Point

Point[p]

p における点を表す,グラフィックスおよび幾何学のプリミティブである.

Point[{p1,p2,}]

点の集合を表す.

詳細とオプション

  • Pointは,幾何学領域あるいはグラフィックスプリミティブとして使うことができる.
  • Pointは,GraphicsおよびGraphics3Dで使うことができる.
  • グラフィックスでは,点 piは,ScaledOffsetImageScaledDynamicの式でよい.
  • グラフィックスの描画は,PointSizeや色等の指示子の影響を受ける.
  • グラフィックスで使用可能なオプションと設定値
  • VertexColors None頂点の色
    VertexNormals None陰影付けのための有効な頂点の法線

予備知識

  • Pointは,幾何学的な点を表すグラフィックスおよび幾何学上のプリミティブである. 次元空間におけるPointの位置は, 個の直交座標値からなるリスト引数として指定される.RegionEmbeddingDimensionを使って,与えられたPoint式について次元 を特定することができる.点の集合は,単一のPointプリミティブ(マルチポイント)内の 個のタプルのリストとして表すことができる.Pointオブジェクトの座標の値は厳密値でも近似値でもよい.
  • GraphicsおよびGraphics3Dを使って,Pointオブジェクトをそれぞれ二次元および三次元で視覚的にフォーマットすることができる.Pointオブジェクトは,GeoGraphicsおよびGeoPositionを使って地理学的な地図で使うこともできる(例:GeoGraphics[Point[GeoPosition[{38.9,-77.0}]]]).Pointは計算が行われる領域の指定としても使うことができる.
  • 点自体の次元は(RegionDimension関数によって表される通り)0であるが,フォーマットされたグラフィックス式中のPointオブジェクトは,デフォルトで,0次元の数学的点よりも大きく見えるようにスタイル付けされる.さらに,グラフィカルな可視化においては,視点からの距離による大きさの違いとは無関係に,点は同じ大きさで表示される.グラフィックスにおけるPointオブジェクトの外観は,PointSizeAbsolutePointSize等の大きさの指示子,Red等の色指示子,透過性指示子Opacity,スタイルオプションAntialiasingを指定することで変更できる.また,複数の点の色はVertexColorsを使って指定することができ,Graphics3D内の複数の点の陰影付けやシミュレーションによる照明はVertexNormalsを使って指定することができる.
  • GeometricTransformationや,より明確な変換関数のTranslateおよびRotateを使って,もとになっているPoint式を変更せずにPointオブジェクトが表示される点の座標を変えることができる.
  • CircleDiskSphereBall等の他のグラフィックスプリミティブは,スタイル付けされたPointオブジェクトに似ていることがある.Locatorは,グラフィック中のドラッグ可能なロケータオブジェクトを表す点状のインタラクグィブなオブジェクトである.
  • Pointプリミティブはグラフィックスおよび幾何学領域を指定する式の中に明示的に現れるが,座標は通常Wolfram言語の他のコンテキスト中では単なるリストとして表されるので注意が必要である.このタイプの例には,他のグラフィックスプリミティブ中の座標指定(例:Line[{{0, 0},{1,1}}]),Locatorの引数(例:Graphics[Locator[{0,2}]]),あるいはNearestを使った最近点の計算等がある.多くの関数(例:RegionNearestRegionCentroidArgMinArgMax)もまた,明示的なPointオブジェクトではなく座標のリストを返す.SolveNSolve等は,解の「点」を変数置換規則のリスト(例:)として返す.

例題

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  (5)

1つの点:

複数の点:

3Dの点:

さまざまにスタイル付けされた点:

点の数と重心:

スコープ  (20)

グラフィックス  (10)

指定  (2)

1つの点:

複数の点:

スタイリング  (5)

大きさの異なる点:

スケールされたポイントサイズ:

印刷用ポイント数によるポイントサイズ:

彩色された点:

色は頂点でVertexColorsを使って指定できる:

法線は3Dの点については頂点でVertexNormalsを使って指定できる:

座標  (3)

スケールされた(Scaled)座標を使う:

二次元で画像をスケールした(ImageScaled)座標を使う:

2DでOffset座標を使う:

領域  (10)

埋込み次元は,点がある空間の次元である:

点の幾何次元は常に0である:

点の帰属判定:

点の帰属条件を求める:

点集合の尺度は計数尺度である:

重心:

点集合までの距離:

点からの符号付き距離:

領域内の最近点:

最近点:

点集合は有界である:

境界範囲:

計数尺度を使って3点集合上でIntegrateする:

同等の方法:

3点集合上で最適化する:

1000点集合内で方程式を解く:

オプション  (3)

VertexColors  (2)

頂点の色がある点:

3Dの点の頂点の色を指定する:

VertexNormals  (1)

3Dの点について頂点の法線を指定する:

アプリケーション  (5)

Pointを使って,例えば関数の零等の特徴を示す:

Pointを使って可視化した,簡単な点の分類:

3Dで同様のことをする:

クラスタ分析の結果を可視化する:

PolygonPointに置き換えて特別な描画効果を得る:

特性と関係  (2)

ListPlotを使って一次元の数列を可視化する:

ListPointPlot3Dを使って二次元の数列を可視化する:

考えられる問題  (1)

PointSizeは,グラフィックスの幅を参照するスケールされたサイズである:

AbsolutePointSizeを使ってサイズを制御する:

おもしろい例題  (3)

ランダムな点の集合:

正しい法線を持った単位球上の点:

移動している中心から点の格子を分散させる:

Wolfram Research (1988), Point, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Point.html (2014年に更新).

テキスト

Wolfram Research (1988), Point, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Point.html (2014年に更新).

CMS

Wolfram Language. 1988. "Point." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2014. https://reference.wolfram.com/language/ref/Point.html.

APA

Wolfram Language. (1988). Point. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Point.html

BibTeX

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