DiscretePlot3D
DiscretePlot3D[f,{i,imin,imax},{j,jmin,jmax}]
i の範囲が iminから imaxまで,j の範囲が jminから jmaxまでの,f の値のプロットを生成する.
DiscretePlot3D[f,{i,imin,imax,di},{j,jmin,jmax,dj}]
ステップ di と dj を使う.
DiscretePlot3D[f,{i,{i1,…,im}},{j,{j1,…,jn}}]
連続する i の値 i1, …, jmと j の値 j1, …, jnを使う.
DiscretePlot3D[{f1,f2,…},…,…]
fkのすべての値をプロットする.
詳細とオプション
- DiscretePlot3Dは,通常,二変量の数列を可視化するために使われる.
- DiscretePlot3Dは,変数 i を 軸に沿って,変数 j を 軸に沿ってプロットする.
- DiscretePlot3Dは標準的なWolfram言語の反復子指定を使う.
- DiscretePlot3Dは事実上Blockを使って変数 i,j を局所的なものとして扱う.
- DiscretePlot3Dは属性HoldAllを有し,i と j に特定の数値を割り当てた後ではじめて f を評価する.
- 場合によっては,i と j に特定の数値を割り当てる前にEvaluateを使って f を記号的に評価する方が効率がよい場合もある.
- f の評価に使われる精度は反復子が使う最低精度である.
- 結果のグラフィックスプリミティブに適用されるラッパー w は w[f]の形で与えられる.
- 使用可能なラッパー
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Annotation[f,label] 注釈を与える Button[f,action] 要素がクリックされたときのアクションを定義する Callout[f,label] コールアウトで要素にラベルを付ける Callout[f,label,pos] コールアウトを相対的な位置 pos に置く EventHandler[f,…] 要素の一般的なイベントハンドラを定義する Hyperlink[f,uri] 要素をハイパーリンクにする Labeled[f,label] データをハイパーリンクにする Labeled[f,label,pos] ラベルを相対的な位置 pos に置く Legended[f,label] 凡例中の要素を識別する PopupWindow[f,cont] 要素にポップアップウィンドウを付加する StatusArea[f,label] 要素上にマウスが置かれたときにステータスエリアに表示っする Style[f,opts] 指定のスタイルで要素を表示する Tooltip[f,label] 要素に任意のツールチップを付加する - CalloutおよびLabeledは次の位置 pos を使うことができる.
-
Automatic ラベルを自動的に置く Above, Below, Before, After データの周りの位置 x 位置 x におけるデータの近く {s,Above},{s,Below},… データに沿った位置 s と相対的な位置 {pos,epos} データの相対的な位置 pos に置かれたラベル内の epos - {i,j}に依存するラベルは各プロット要素に適用されるのに対し,{i,j}に依存しないラベルは1回だけ出現する.
- DiscretePlot3DにはGraphics3Dと同じオプションに次の追加・変更を加えたものが使える. [全オプションのリスト]
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Axes True 座標軸を描くかどうか BoxRatios {1,1,0.4} 境界3Dボックス比 ClippingStyle Automatic 曲面の切り取られた部分をどのように描くか ColorFunction Automatic 曲面の色の決め方 ColorFunctionScaling True ColorFunctionの引数をスケールするかどうか EvaluationMonitor None すべての関数評価で評価する式 ExtentElementFunction Automatic 範囲を埋めるための生の画像の生成方法 ExtentMarkers None 境界範囲を示すマーカー ExtentSize Automatic プロットポイントから延長する幅と深さ Filling Automatic 各曲面の下の充填 FillingStyle Opacity[0.5] 充填に使うスタイル Joined False 繋ぐかどうか LabelingFunction Automatic 点にどのようにラベルを付けるか LabelingSize Automatic コールアウトとラベルの最大サイズ Method Automatic 使用するメソッド PerformanceGoal $PerformanceGoal パフォーマンスのどの面について最適化するか PlotLegends None 数列のための凡例 PlotMarkers None プロットの点に使うマーカー PlotRange {Full,Full,Automatic} 含める やその他の値の範囲 PlotStyle Automatic 各曲面のスタイルのためのグラフィックス指示子 PlotTheme $PlotTheme プロットの全体的なテーマ RegionFunction (True&) 点を含めるかどうかの決め方 ScalingFunctions None 個々の座標をどのようにスケールするか WorkingPrecision MachinePrecision 内部計算に使う精度 - ColorFunctionに渡される引数は,,, である.
