Histogram

Histogram[{x1,x2,}]

xiのヒストグラムをプロットする.

Histogram[{x1,x2,},bspec]

ビンの幅指定 bspec でヒストグラムをプロットする.

Histogram[{x1,x2,},bspec,hspec]

ビンの高さが指定 hspec に従って計算されたヒストグラムをプロットする.

Histogram[{data1,data2,},]

複数のデータ集合 dataiについてのヒストグラムをプロットする.

詳細とオプション

  • Histogram[data]は,デフォルトで,仮定される値 xiのもとになっている滑らかな分布を近似するために選ばれた等しいビン幅でヒストグラムをプロットする.
  • データ値 xiは次の形式で与えることができる.
  • xi
    Quantity[xi,unit]単位の付いた数
  • データ集合 dataiには,次の形式と解釈がある.
  • {x1,x2,}xiのリスト
    <|k1x1,k2x2,|>連想からの値 xi
    QuantityArray大きさ
    TimeSeries,EventSeries,時系列データからの値
    WeightedData各値の数はその重みである
    w[datai]データ集合 dataiにラッパー w
  • 使用可能なビン幅指定 bspec
  • nn 個のビンを使う
    {dx}幅が dx のビンを使う
    {xmin,xmax,dx}xminから xmaxまでの幅 dx のビンを使う
    {{b1,b2,}}ビン[b1,b2),[b2,b3),を使う
    Automaticビン幅を自動的に決定する
    "name"名前付きのビンメソッドを使う
    {"Log",bspec}ビン bspec を対数変換されたデータに適用する
    fb明示的なビン指定{b1,b2,}を得るために fb を適用する
  • ビン指定"Log"はもとのビンメソッドAutomaticを使うものと解釈される.
  • 使用可能な名前付きビンメソッド
  • "Sturges"データの長さに基づいたビンの数を計算する
    "Scott"平均二乗誤差を漸近的に最小化する
    "FreedmanDiaconis"四分位範囲をサンプルサイズの立方根で割ったものの2倍
    "Knuth"区分一様モデルの平衡尤度と事前確率
    "Wand"1レベル再帰的に近似したWandのビンメソッド
  • Histogram[data,fb]の関数 fb はすべての xiのリストに適用され,明示的なビンリスト{b1,b2,}を返す.
  • Histogram[data,bspec,hspec]でのビンの高さ指定 hspec を変えることで,異なる形式のヒストグラムを得ることができる.次は使用可能な形式である.
  • "Count"各ビンに入る値の数
    "CumulativeCount"累積数
    "SurvivalCount"残存数
    "Probability"各ビンに入る値の割合
    "Intensity"ビン幅で区切られた数
    "PDF"確率密度関数
    "CDF"累積分布関数
    "SF"生存関数
    "HF"ハザード関数
    "CHF"累積ハザード関数
    {"Log",hspec}対数変換された高さの指定
    fhfh をビンと数に適用して得られた高さ
  • Histogram[data,bspec,fh]の関数 fh はビンのリスト{{b1,b2},{b2,b3},}と対応する数のリスト{c1,c2,}の2つの引数に適用される.この関数は各 ciに使用される高さのリストを返す.
  • ビンには実数値 xiのみを割り当てることができる.その他の値の場合は欠測値とみなされる.
  • Histogram[{data1,data2,},]では,すべてのデータ集合 dataiを組み合せることで自動的にビン位置が決定される.
  • Histogram[{,wi[datai,],},]は,記号的ラッパー wiによって定義された指定に従ってデータ集合 dataiに関連したヒストグラム要素を描画する.
  • 使用可能な記号ラッパーはBarChartのそれと等しく,StyleLabeledLegended等が含まれる.
  • HistogramにはGraphicsと同じオプションに以下の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
  • AspectRatio 1/GoldenRatio縦横比
    Axes True軸を描くかどうか
    BarOrigin Bottomヒストグラムの棒の始点
    ChartBaseStyle Automatic棒の全体的なスタイル
    ChartElementFunction Automatic棒の生のグラフィックスをどのように生成するか
    ChartElements Automatic各棒に使うグラフィックス
    ChartLabels Noneデータ集合のカテゴリのラベル
    ChartLayout Automatic使用する全体的なレイアウト
    ChartStyle Automatic棒のスタイル
    ChartLegends Noneデータ要素とデータ集合の凡例
    ColorFunction Automatic棒の彩色方法
    ColorFunctionScaling TrueColorFunctionの引数を正規化するかどうか
    LabelingFunction Automatic要素にどのようにラベルを付けるか
    LegendAppearanceAutomatic凡例の全体的な外観
    PerformanceGoal $PerformanceGoalパフォーマンスのどの面について最適化するか
    PlotTheme $PlotThemeヒストグラムの全体的なテーマ
    ScalingFunctionsNone個々の座標をどのようにスケールするか
    TargetUnitsAutomaticグラフ内に表示する単位
  • 複数のデータ集合は,ChartLayoutの次の設定を使って表示できる.
  • "Overlapped"全データを重ね合せて表示する
    "Stacked"ビンごとにデータを積み重ねる
  • 次は,複数のチャートパネルのそれぞれに単一の棒のグループを表示するChartLayoutの可能な設定である.
  • "Column"パネルの列に別々の棒のグループを使う
    "Row"パネルの行に別々の棒のグループを使う
    {"Column",k},{"Row",k}k 列(または行)を使う
    {"Column",UpTo[k]},{"Row",UpTo[k]}最大で k 列(または行)を使う
  • ChartElementFunctionに渡される引数は,データ集合のネストしたリストの各レベルからのビンの範囲{{xmin,xmax},{ymin,ymax}},ビンの値 lists,メタデータ{m1,m2,}である.
  • ChartElementFunctionの組込み設定のリストはChartElementData["Histogram"]で得ることができる.
  • ColorFunctionに渡される引数は各ビンの高さである.
  • ScalingFunctions->{sx,sy}では, 座標は sx等を使ってスケールされる.
  • BarChart内のオプションその他の構造からのスタイルその他の指定は,事実上ChartStyleColorFunctionStyleその他のラッパー,ChartElementsおよびChartElementFunctionの順に適用される.後ろの指定が前方の指定を無効にする.
  • 全オプションのリスト

