SmoothHistogram
SmoothHistogram[{x1,x2,…}]
PDFについて値 xiの平滑化カーネルヒストグラムをプロットする.
SmoothHistogram[{x1,x2,…},espec]
推定器指定 espec で平滑化カーネルヒストグラムをプロットする.
SmoothHistogram[{x1,x2,…},espec,dfun]
分布関数 dfun をプロットする.
SmoothHistogram[{data1,data2,…},…]
複数のデータ集合 dataiについて平滑化カーネルヒストグラムをプロットする.
詳細とオプション
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- SmoothHistogramは,非パラメトリックカーネル密度推定器あるいはカーネル推定器としても知られている.
- SmoothHistogramは
あるいは平滑化カーネル
をPDFの推定としてプロットする.
- SmoothHistogramについてのデータは次の形式で与えることができる.
-
{e1,e2,…} ラッパーがある/ない要素のリスト <k1y1,k2y2,… > キーと長さの連想 TimeSeries[…],EventSeries[…],TemporalData[…] 時系列,事象系列,一時データ WeightedData[…],EventData[…] 拡張データ集合 w[{e1,e2,…},…] データ集合全体に適用されたラッパー w[{data1,data1,…},…] すべてのデータ集合に適用されたラッパー - SmoothHistogram[Tabular[…]cspec]は,列指定 cspec を使って表形式オブジェクトから値を抽出し,これをプロットする.
- 次は,表形式データのプロットに使用可能な列指定 cspec の形式である.
-
colx 列 colxの値についての平滑化ヒストグラムを作成する {colx1,colx2,…} 列 colx1, colx2, …についての平滑化ヒストグラムを作成する - 推定器指定 espec の形式は bw あるいは{bw,kernel}でよい.
- 帯域幅指定 bw と kernel はSmoothKernelDistributionにおける場合と同じである.
- 使用可能な分布関数 dfun
-
"PDF" 確率密度関数 "Intensity" 計数密度関数 "CDF" 累積分布関数 "SF" 生存関数 "HF" ハザード関数 "CHF" 累積ハザード関数 - 形式 w[data]は結果のグラフィックスプリミティブに適用するラッパー w を与える.
- 使用可能なラッパー
-
Annotation[e,label] 注釈を与える Button[e,action] 要素がクリックされたときに実行されるアクションを定義 EventHandler[e,…] 要素の一般的なイベントハンドラを定義 Highlighted[e,effect] 効果を付けて e を動的にハイライトする Highlighted[e,Placed[effect,pos]] 位置 pos で効果を付けて e を静的にハイライトする Hyperlink[e,uri] 要素をハイパーリンクにする PopupWindow[e,cont] 要素にポップアップウィンドウを付加 StatusArea[e,label] 要素上にマウスが置かれたときにステータスエリアに表示 Style[e,opts] 指定のスタイルで要素を表示 Tooltip[e,label] 要素に任意のツールチップを付加 - SmoothHistogramにはGraphicsと同じオブションに以下の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
-
AspectRatio 1/GoldenRatio 縦横比 Axes True 軸を描くかどうか ClippingStyle None 曲線が切断されたところに何を描くか ColorFunction Automatic 曲線の彩色をどのように決めるか ColorFunctionScaling True ColorFunctionの引数をスケールするかどうか Filling None 各曲線の下に挿入する塗潰し FillingStyle Automatic 塗潰しに使用するスタイル MaxRecursion Automatic 使用可能な再帰的下位区分の最大数 Mesh None 各曲線に描画するメッシュ点の数 MeshFunctions {#1&} メッシュ点の置き方をどのように決めるか MeshShading None メッシュ点間の陰影付けをどうするか MeshStyle Automatic メッシュ点のスタイル Method Automatic 使用するメソッド PerformanceGoal $PerformanceGoal パフォーマンスのどの面について最適化するか PlotHighlighting Automatic 曲線のハイライト効果 PlotPoints Automatic サンプル点の初期数 PlotRange Automatic 含める値の範囲 PlotRangeClipping True プロット範囲で切断するかどうか PlotStyle Automatic 各オブジェクトのスタイルを指定するグラフィックス指示子 PlotTheme $PlotTheme 全体的なプロットのテーマ RegionFunction (True&) 点を含めるかどうかの決定方法 ScalingFunctions None 個々の座標をどのようにスケールするか WorkingPrecision MachinePrecision 記号分布の内部計算に使われる精度 - 次は,複数のパネルのそれぞれに単一の曲線を表示するPlotLayoutの可能な設定である.
