GeoVectorPlot

GeoVectorPlot[vecs]

地理ベクトル vecs の場からベクトルプロットを生成する．

GeoVectorPlot[{vecs₁,vecs₂,…}]

各 vecs_iについて別々のベクトル集合を生成する．

詳細とオプション

GeoVectorPlotは，矢印あるいは他の離散マーカーを使って，ベクトル場の方向と大きさを地理領域上にプロットする．
ベクトル vecs の集合は次の形式で与えられる．

	GeoVector[…],GeoVectorENU[…],…	地理ベクトルの組合せ
	{vec₁,vec₂,…}	個々の地理ベクトルのリスト
	<\|loc₁vec₁,loc₂vec₂,…\|>	場所とベクトルの連想

地理的な場所 loc_iは次の形式で与えられる．
GeoPosition[{lat,lon}] 経緯度

Entity[…] 地理実体

Dated[ent,date] 日付付き実体
ベクトル vec_iは次の形式で与えられる．
GeoVector[{m,α}] pos_iにおける大きさが m，方位が α のベクトル

GeoVectorENU[{v_e,v_n}] 東と北の成分を持つベクトル
これらの形式以外で与えられたデータは，ベクトル場の形成の際に無視される．
GeoVectorPlotにはGeoGraphicsと同じオプションに以下の追加・変更を加えたものが使える． [全オプションのリスト]

ClippingStyle	Automatic	ベクトル範囲の外側の矢印をどのように表示するか
Method	Automatic	プロットに使うメソッド
PerformanceGoal	$PerformanceGoal	最適化しようとするパフォーマンスの局面
PlotLegends	None	ベクトル場の凡例
PlotTheme	$PlotTheme	プロットの全体的なテーマ
RegionBoundaryStyle	Automatic	プロット領域の境界のスタイルをどうするか
RegionFillingStyle	Automatic	プロット領域の内側のスタイルをどうするか
RegionFunction	True	どの領域を含めるかを決定する
VectorAspectRatio	Automatic	矢印の縦横比
VectorColorFunction	Automatic	ベクトルにどのように彩色するか
VectorColorFunctionScaling	True	VectorColorFunctionの引数をスケールするかどうか
VectorMarkers	Automatic	ベクトルに使用する形
VectorPoints	Automatic	プロットに使うベクトルの数あるいは置き方
VectorRange	Automatic	表示するベクトル長の範囲
VectorScaling	None	矢印のサイズのスケール方法
VectorSizes	Automatic	表示された矢印のサイズ
VectorStyle	Automatic	ベクトルをどのように描くか

RegionFunctionに渡される引数は，lat，lon，vlat，vlon，Norm[vec]である．
RegionFunction->region における region の値は，その上にプロットする実体あるいは地理多角形である．
VectorPointsとStreamPointsは地理的位置と実体の集合を取る．

