WaveletMatrixPlot

WaveletMatrixPlot[dwd]

DiscreteWaveletData dwd 中のウェーブレット行列係数の基底木をプロットする．

WaveletMatrixPlot[dwd,r]

細分化レベル r まで係数をプロットする．

WaveletMatrixPlot[dwd,r,func]

プロットする前に func を係数に適用する．

詳細とオプション

WaveletMatrixPlotは行列プロットのピラミッドを使って1つのプロットを生成する．
WaveletMatrixPlot[dwd]はWaveletMatrixPlot[dwd,Automatic]に等しく，InverseWaveletTransformで使われる係数の基底に対応する．
Automatic設定で使われるウェーブレット指標はdwd["BasisIndex"]で与えられる．
dwd は行列データから生成され，DiscreteWaveletTransform，DiscreteWaveletPacketTransformあるいはLiftingWaveletTransformによって作られなければならない．
WaveletMatrixPlot[dwd,r]は，dwd がDiscreteWaveletTransformあるいはLiftingWaveletTransformによる場合は，細分化レベル r までの基底係数をプロットする．
WaveletMatrixPlot[dwd,r]は，dwd がDiscreteWaveletPacketTransformによる場合は，細分化レベル r の全係数をプロットする．
WaveletMatrixPlot[dwd,r,func]では各 func[coef_i,wind_i]が coef_i と同じ次元の配列を返さなければならない．
WaveletMatrixPlotはMatrixPlotと同じオプションに次の追加・変更を加えたものを使うことができる． [全オプションのリスト]

Axes	True	座標軸を描くかどうか
Frame	None	枠を描くかどうか
FrameTicks	Automatic	枠目盛をどこに描くか
GridLines	Automatic	格子線を描くかどうか
PerformanceGoal	$PerformanceGoal	パフォーマンスのどの面について最適化するか
PlotLayout	Automatic	プロットに使用するレイアウト

GridLines->Automaticと設定すると，隣接する係数行列の間に格子線が描かれる．
TicksとFrameTicksの設定値にAutomaticを使うと細分化レベルに応じた目盛が描かれる．
Method->"InverseTransform"と設定すると，各係数配列の逆変換がプロットされる．
WaveletMatrixPlotはGraphicsオブジェクトを返す．

全オプションのリスト

AlignmentPoint	Center	整列の基準となるグラフィックス内のデフォルトの点
AspectRatio	Automatic	縦横比
Axes	True	座標軸を描くかどうか
AxesLabel	None	座標軸のラベル
AxesOrigin	Automatic	座標軸の交点
AxesStyle	{}	座標軸のスタイル指定
Background	None	プロットの背景色
BaselinePosition	Automatic	周囲のテキストのベースラインとの揃え方
BaseStyle	{}	グラフィックスのベーススタイル指定
ClippingStyle	Automatic	切り取られた値をどのように表示するか
ColorFunction	Automatic	各セルをどのように彩色するか
ColorFunctionScaling	True	ColorFunctionの引数をスケールするかどうか
ColorRules	Automatic	値から色を決定する規則
ContentSelectable	Automatic	コンテンツの選択を許容するかどうか
CoordinatesToolOptions	Automatic	座標ツールの細かな動作
DataRange	All	仮定すべきとの値の範囲
DataReversed	False	行の順序を逆にするかどうか
Epilog	{}	主となるプロットの後に描くプリミティブ
FormatType	TraditionalForm	テキストのデフォルトの書式
Frame	None	枠を描くかどうか
FrameLabel	None	行と列のラベル
FrameStyle	{}	枠線のスタイル指定
FrameTicks	Automatic	枠目盛をどこに描くか
FrameTicksStyle	{}	枠目盛のスタイル指定
GridLines	Automatic	格子線を描くかどうか
GridLinesStyle	{}	格子線のスタイル指定
ImageMargins	0.	グラフィックスの周囲に残す余白
ImagePadding	All	ラベル等に余分な充填をどの程度許すか
ImageSize	Automatic	描画するグラフィックスの絶対的サイズ
LabelStyle	{}	ラベルのスタイル指定
MaxPlotPoints	Automatic	含める点の最大数
Mesh	False	メッシュを描くかどうか
MeshStyle	GrayLevel[GoldenRatio-1]	メッシュに使用するスタイル
Method	Automatic	使用するグラフィックスメソッドの詳細
PerformanceGoal	$PerformanceGoal	パフォーマンスのどの面について最適化するか
PlotLabel	None	全体的なプロットのラベル
PlotLayout	Automatic	プロットに使用するレイアウト
PlotLegends	None	データ集合の凡例
PlotRange	All	プロットする値の範囲
PlotRangeClipping	False	プロット範囲で切り取るかどうか
PlotRangePadding	Automatic	値の範囲をどの程度充填するか
PlotRegion	Automatic	塗り潰す最終的な表示領域
PlotTheme	$PlotTheme	プロットの全体的なテーマ
PreserveImageOptions	Automatic	同じ画像を新たに描画する際に画像のもとのオプションを保存するかどうか
Prolog	{}	主となるプロットに先駆けて描かれるプリミティブ
RotateLabel	True	枠の y 軸に与えられているラベルを回転させるかどうか
TargetUnits	Automatic	プロット中に表示する単位
Ticks	Automatic	座標軸の目盛
TicksStyle	{}	座標軸の目盛のスタイル指定

