamma2]もまた全射ではない:

について可視化する:

TemplateBox[{x}, Gamma]は非負でも非正でもない:

TemplateBox[{a, x}, Gamma2]は正の奇数 について非負である:

一般には,非負でも非正でもない:

TemplateBox[{x}, Gamma]は凸でも凹でもない:

TemplateBox[{a, x}, Gamma2]のとき実領域で凸である:

TemplateBox[{a, x}, Gamma2]は,一般に, の他の値については凸でも凹でもない:

微分  (4)

オイラーのガンマ関数の一次導関数:

不完全ガンマ関数の一次導関数:

オイラーのガンマ関数の高次導関数:

半整数次 の不完全ガンマ関数の高次導関数:

積分  (3)

不完全ガンマ関数の不定積分:

不完全ガンマ関数を含む積の不定積分:

定積分 int_1^2TemplateBox[{x}, Gamma]dx の数値近似:

級数展開  (6)

オイラーのガンマ関数の の周りのテイラー(Taylor)展開:

オイラーのガンマ関数の の周りの最初の3つの近似をプロットする:

オイラーのガンマ関数の無限大における級数展開(スターリングの近似):

任意の記号方向についての結果を与える:

生成点における不完全ガンマ関数の級数展開:

無限大における不完全ガンマ関数の級数展開:

一般化された不完全ガンマ関数の生成点における級数展開:

Gammaはベキ級数に適用できる:

積分変換  (4)

LaplaceTransformを使って不完全ガンマ関数のラプラス(Laplace)変換を計算する:

不完全ガンマ関数のInverseLaplaceTransform

不完全ガンマ関数のMellinTransform

オイラーのガンマ関数のInverseMellinTransform

関数の恒等式と簡約  (5)

正の整数について (n-1)! = TemplateBox[{n}, Gamma]

FullSimplifyを使ってガンマ関数を簡約する:

オイラーのガンマ関数の基本的な関係 TemplateBox[{{z, +, 1}}, Gamma]=z TemplateBox[{z}, Gamma]

倍角のオイラーのガンマ関数 TemplateBox[{{2,  , x}}, Gamma]=(2^(2 x-1))/(sqrt(pi)) TemplateBox[{x}, Gamma] TemplateBox[{{x, +, {1, /, 2}}}, Gamma]

不完全ガンマ関数との関係:

関数表現  (5)

オイラーのガンマ関数の積分表現:

不完全ガンマ関数の積分表現:

不完全ガンマ関数はMeijerGによって表すことができる:

不完全ガンマ関数はDifferentialRootとして表すことができる:

TraditionalFormによる表示:

一般化と拡張  (6)

オイラーのガンマ関数  (3)

Gammaは要素単位でリストに適用される:

極における級数展開:

記号的に指定された負の整数における展開:

TraditionalFormによる表示:

不完全ガンマ関数  (1)

整数次と半整数次で記号的に評価する:

一般化された不完全ガンマ関数  (2)

整数次と半整数次において記号的に評価する:

生成点における級数展開:

アプリケーション  (9)

複素平面上におけるGammaの絶対値のプロット:

ガンマ関数の割合の漸近的な展開を求める:

次元の単位超球の体積:

低次元の場合:

単位超球の体積を次元の関数としてプロットする:

パラメータ平面上での不完全ガンマ関数の実部をプロットする:

分布の累積分布関数:

確率密度関数を計算する:

自由度の異なる数についての累積分布関数をプロットする:

BellY多項式でGamma関数の導関数を計算する:

Gamma関数の極限として,Infinityが計算できる:

正規分布上の「square root of a quadratic form」(2次形式の平方根)の期待値:

GammaCarlsonRGによる閉じた形の結果と比較する:

ZetaIntegrate関数とGamma関数で表す:

特性と関係  (7)

FullSimplifyを使ってガンマ関数を簡約する:

超越方程式の根を数値的に求める:

Gammaを含む総和の式:

積分,積,極限から生成する:

微分方程式の解としてGammaを得る:

積分:

GammaDifferenceRootとして表すことができる:

考えられる問題  (2)

引数が大きいと,明示的に計算するのには大きすぎる結果が与えられる:

機械数の入力は高精度の結果を与える:

おもしろい例題  (3)

複素平面上でGammaをネストさせる:

反復するGammaによるフラクタル:

TemplateBox[{{1, /, 3}, z}, Gamma2]のリーマン(Riemann)面をプロットする:

Wolfram Research (1988), Gamma, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Gamma.html (2022年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), Gamma, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Gamma.html (2022年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "Gamma." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2022. https://reference.wolfram.com/language/ref/Gamma.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Gamma. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Gamma.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_gamma, author="Wolfram Research", title="{Gamma}", year="2022", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Gamma.html}", note=[Accessed: 22-November-2024 ]}

BibLaTeX

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