全オプションのリスト

AlignmentPoint	Center	整列の基準となるグラフィックス内のデフォルトの点
AspectRatio	Automatic	縦横比
Axes	False	座標軸を描くか描かないか
AxesLabel	None	座標軸のラベル
AxesOrigin	Automatic	座標軸の交点
AxesStyle	{}	座標軸のスタイル指定
Background	None	プロットの背景色
BaselinePosition	Automatic	周囲のテキストのベースラインとの揃え方
BaseStyle	{}	グラフィックスのベーススタイル指定
ClippingStyle	Automatic	ベクトル範囲の外側の矢印をどのように表示するか
ContentSelectable	Automatic	コンテンツの選択を許容するかどうか
CoordinatesToolOptions	Automatic	座標ツールの細かな動作
Epilog	{}	主となるプロットの後に描くプリミティブ
FormatType	TraditionalForm	テキストのデフォルトの書式
Frame	False	プロットの周囲に枠を描くか描かないか
FrameLabel	None	枠のラベル
FrameStyle	{}	枠線のスタイル指定
FrameTicks	Automatic	枠の目盛
FrameTicksStyle	{}	枠目盛のスタイル指定
GeoBackground	Automatic	背景のスタイル指定
GeoCenter	Automatic	使用する中心座標
GeoGridLines	None	描画する地理格子線
GeoGridLinesStyle	Automatic	地理格子線のスタイル指定
GeoGridRange	All	含める投影された座標範囲
GeoGridRangePadding	Automatic	投影された範囲をどの程度充填するか
GeoModel	Automatic	使用する地球（または他の天体）のモデル
GeoProjection	Automatic	使用する投影法
GeoRange	Automatic	含める地理範囲
GeoRangePadding	Automatic	地理範囲をどの程度充填するか
GeoResolution	Automatic	背景画素間の平均距離
GeoScaleBar	None	表示するスケールバー
GeoServer	Automatic	タイルサーバの指定
GeoZoomLevel	Automatic	地理背景を使うためにズームする
GridLines	None	描画する格子線
GridLinesStyle	{}	格子線のスタイル指定
ImageMargins	0.	グラフィックスの周囲に残す余白
ImagePadding	All	ラベル等に余分な充填をどの程度許すか
ImageSize	Automatic	描画するグラフィックスの絶対的サイズ
LabelStyle	{}	ラベルのスタイル指定
MetaInformation	{}	地図についてのメタ情報
Method	Automatic	プロットに使うメソッド
PerformanceGoal	$PerformanceGoal	最適化しようとするパフォーマンスの局面
PlotLabel	None	全体的なプロットのラベル
PlotLegends	None	ベクトル場の凡例
PlotRange	All	含める値の範囲
PlotRangeClipping	False	プロット範囲で切り取るかどうか
PlotRangePadding	Automatic	値の範囲をどの程度充填するか
PlotRegion	Automatic	塗り潰す最終的な表示領域
PlotTheme	$PlotTheme	プロットの全体的なテーマ
PreserveImageOptions	Automatic	同じ画像を新たに描画する際に画像のもとのオプションを保存するかどうか
Prolog	{}	主となるプロットに先駆けて描かれるプリミティブ
RasterSize	Automatic	背景画素のラスタ次元
RegionBoundaryStyle	Automatic	プロット領域の境界のスタイルをどうするか
RegionFillingStyle	Automatic	プロット領域の内側のスタイルをどうするか
RegionFunction	True	どの領域を含めるかを決定する
RotateLabel	True	枠の y 軸に与えられているラベルを回転させるかどうか
Ticks	Automatic	座標軸の目盛
TicksStyle	{}	座標軸の目盛のスタイル指定
VectorAspectRatio	Automatic	矢印の縦横比
VectorColorFunction	Automatic	ベクトルにどのように彩色するか
VectorColorFunctionScaling	True	VectorColorFunctionの引数をスケールするかどうか
VectorMarkers	Automatic	ベクトルに使用する形
VectorPoints	Automatic	プロットに使うベクトルの数あるいは置き方
VectorRange	Automatic	表示するベクトル長の範囲
VectorScaling	None	矢印のサイズのスケール方法
VectorSizes	Automatic	表示された矢印のサイズ
VectorStyle	Automatic	ベクトルをどのように描くか

例題

すべて開くすべて閉じる

例 (3)

大きさと方位によって表されたベクトル場から，ベクトルプロットを生成する：

東と北の成分で表されたベクトル場からベクトルプロットを生成する：

ベクトルの大きさについての凡例を含む：

スコープ (20)

データ (11)

ベクトルの集合についてベクトルをプロットし，領域の地理範囲を与える：

指定されたすべての場のベクトルを表示する：

GeoVectorを使って，係数 m と方位 α のベクトルの集合を表す：

GeoVectorを使って，対応する場所の係数 m と方位 α の個々のベクトルのリストを表す：

GeoVectorENUを使ってベクトルの集合を表す：

地理ベクトルのリストを使う：

QuantityArrayを使って数量ベクトルの配列を表す：

ベクトルの不規則集合をプロットする：

指定されたすべての場のベクトルを表示する：

各方向のベクトルの数を明示的に設定する：

2つのベクトル場をプロットする：

指定された密度でベクトルを置いて，ベクトル場をプロットする：

アメリカ合衆国上に風のデータをプロットする：

プレゼンテーション (9)

矢印に特定の色を使う：

ベクトル場の地図を一定の大きさの矢印でプロットする：

矢印の長さと鏃の大きさを変える：

場の強さに従って矢印に彩色して，ベクトル場の地図をプロットする：

名前付きの外観で地図上にベクトルを描く：

衛星地図の上にベクトルを示す：

アルベルスGeoProjectionを，イリノイ州シャンペーンを中心として使う：

格子線とスケールバーを加える：

色のコントラストが強いテーマを使う：

ベクトルの色を変える：

複数のベクトル場を異なるスタイルでプロットする：

オプション (48)

GeoBackground (1)

衛星地図上にベクトルを示す：

GeoCenter (3)

デフォルトで，世界地図は{0,0}座標上に置かれる：

イリノイ州シャンペーンの地図上にベクトルの中心を置く：

別のGeoProjectionを使う：

GeoGridLines (1)

GeoGridLinesを使って地図に経緯度線を重ねる：

特定の経緯度のところにGeoGridLinesを描く：

正斜図法を使う：

GeoModel (1)