-
"Column" パネルの列に別々の曲線を使う "Row" パネルの行に別々の曲線を使う {"Column",k},{"Row",k} k 列(または行)を使う {"Column",UpTo[k]},{"Row",UpTo[k]} 最高で k 列(または行)を使う - RegionFunction,MeshFunctions,ColorFunctionに渡される引数は x と f である.ただし,f は分布のPDF,CDF等でよい.
- HighlightedとPlotHighlightingの可能なハイライト効果には以下がある.
-
style 指定された曲線をハイライトする "Ball" 曲線上の指定された点をハイライトしてラベルを付ける "Dropline" 曲線上の指定された点を軸までのドロップラインでハイライトしてラベルを付ける "XSlice" 垂直スライスに沿ったすべての点をハイライトしてラベルを付ける "YSlice" 水平スライスに沿ったすべての点をハイライトしてラベルを付ける Placed[effect,pos] 指定された位置 pos を静的にハイライトする - ハイライトの位置指定 pos には以下がある.
-
x,{x} {x,y}における効果.y は自動的に選ばれる {x,y} {x,y}における効果 {pos1,pos2,…} 複数の位置 posi - ScalingFunctions->{sx,sy}のとき,
座標は sxを使ってスケールされ,
座標は syを使ってスケールされる.
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全オプションのリスト
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例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (30)
データ (11)
PlotRangeは自動的に選択される:
PlotRangeを使って関心領域に焦点を当てる:
PopupWindowを使って追加的なドリルダウン情報を与える:
連想中の数によるキーと値は x 座標および y 座標として使われる:
WeightedData中の重みは無視される:
オプション (79)
AspectRatio (4)
デフォルトで,SmoothHistogramはプロットに固定の縦横比を使う:
AspectRatio1とすると高さと幅が同じになる:
AspectRatioAutomaticはプロット範囲から縦横比を決定する:
AspectRatioFullは他の構造物にぴったり収まるように高さと幅を調整する:
Axes (4)
ColorFunction (5)
曲線の色付けに関してはColorFunctionはPlotStyleより優先順位が高い:
MeshShadingをAutomaticにしてColorFunctionとともに使う:
Filling (6)
FillingStyle (4)
1番目の曲線が2番目の曲線の下にある箇所は赤で,逆の場合は青で塗り潰す:
ColorFunctionから得た変数の塗潰しスタイルを使う:
ImageSize (7)
MaxRecursion (2)
MeshShading (6)
Noneを使って線分を取り除く:
MeshShadingはPlotStyleと一緒に使うことができる:
曲線のスタイルに関してはMeshShadingはPlotStyleより優先順位が高い:
MeshShadingをAutomaticにしてPlotStyleをいくつかの線分に使う:
MeshShadingはColorFunctionと一緒に使うことができる:
PlotRange (2)
PlotStyle (6)
PlotStyleはColorFunctionと組み合せることができる:
PlotStyleはMeshShadingと組み合せることができる:
アプリケーション (4)
特性と関係 (5)
SmoothHistogramは事実上SmoothKernelDistributionの分布関数をプロットする:
Histogramを使って離散ビンの中のデータをプロットする:
二変量データにSmoothDensityHistogramとSmoothHistogram3Dを使う:
考えられる問題 (1)
SmoothHistogramを多変量データと一緒に使って複数の曲線をプロットする:
テキスト
Wolfram Research (2010), SmoothHistogram, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/SmoothHistogram.html (2025年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "SmoothHistogram." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2025. https://reference.wolfram.com/language/ref/SmoothHistogram.html.
APA
Wolfram Language. (2010). SmoothHistogram. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/SmoothHistogram.html