例題

すべて開くすべて閉じる

  (4)

値のリストのヒストグラムを生成する:

複数のデータ集合:

値のリストの確率ヒストグラムを生成する:

複数のデータ集合を個々のヒストグラムの行として使う:

スコープ  (32)

データとレイアウト  (19)

使用するビンの数を指定する:

ビンの幅を指定する:

ビンの区切り:

ビンの区切りを明示的なリストとして:

離散値のビンは,可能な場合は値を中心に描かれる:

さまざまな自動ビンメソッドを使う:

対数的にスペースを取ったビンを使う:

ビン関数を使って整数境界上でビンを区切る:

さまざまな高さ指定を使う:

ビンの数を累積する高さの関数を使う:

データ集合と関連したビンは同じスタイルにする:

実数ではないデータは欠測値とみなされる:

データは単位を含むことがある:

使用する単位を指定する:

単位のついたビニングスペックを指定する:

連想中の値は要素として使われる:

連想はネストさせることができる:

キーをラベルとして使う:

キーを凡例として使う:

TimeSeriesEventSeriesTemporalData内のタイムスタンプは無視される:

WeightedData内の重みはヒストグラムの形に影響する:

EventData中の打切りおよび切断の情報もまた,ヒストグラムに影響する:

複数のデータ集合の表示に異なるレイアウトを使う:

個々のプロットの行および列を使って複数の集合を表す:

棒の始点を制御する:

ラッパー  (2)

個々のデータ,データ集合,あるいはデータ集合の集合にラッパーを使う:

ラッパーはネストさせることができる:

デフォルトのツールチップを無効にする:

PopupWindowを使って追加的なドリルダウン情報を提供する:

Buttonを使ってアクションをトリガすることができる:

スタイルと外観  (4)

棒に明示的なスタイルのリストを使う:

ColorDataから任意の階調度,または指標付きのカラースキームを使う:

ChartBaseStyleを使ってすべてのグラフ要素の初期スタイルを設定することができる:

Styleを使ってスタイルを無効にすることができる:

絵を使った棒に任意のグラフィックスを使う:

組込みのプログラム的に生成された棒を使う:

詳細設定には「パレット」「チャートエレメントスキーム」を使う:

白黒のテーマを使う:

ラベルと凡例  (7)

Labeledを使ってデータ集合にラベルを付ける:

ラベルの置き方に記号位置を使う:

LabelingFunctionを使って棒に値のラベルを付ける:

Placedを使って位置とフォーマットを制御する:

データ集合にカテゴリ的な凡例項目を加える:

Legendedを使って追加的な凡例項目を加える:

Placedを使って凡例の置き方に影響を与える:

オプション  (80)

AspectRatio  (3)

デフォルトで,Histogramはプロットに固定された縦横比を使う:

AspectRatio1としてプロットの縦と横を同じ長さにする:

AspectRatioFullは別の構造物にぴったり収まるように縦と横を調整する:

Axes  (4)

デフォルトで,Axesが描画される:

AxesFalseを使って軸が描画されないようにする:

AxesOriginを使って軸の交点を指定する:

各軸を個別に表示する:

AxesLabel  (4)

デフォルトで軸ラベルは描画されない:

軸上にラベルを置く:

軸ラベルを指定する:

単位をラベルとして使う:

AxesOrigin  (2)

軸の位置は自動的に決定される:

軸の原点を明示的に指定する:

AxesStyle  (4)

軸のスタイルを変える:

各軸のスタイルを指定する:

目盛と軸に別々のスタイルを使う:

ラベルと軸に別々のスタイルを使う:

BarOrigin  (1)

棒の始点を変える:

ChartBaseStyle  (4)

ChartBaseStyleを使って棒にスタイルを付ける:

ChartBaseStyleChartStyleを組み合せる:

ChartStyleChartBaseStyleの設定を無効にすることがある:

ChartBaseStyleStyleと組み合せる:

StyleChartBaseStyleの設定を無効にすることがある:

ChartBaseStyleColorFunctionと組み合せる:

ColorFunctionChartBaseStyleの設定を無効にすることがある:

ChartElementFunction  (4)

ChartElementFunctionの組込み設定のリストを得る:

設定の詳細については,「パレット」「チャートエレメントスキーム」を使う:

ChartElementFunctionは大局的スケールを示すのに適している:

カスタムChartElementFunctionを書く:

組込み要素関数にはオプションがあることがある.「パレット」「チャートエレメントスキーム」を使って設定する:

ChartElements  (9)

Graphicsオブジェクトに基づいた絵を使ったグラフを作成する:

Graphics3D

Image

グラフィックスの引き延ばしたバージョンを使う:

幅と高さに明示的な大きさを使う:

Allを幅あるいは高さに使うと棒がその方向に最大限伸ばされる:

データの各行に別々のグラフィックスを使う:

グラフィックスは循環的に使われる:

スタイルは,ChartStyle等を通して設定されたスタイルから継承される:

StyleChartStyleの設定を無効にできる:

グラフィックス中の明示的なスタイルはその他のスタイル設定を無効にする:

正確な3Dの陰影付き棒を作る:

ChartLabels  (6)

各ヒストグラムの上にデータ集合のラベルを置く:

データ集合の周りのLabeledラッパーは追加的なラベルを置く:

Placedを使ってラベルの置き方を制御する:

棒の外側の記号位置:

ヒストグラムと相対的な座標に基づく置き方:

すべてのラベルを左下のコーナーに置き,ラベル内の座標を変化させる:

Placedの第3引数を使ってフォーマットを制御する:

名前付きのフォーマット関数を使う:

ハイパーリンクのラベルを使う:

複数のラベルを置く:

ChartLayout  (5)

複数のデータ集合の表示に異なるレイアウトを使う:

比較的重ならない複数のデータ集合の場合は"Overlapped"を使うとうまく行くことが多い:

共有の軸を使って棒の各グループを別々のパネルに置く:

列の代りに行を使う:

複数の列または行を使う:

完全な列または行を優先する:

ChartLegends  (2)

グラフのスタイルに基づいて凡例を生成する:

Legendedを使って追加的な凡例項目を加える:

Legendedを使って個々の凡例項目を指定する:

Placedを使って凡例の置き方を制御する:

ChartStyle  (5)

ChartStyleを使って棒のスタイルを設定する:

スタイルのリストを与える:

ColorDataから"Gradient"の色を使う:

ColorDataから"Indexed"の色を使う:

スタイルは循環的に使われる:

StyleChartStyleの設定を無効にする:

ColorFunctionChartStyleの設定を無効にする:

ChartElementsChartStyleの設定を無効にすることがある:

ColorFunction  (4)

棒の高さで彩色する:

ColorFunctionScaling->Falseを使ってスケールされていない高さの値を得る:

ColorFunctionChartStyleのスタイルを無効にする:

ColorFunctionを使って異なるスタイル効果を組み合せる:

ColorFunctionScaling  (2)

デフォルトではスケールされた高さの値が使われている:

ColorFunctionScaling->Falseを使ってスケールされていない高さの値を得る:

ImageSize  (7)

TinySmallMediumLargeのように名前付きのサイズを使う:

プロットの幅を指定する:

プロットの高さを指定する:

特定のサイズまでのプロットの幅と高さを許容する:

グラフィックスの幅と高さを指定し,必要なら空白で充填する:

AspectRatioFullとすると使用可能な空間が埋められる:

幅と高さに最大サイズを使用する:

ImageSizeFullを使ってオブジェクトの中の使用可能な空間を埋める:

画像サイズを使用可能な空間との割合で指定する:

LabelingFunction  (7)

TooltipStatusAreaからの値で自動的なラベル付けを使う:

ラベルは付けない:

記号位置を使ってラベルの置き方を制御する:

棒と相対的な座標に基づいた置き方:

ラベルのフォーマットを制御する:

データ集合の位置の指数を使ってラベルを生成する:

与えられたグラフのラベルを,ラベル付け関数の引数として使う:

PerformanceGoal  (1)

インタラクティブなハイライト機能がある棒グラフを生成する:

インタラクティブな動作を使用不可にしてパフォーマンスを向上させる:

一般に,インタラクティブではないグラフの方がメモリが少なくて済む:

PlotRange  (1)

PlotRangeは自動的に計算される:

すべてのビンを表示する:

PlotRangePadding  (3)

全方向に1つのプロット範囲の充填法を指定する:

水平方向と垂直方向に異なるプロット範囲の充填法を指定する:

各方向に異なるプロット範囲の充填法を指定する:

PlotTheme  (2)

単純な目盛,格子線,コントラストがはっきりしたカラースキームのテーマを使う:

カラースキームを変える:

アプリケーション  (14)

正規分布についての確率密度関数のプロットを重ねる:

1700年から2000年までに発見された元素数(10年刻み):

Wolframシステムの参照ページ数のヒストグラムを作成する:

ヒト染色体の長さの分布:

ヒストグラムから抽出された数を使ってListLinePlotを作成する:

ヒストグラム中のデータ集合をクリックして数の音声表示を聞く:

棒をクリックして対応するビンの数を聞く:

「グラフィックス」「描画ツール」を使って手書き数字の行列を作る:

文字描画に使われている線の角度のヒストグラムを計算する:

線の角度の頻度を示す各数字のヒストグラムを作る:

すべての国の男女別の平均寿命の積み重ねヒストグラムを作成する:

DictionaryLookupで使用可能な言語の部分集合を選ぶ:

マウスを棒の上に置いて特定の長さの文字列の単語数を得る:

ThueMorseネスト数列のパワースペクトル [詳細]

度数分布:

累積ヒストグラムを作成する:

積み重ね累積ヒストグラムを作成する:

WeatherDataによる風向は0°から360°までの範囲である:

イリノイ州シャンペーンのWillard空港(CMI)の風向データを得る:

Sowを使ってビン幅と計数データを保存するグラフ要素関数を定義する:

風向のヒストグラムを作成しビン幅と頻度を保存する:

風向頻度の極ヒストグラムを作成する:

ランダム過程のスライス分布のヒストグラム:

過程のいくつかのスライスについてのヒストグラム:

特性と関係  (3)

Histogramはデータに基づいて使用するビンを自動的に決定する:

データの明示的なビンにBinCountsを使う:

BarChartを使って表示する:

PDFを使ってパラメトリック確率密度関数を得る:

ランダムデータのHistogramとともに示す:

考えられる問題  (2)

ビン幅と揃わない離散値にはギャップが生じることがある:

ビンには左の端点は入るが右の端点は入らない.これによって予想外のビンが生じる可能性がある:

値1は,ビン[1,1.2)に含まれるので,このヒストグラムには含まれない:

おもしろい例題  (1)

いくつかのポアソン(Poisson)分布の確率密度関数のプロットを重ね合せる:

Wolfram Research (2008), Histogram, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Histogram.html (2021年に更新).

テキスト

Wolfram Research (2008), Histogram, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/Histogram.html (2021年に更新).

CMS

Wolfram Language. 2008. "Histogram." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2021. https://reference.wolfram.com/language/ref/Histogram.html.

APA

Wolfram Language. (2008). Histogram. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/Histogram.html

BibTeX

@misc{reference.wolfram_2024_histogram, author="Wolfram Research", title="{Histogram}", year="2021", howpublished="\url{https://reference.wolfram.com/language/ref/Histogram.html}", note=[Accessed: 18-November-2024 ]}

BibLaTeX

@online{reference.wolfram_2024_histogram, organization={Wolfram Research}, title={Histogram}, year={2021}, url={https://reference.wolfram.com/language/ref/Histogram.html}, note=[Accessed: 18-November-2024 ]}