月の地図上にランダムなベクトルを描く：

GeoProjection (1)

世界地図には，デフォルトで，"Equirectangular"（正距円筒）図法が使われている：

アルベルス図法の地図上にベクトルを示す：

別の地図投影法を使う：

GeoRange (1)

GeoRangeを使って経緯度の座標範囲を定義する：

GeoRangePadding (1)

デフォルトで，ベクトル地図は充填されない：

GeoRangePaddingを使って地図の座標範囲を充填する：

GeoScaleBar (1)

地理スケールなしでベクトル地図を示す：

地理スケールをキロメートル単位で表示する：

地理スケールをメートル単位と帝国単位で表示する：

GeoServer (1)

デフォルトで，GeoVectorPlotは地理背景タイルをWolfram GeoServerからダウンロードする：

別のタイルサーバを使う：

GeoZoomLevel (1)

デフォルトのGeoZoomLevelでニューヨーク市の地図上に風向を表示する：

さまざまな拡大率でベクトル地図を表示する：

PerformanceGoal (1)

品質を犠牲にしてもパフォーマンスを強調する：

PlotLabel (1)

プロットの全体的なラベルを指定する：

PlotLegends (1)

プレースホルダテキストの入った凡例を加える：

PlotTheme (1)

テーマを使う：

流線のスタイルを変える：

RegionBoundaryStyle (3)

プロットされる領域を示す：

境界のスタイルを表示する：

内部の塗潰しを省略する：

RegionFillingStyle (3)

プロットする領域を示す：

内部の塗潰しスタイルを指定する：

境界のスタイルも指定する：

RegionFunction (2)

アメリカ合衆国上に風のデータをプロットする：

RegionFunctionを使って設定された特定の範囲に風のデータをプロットする：

VectorAspectRatio (2)

ベクトルのデフォルトの縦横比は1/4である：

ベクトルの縦横比を変える：

VectorMarkers (6)

デフォルトで，ベクトルは矢印として描かれる：

名前付きの外観を使ってベクトルを描く：

ベクトル場ごとにマーカーを使い分ける：

デフォルトで，マーカーはベクトル点に集められる：

ベクトルをこれらの点から始める：

ベクトルがこれらの点で終るようにする：

名前付きのベクトルスタイルでベクトル場をプロットする：

矢印のベクトルスタイル：

VectorPoints (7)

自動的に決定されたベクトル点を使う：

指定された場のベクトルをすべて表示する：

記号名を使って場のベクトルの集合を指定する：

とに同じ数の矢印を使って，場のベクトルの規則的な格子を作る：

とに異なる数の矢印を使って，場のベクトルの規則的な格子を作る：

規則的な格子上に異なる数の場のベクトルを使う：

南北アメリカを通るベクトルを指定する：

VectorRange (2)

ベクトルノルムの範囲を指定する：

切り取られたベクトルは表示しない：

VectorSizes (2)

表示されるベクトルのサイズは自動的に決定される：

矢印の長さの範囲全体を指定する：

VectorScaling (2)

デフォルトで，ベクトルの長さは同じである：

ベクトルをその強度でスケールする：

VectorStyle (3)

VectorStyleの中では，VectorColorFunctionは色よりも優先される：

VectorColorFunctionNoneを使ってVectorStyleで色を指定する：

ベクトルに他のスタイルを指定する：

特性と関係 (13)

GeoStreamPlotは連続する流線でベクトル場を示す：

GeoBubbleChartを使って値をスケールされたバブルで示す：

GeoRegionValuePlotを使って地域に彩色して値を示す：

GeoHistogramを使って場所をビンに集約する：

GeoSmoothHistogramを使って場所から滑らかな密度を生成する：

個々の場所にGeoListPlotを使う：

GeoContourPlotで地図に等高線を描く：

GeoDensityPlotで色を使って地図に滑らかな陰影を付ける：

地理位置間の関係を地図上にプロットする：

ListVectorPlotまたはListStreamPlotを一般的なデータに使う：

ListVectorDensityPlotまたはListStreamDensityPlotを使ってスカラー場の密度プロットを含める：

VectorDisplacementPlotを使って変位場の影響を可視化する：

ListVectorPlot3DとListStreamPlot3Dを使って3Dベクトル場データを可視化する：

トップへ

	GeoPosition[{lat,lon}]	経緯度
	Entity[…]	地理実体
	Dated[ent,date]	日付付き実体

	GeoVector[{m,α}]	pos_iにおける大きさが m，方位が α のベクトル
	GeoVectorENU[{v_e,v_n}]	東と北の成分を持つベクトル