例題

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例 (2)

ウェーブレット行列係数をピラミッド型のレイアウトにプロットする：

ウェーブレット行列係数を格子レイアウトでプロットする：

さまざまな細分化レベルでウェーブレットパケット係数の完全木をプロットする：

スコープ (11)

データ (6)

行列データのDiscreteWaveletTransform：

ウェーブレット指標をツールチップとして行列ウェーブレット係数を階層的格子レイアウトでプロットする：

プロットされた係数は逆変換で用いられるAutomatic係数である：

WaveletMatrixPlot[dwd,r]を使って細分化レベル r までの係数のみをプロットする：

階層的レイアウトはウェーブレット係数の木構造に対応する：

行列データのDiscreteWaveletPacketTransform：

DiscreteWaveletDataオブジェクトは各レベルの係数の完全木を含んでいる：

パケット変換のためのデフォルトのAutomatic係数は最高の細分化レベルに対応する：

WaveletBestBasisは異なる係数のAutomaticな木を計算する：

プロットする前にウェーブレット係数に適用する関数 f を指定する：

"Grid"レイアウトはStationaryWaveletTransformからの係数のプロットに使われる：

プレゼンテーション (5)

ラベルを付ける：

名前付きの色階調度を使う：

枠を付ける：

細分化レベルを示す目盛をすべての側に付ける：

ウェーブレット係数を隔てる格子線の全体的なスタイルを指定する：

一般化と拡張 (3)

データが正方形である必要はない：

階層的な格子レイアウトで矩形係数をプロットする：

複素データのDiscreteWaveletTransform：

プロット前に複素データに適用する実数値関数を指定する：

デフォルトで，Reが適用される：

最小のスタイリングのテーマを使う：

オプション (15)

Axes (1)

軸なしでプロットする：

ColorFunction (1)

係数の色を決める関数を指定する：

名前付きの色関数を使う：

Frame (1)

枠を付ける：

FrameTicks (2)

枠目盛は描かない：

すべての側に細分化レベルを示す枠目盛を描く：

指定した側だけに枠目盛を描く：

指定の位置に目盛マークを置く：

指定の位置に指定されたラベルで目盛マークを置く：

GridLines (1)

係数を隔てる格子線なしでプロットする：

水平の格子線だけを描く：

GridLinesStyle (1)

ウェーブレット係数を隔てる格子線の全体的なスタイルを指定する：

水平と垂直の格子線に別々のスタイルを指定する：

Method (1)

プロットする前に各係数を逆変換する：

定常ウェーブレット変換からの係数を逆変換する：

リフティングウェーブレット変換からの係数を逆変換する：

PlotLayout (1)

プロットをPyramidレイアウトで表示する：

代りに格子に入れたレイアウトを使う：

PlotLegends (3)

系数値に凡例を使う：

BarLegendを使って全体的な凡例ラベルを加える：

Placedを使ってプロットの上に凡例を置く：

PlotTheme (2)

白黒のテーマを使う：

格子線のスタイルを変える：

Ticks (1)

垂直軸だけに目盛を置く：

特性と関係 (4)

WaveletMatrixPlotは階層的な格子レイアウトで行列ウェーブレット係数をプロットする：

dwd[…,"MatrixPlot"]は各係数を別々の行列プロットで返す：

WaveletMatrixPlotは逆変換に使われるAutomatic係数を返す：

WaveletBestBasisは係数の異なるデフォルトの木を選ぶ：

WaveletImagePlotは画像ウェーブレット係数を階層的格子で示す：

WaveletScalogramは色で数値的な大きさを表してベクトル係数をプロットする：

WaveletListPlotは共通の水平軸または垂直軸でベクトル係数をプロットする：

考えられる問題 (2)

定常ウェーブレット変換からのウェーブレット係数はピラミッド型のレイアウトではプロットできない：

逆変換されたウェーブレット係数はピラミッド型にはレイアウトできない：

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