- ExtentSize->{{sxl,sxr},{syl,syr}}と設定すると, 軸に沿って sxlを左に sxrを右に, 軸に沿って sylを左に syrを右に延長して各プロット点の周りに水平面が描かれる.ExtentMarkers->{{mxl,mxr},{myl,myr}}とすると, 軸に沿った左右のマーカーとして mxlと mxrが, 軸に沿った左右のマーカーとして mylと myrが使われる.
- ExtentElementFunctionに渡される引数は要素範囲{{xmin,xmax},{ymin,ymax},{zmin,zmax}}とサンプル点{xi,yi,zi}である.
- ExtentSize->Noneと設定すると,xminと xmaxは等しくなり,yminと ymaxも等しくなる.Filling->Noneとすると,zminは zmaxと等しくなる.
- 次は,PlotMarkersの可能な設定である.
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None 曲面を描画する際にはマーカーを省略する "Point" 2Dの点をマーカーとして使う "Sphere" 3Dの曲面をマーカーとして使う {"Point",s},{"Sphere",s} マーカーサイズ s を指定する {spec1,spec2,…} 式 expriに指定 speciを使う - マーカーのサイズ s は,Tiny,Small,Medium,Large等の記号による値,あるいはグラフィックスの幅とのスケールされた割合でよい.
- 次は,ScalingFunctionsの可能な設定である.
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sz z 軸をスケールする {sx,sy} x 軸と y 軸をスケールする {sx,sy,sz} x, y, z 軸をスケールする - 各スケーリング関数 siは文字列"scale"または{g,g-1}である.ここで,g-1は g の逆関数である.
全オプションのリスト
例題
すべて開くすべて閉じるスコープ (12)
データとレイアウト (4)
個々のデータ,データ集合,あるいはデータ集合の集合にラッパーを使う:
PopupWindowを使って追加的なドリルダウンの情報を加える:
Buttonを使ってアクションを起すことができる:
ScalingFunctionsを使って軸をスケールする:
ラベル付けと凡例 (3)
スタイルと外観 (5)
オプション (70)
ColorFunction (6)
ColorFunctionはPlotStyleより優先順位が高い:
ExtentElementFunction (5)
ExtentElementFunctionの組込み設定のリストを得る:
詳細設定には「パレット」▶「チャートエレメントスキーム」を使う:
ChartElementFunctionは大域スケールを示すのに相応しい:
カスタムExtentElementFunctionを書く:
ExtentSize (6)
Filling (3)
LabelingFunction (4)
PlotLegends (6)
PlotMarkers (4)
PlotStyle (7)
PlotStyleは点,線,曲面に適用される:
PlotStyleはColorFunctionと組み合せることができる:
PlotStyleはFillingStyleと組み合せることができる:
FillingStyleはデフォルトでPlotStyleと同じスタイルを透明度を持たせて使う:
RegionFunction (4)
特性と関係 (4)
Plot3Dは連続する曲面を生成する:
ListPointPlot3Dを使って値のリストをプロットする:
BarChart3Dを使って値のリストの棒を示す:
DiscretePlotを使って離散一変量の関数をプロットする:
テキスト
Wolfram Research (2010), DiscretePlot3D, Wolfram言語関数, https://reference.wolfram.com/language/ref/DiscretePlot3D.html (2019年に更新).
CMS
Wolfram Language. 2010. "DiscretePlot3D." Wolfram Language & System Documentation Center. Wolfram Research. Last Modified 2019. https://reference.wolfram.com/language/ref/DiscretePlot3D.html.
APA
Wolfram Language. (2010). DiscretePlot3D. Wolfram Language & System Documentation Center. Retrieved from https://reference.wolfram.com/language/ref/DiscretePlot3D.html